晴乗雨読な休日

休日の趣味レベルで晴れの日は自転車に乗ってお出かけ。雨の日は家で読書。

パトリシア・コーンウェル 『警告』

2012-06-04 | 海外作家 カ
すごくハマってる!というわけではないのですが、検屍官ケイのシリーズを
読み始めてようやく10作目、あとがきによると、このシリーズは10作で終わり
になると作者が話をしていたそうで、でも書店にはこのシリーズは10どころか
20作くらい並んでいるので安心。

前作で、ケイの心の支えになっていた元FBIのベントン・ウェズリーがずっと
追っていた凶悪犯に殺されてしまって、冒頭、ケイ宛てのベントンの遺書から
はじまります。

悲しみに打ちひしがれているなか、ヨーロッパから来た貨物船に死体が発見さ
れて、港に急行します。しかし現場には顔なじみの警察はおらず、いるのは新顔
の女性刑事。
なんでもケイに対して対抗心というか挑発的で、話をきけば、なんとマリーノ
(シリーズ1作目から登場するリッチモンド市警察の警部でケイとともに難事件
に取り組んできたパートナー)は刑事から制服警官へと配属を変えられてしまった
のです。

女性刑事のアンダーソンは、新しく赴任した女性副署長ブレイの覚えめでたく、それを
いいことに態度がでかいのですが仕事はからっきし役立たず。

貨物船の中の死体はほとんど腐っていて、奇妙な刺青、高価な服装、見たことのない
細い毛、そして「狼男」というフランス語が死体の入っていた箱に書かれています。

そこでフランスにあるインターポールに問い合わせてみることに。ところでこの
死体の検屍をしようとしますが、さきほどの女性刑事、アンダーソンがちょっかい
を出してきたり、検屍局のモルグ主任は鬱陶しく、仕事になりません。

なんでも最近の検屍局内では備品の盗難が相次いで起こっていて、なんとひどい
ことに、誰かがケイの名前を騙ってネットのチャットルームであることないこと
書き込んでいるのです。
それを新任のブレイ副署長が問題にして、ケイを追い出そうとしているとの噂が・・・

単なる女性同士のやっかみなのか、あるいは背後にもっと厄介な陰謀があるのか。

「狼男」の正体が依然わからないままでしたが、インターポールから、というよりも、
なぜか上院議員から連絡があり、ケイとマリーノはフランスのインターポール本部へ
向かうことに・・・

シリーズの主要人物であるケイの姪ルーシーは、フロリダで麻薬組織のおとり捜査
という危険な任務に。いよいよ一網打尽、というところで失敗していまい、あろう
ことかルーシーはいっしょに捜査にあたっていた相棒を撃ってしまい・・・
こちらのトラブルもまたケイの悩みの種に。

そしてこの10作目で、ケイに新しいロマンスが・・・?それも曖昧なままで終わって
しまったので、次作へ持ち越しということでしょうか。

コメント
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