やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

深山観音/置賜三十三観音札所第八番

2006-05-19 | 出羽百観音、を訊ねる

白鷹町深山にある、深山観音。

その道すがら、こんもりとした桜の社が見えます。






観音桜、と名付けられた染井吉野。








古木の杉木立の先に、山門が望める。




小さいが、瀟洒な山門。







有無を言はせない、存在感のある観音堂。
室町時代のものとされる。







雪深い山郷で、この庇が観音を守ってきたはずです。







ご夫婦で来られてゐた男性。
連れ添った家人の、これからの健康を願ってゐたのかー。












とても趣きのあるところでしたが、
それ以上に興味をひいたのは、白鷹あたりが、会津仏教と羽黒信仰との分水嶺のやうな場所であった、とのことでした。

会津の山深くに、有名な虚空蔵信仰の名刹があり、確かに山形の南部の一部では、ある年になると通過儀礼のやうにこの寺に詣でる、といふ話を聞いたことがありました。


きっとあるときは交流があり、あるときは戦ひがあったのかもしれません。