やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

妙な…

2013-02-24 | やまがた抄


朝から除雪に追はれて、一日に数度も隣家の方々と”まいったねぇー”と挨拶をする。

朝起きたらすでに20センチほど積雪があり、尋常ではない降り方にニュースをみたら、今世紀最強クラスの寒波が来襲してゐたのだといふ!!

夕方までには、今日だけで山形市でも40センチは越えただらうか?

2年前の大地震や原発事故、最近の隕石の落下、そして、今世紀最強クラスの寒波…!

妙な新興宗教の信者でなくても、妙なことを感ずる気分になります。
そして、小生も、昨日、図書館で”空海”に関する本を沢山借りてきてゐます!


雛飾り

2013-02-23 | やまがた抄


きっと、この冬最後の大雪(であって欲しいー)の朝、15センチほどの積雪を二時間ほどかけて雪掃きをし、汗びっしょりになって肌着も着替へて、予定してゐた雛飾りを済ませる。

山形では、雛飾りは旧暦で祝ふ家も多いのですが、今いたるところで”雛回廊”のイヴェントが開かれてゐて、雛飾り一色の様子です。

最近はもっぱら小生が飾り、最後に家人が細部をチェックするといふ上下関係が出来てしまひ、今回も”餅の位置が変だ!”と手直しをされた。

彼らの見やる庭先は、まだ雪の山になってゐますが、すこしでも春を呼び込んでもらいたいものです。


「太陽の町」

2013-02-22 | 音楽を
数日前、仕事中に突然、井上陽水の「太陽の町」のメロディが頭に浮かんできてしまった。

事務所から離れ、ひとりの作業のときに、堰を切ったやうにそのメロディをひとふし口ずさんだ。

井上陽水 / 太陽の町



アルバム『二色の独楽』のなかの一曲です。
小生、まったくどっぷりの陽水世代ですが、
さほど評価の高くなかったこのアルバムが、とても好きでした。

確か当時、中距離恋愛をしてゐた女性がゐて、彼女への小生の右往左往した、そして切羽詰った感情とかなりカブッテゐたのもその理由だったのかもしれません。

初期の陽水の、地方都市的な、私小説的な、カフカ的な、アンビヴァレントな曲想が、とても好きでした。
やがて陽水の、もっと都会的な、男と女の関係や、スタイリッシュな世界に変容してゆく前の、曲想が好きでした。

小生のカラオケの18番は(決して歌がうまいといふ意味ではなく、飲み仲間が誰も手を出さないといふ意味でー)陽水の「なぜか上海」、テレサ・テンの「別れの予感」、研ナオコの「泣かせて」、中森明菜の「ジプシー・クイーン」…等々です。
一時期は、陽水のひとつのアルバムを全曲歌ふ(これを、アルバム縛りなどと云ってゐましたがー)などといふこともしてゐましたが、それをする仲間ともはなれ離れになって、最近は、おとなしいカラオケです。

それでも、昔から演歌系が嫌ひなので、畢竟、歌ふのは女性の歌やリズムのはっきりしたものが多いのですが、以前にも書きましたが、それゆゑ山形市の飲み屋さんで女将に”姿、年齢に合はない!”と激怒され、その店に出入り禁止になったこともありました(とても、余計なお世話な話で、そのとき現場にゐた仲間は今も弁護してはくれますー)。

とまれ、「太陽の町」ー。
この歌詞のやうな、まったく光にあふれた歌が好きで、雪の季節もまう少しで終り、まもなくそんな季節がやってきます。


雨水

2013-02-18 | やまがた抄


仕事と雪かきに追はれる日々が続いてゐて、ブログもまったく更新しない日々が続いてゐたら、
なんと今日は、すでに雨水ー。

なるほど、一昨日はまとまった雪が降りましたが、それでも、雪をなでる日差しもほのかに柔らかくなり、庭先の雪もすこし解け出し、家人の”そろそろ、お雛様を出さないとー”といふ話も相まって、はや、あと十日もすれば参月、です。

ある施設の洗面室のコーナーに、啓翁櫻が飾ってありました。
山形が生んだ、まあ人工の櫻ですが、それでもその小さな花に、充分すぎる春の気配を感じて嬉しくなりました。


お坊吉三

2013-02-05 | 雑記
仕事場で、朝の挨拶を済ませた同僚が寄ってきて、「団十郎、亡くなりましたねー」とポツリと云った。

先日、定年を一年延長した彼女は、小生も歌舞伎ファンであることを知ってゐて、また、若い人が多い職場なので同じ高齢者同士のよしみなのか、朝の忙しい時間、ほんの数分歌舞伎談義に花が咲いた。

数ヶ月のうちに、歌舞伎界の2大スターを失ふといふ事態に、なるほど彼女だけでなく、悲しむ人が多い。

歌舞伎好きと云っても、小生は主に黙阿弥の世話物を中心として見たり読んだりしてゐるので、団十郎の”成田屋!”の豪快な荒事はさほど好きではないのですが、それでも、一方の雄であった団十郎の死は悲しい出来事です。


彼がお坊吉三を演じた『三人吉三』が動画で流れてゐます。
(全てをみると、長大な全編が見られます)

まったく、節分を過ぎたばかりの目出度い時期ながら、勘三郎とともに、その早すぎる病による死を悼んでその冒頭の名場面を見ることにしませう。

合掌。


三人吉三巴白浪1


三人吉三巴白浪2