阿弥陀堂の桜 2006-05-05 | 櫻探訪 白鷹町の、さくら回廊からはすこし外れた処にあります。 お寺の墓地の阿弥陀堂を守るやうに、大きく枝を広げてゐます。 この樹の満開の時に逢へたのは数年ぶりですが、樹勢もあり、その姿も美しく、 樹齢300年程の江戸彼岸ですが、みごとな咲き振りでした。 春の彼岸を過ぎ、生きながらへてゆく者と、先に逝った者たちに、せめて、一週間ほどの花の姿を見せたい、とばかりに、見る者と死した印とを覆ふやうに枝を揺らしてゐました。 その下で仰ぎ見ると、桜の精が降るやうです。