晴乗雨読な休日

休日の趣味レベルで晴れの日は自転車に乗ってお出かけ。雨の日は家で読書。

アーサー・C・クラーク 『3001年終局への旅』

2012-06-16 | 海外作家 カ
本をよく読むようになってから、はじめて「夢中で読んで気がついたら朝に
なってた」という経験をしたのが「2001年宇宙の旅」でした。

それから、直接の続編ではないという作者の断りはありますが一応シリーズ
もので「2010年」「2061年」と読んできて、そしてとうとう終局。

ざっと説明しますと、「2001年」は、400万年前に地球に降り立った謎の
物体が、のちに人間となる動物に”知恵”を授けるところからスタート。
この物体(モノリス)が、20世紀後半に月の地下から発見されて掘り出す
と電波を放ちます。その電波の方向は木星。

そこで、かの有名なスーパーコンピュータ「HAL2000」を搭載した宇宙船
が木星に向けて出発するのですが、途中でHALが暴走し、乗組員を殺害し
はじめるのです。
そして、唯一生き残ったデイヴィッド・ボウマンは宇宙船から逃げ出し、
宇宙に吸い込まれ・・・

「2010年」は、そのHALを載せた宇宙船を回収に行きます。
ついでに木星の衛星も探査する予定だったのですが、なんと中国の宇宙船
が先に向かっていたのです。
ところがエウロパに着陸しようとして事故、乗組員が無線で「エウロパには
生物がいる」というメッセージを残すのです。
なんとかHALの宇宙船とランデブーしますが、なんと10年前に脱出したボウマン
の影が現れて「エウロパには人間は着陸してはならない」と警告。
そして例のモノリスが分裂して増殖し、木星を覆い、木星はルシファーという
第2の太陽に・・・

「2061年」になると、50年前の乗組員、フロイドがふたたび宇宙へ。
地球に接近してきたハレー彗星の探査をしていると、フロイドの孫が乗って
いる宇宙船がハイジャックされて、「近寄ってはならない」とされている
エウロパに不時着してしまい、フロイドたちは木星へ向かい・・・

さて「3001年」ですが、1000年前にHALに”殺された”フランク・プールが
宇宙空間を漂ってるところを発見されます。
解凍して生き返ったプール。

「スターチャイルド」という存在になったかつての仲間、ボウマンは一体
どうしてそうなったのか、その目的は、モノリスとは何か。

3001年ということで今から990年後の未来の地球を描いていますが、クラーク
の”予言”はけっこう当たっているので、ひょっとしたら上空2000キロメートル
で生活するようになっているのかも。


コメント
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