晴乗雨読な休日

休日の趣味レベルで晴れの日は自転車に乗ってお出かけ。雨の日は家で読書。

フィリップ・プルマン 『琥珀の望遠鏡』

2011-07-25 | 海外作家 ハ
この「ライラの冒険」シリーズは、全3作をすべて読み終えてから
ブログに感想を載せようと思っていたのですが、前の2作は掲載し
ていたのですね。

あまりに間隔をあけすぎていたので、話の流れがまったくつかめず、
前作「神秘の探検」の下巻を引っ張り出してもう一度読んだのですが、
ああ、そうだったそうだった、と。今さらですが、1~3作とぶっ通し
で読んだほうがよかったと軽く悔やみつつ。

ただこの最終巻、話があっちに飛びこっちに飛び、一作目での疑問が
ようやく解決したり、特に説明のないまま謎の登場人物(人物ではな
くて、なにか虫のような小型生物)がいつの間にか物語にとって重要
なポジションにいたり、なかなか頭を混乱させてくれました。

ライラという少女のいる世界とは別の世界(パラレルワールド)があり、
なにやらそれが「ダスト」と呼ばれるものが原因なのでは、というのが
一作目、それからライラは別の世界へ行き、ウィルという少年と出会い、
そのウィルが「神秘の短剣」を手にして、この剣で空を切ると、その
向こう側に別の世界があり、そこを行き来し、ウィルの父親を探す、と
いうのが二作目、さて、そこからふたりは離れ離れになってしまい、
なんとライラは、母親に連れ去られてしまい・・・

そして、二作目に登場した大学の研究員が、別の世界への穴をくぐって
たどり着いたその世界は、馬のようなロバのような4本足の、しかし、
彼らの足で移動するのではなく、大きな車輪のようなものを転がして
いたのです・・・

さらに、ウィルとライラがふたたび出会い、なんと「死者の国」へ行く
と言い出し・・・

ある程度、話を整頓させつつ読まないと、読んでいる自分自身がどこの
世界にいるか分からなくなってしまうような、そんな感じ。
しかし、これがたんなる子供むけファンタジーではないところが、子供
のみならず大人にも受けている(大人向けファンタジー)のでしょうね。


コメント
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