よく晴れた初冬の朝でしたが、我が家にとっては、とてつもなく哀しい朝になりました。
愛犬が死にました。末期癌でした。
半年ほど前、乳房周りにできたしこりが気になって掛かりつけの獣医さんに相談しましたが、腫瘍の転移が始まってゐて、摘出するには体力がもたないかもしれない。
年齢も高いので、見守ってゆくしか…、とのお話でした。
いつも気にはしてゐましたが、火曜日に発作をおこし、昨日の深夜に再度ひどい発作をおこし、24時間の苦悶の末に命果てました。
我が家に来て15年間。メスの雑種犬でしたが、シェパードの血が入ってゐるらしく、賢く、順応な犬でした
急遽東京から駆けつけた娘は、小生と一緒に朝まで見守りましたが、願ひ虚しく逝き果て、それでも、すべての家族に見守られて、身体を冷たくしてゆきました。
本当に家族に守られてきた犬でしたので、皆の落胆振りは尋常でなく、小生も同じで、帰ってきたときに尻尾を振って出迎へる姿がないと思ふと、しばらくはきっと、心の隙間を埋めることが出来かねるほどです。