晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

思い込みの恐怖 (・.・;)

2015-12-08 20:52:13 | Weblog
 ここ数日、慌ただしい日々でした。
冬ぶどうの出荷も終盤、毎年恒例の産直イベントの準備や当日の慌ただしさ・・・。
しかし、その合い間には友だちを誘い近い将来には訪れるとも知れない介護のお話を聴きに行きました。
 不思議なもので、女は自分が介護されるという感覚よりも夫を看取らねば・・・そんな思いがどこかにあるものです。大島渚監督の奥様<小山明子さん>の公演です。
 
 さほど遠くない駅前でしたので大型スーパーの駐車場に車を置き、余裕で向かいの新聞社ビルに行きます。
しっかり介護の心得も学び、駐車料金代わりに二人でお茶してお買い物。そして駐車場へ戻ります。
!!!「車がない!」二人とも驚きです。
「確かにB列のこの壁の横」着いたときに厳重に確認していましたから・・・何度も何度も周りを見ながら「あぁ、もう何キロウオーキングしたかしら・・・」ずいぶん探し回りました。

 少し青ざめ始め「警備員さんをお願いしよう・・・」と二人はもうお手上げでした。
警備員さんはお優しい・・・「すみません60過ぎてるものですから・・・」「こんなドジな人いますかね・・・」なんて言いながら警備員さんと歩きました。
 こういう人、「結構いるんです」って笑いながら仰います。(安心しました)
 警備員さんが「ここ4階ですけど、屋上にも駐車場はありますよ」
 婆「分かってますけど、屋上ではありませんでした。」
 警備員さん「地下にも駐車場は有りますけど・・・」
 婆達「・・・地下に入った覚えはないけど・・・」「入り口に地下駐車場の表示があったっけ…」「そういえば向かいのビルがやけに近かったような・・・」
 初めての場所でもなのに…おしゃべりで集中力が無かったのね。

 地下駐車場でじっと待っていてくれたポンコツ車がやたら愛おしく感じました。
 二人は「すっかり暮れかけたね」帰りながら車中は大笑い。
「これなら駅前ショッピングモールのイルミネーションでも見てくればよかったね」減らず口の婆たちです。
 一時は青ざめた婆もおかしくて笑いが止まらない帰り道です。やれやれ。

 わが家でもこの恥はあまりにも可笑しくて家族にも話します。
「お母さん、アクセルとブレーキだけは間違わんでよ!」とのお言葉いただきました。
 
 もしかすると夫に介護を・・・まさかと慌てて打ち消す思い込み農婆でした。
  < 老いの口 達者・元気は 口ばかり > 

 

 
コメント (20)
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