やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

哀しい朝に…

2011-11-26 | 大岡山界隈




よく晴れた初冬の朝でしたが、我が家にとっては、とてつもなく哀しい朝になりました。

愛犬が死にました。末期癌でした。

半年ほど前、乳房周りにできたしこりが気になって掛かりつけの獣医さんに相談しましたが、腫瘍の転移が始まってゐて、摘出するには体力がもたないかもしれない。
年齢も高いので、見守ってゆくしか…、とのお話でした。

いつも気にはしてゐましたが、火曜日に発作をおこし、昨日の深夜に再度ひどい発作をおこし、24時間の苦悶の末に命果てました。
我が家に来て15年間。メスの雑種犬でしたが、シェパードの血が入ってゐるらしく、賢く、順応な犬でした

急遽東京から駆けつけた娘は、小生と一緒に朝まで見守りましたが、願ひ虚しく逝き果て、それでも、すべての家族に見守られて、身体を冷たくしてゆきました。

本当に家族に守られてきた犬でしたので、皆の落胆振りは尋常でなく、小生も同じで、帰ってきたときに尻尾を振って出迎へる姿がないと思ふと、しばらくはきっと、心の隙間を埋めることが出来かねるほどです。



雪、間近…

2011-11-23 | やまがた抄
           

天気予報で雪のマークが付きだしたので、今年は早めにタイヤ交換を一気に3台分済ませました。

そして、今日は近くの神社の雪囲ひの日ー。
朝6時過ぎから岡の上に登り、今年は隣組の組長なので、一寸張り切って妻側の一番高いところまで上ってシートをかける。
それにしても、参加者は(強制ですがー)高齢者ばかりで、ほとんど世代交代がない…。

今夜は、娘たちが来るので、煮込みラーメン。
我が家の、冬の大定番で、この冬限定といふキムチ風を買ってきた。

鍋奉行の小生は、我が家でも、鍋もの、煮込みもの、お好み焼き、パスタ類、カレー、ハンバーグについては譲らず、家人や娘たちも何もせず、箸をもって待ってゐる。

野菜は、老母が山ほど作ってあるので、毎回野菜たっぷりのものになります。

鍋の日が増へだすと、雪の季節です。

晩秋に…

2011-11-22 | やまがた抄


晩秋から初冬にかけて、季節のつま先立ちの時期に、ラフマニノフの交響曲第2番を聴きたくなる。

交響曲の質としては、それほど深刻ではなく、やはりロシアのカリンニコフの曲のやうに、茫々たる雪野原の景色と吹き過ぎる風を、小生は、感じます。

この曲の聞かせどころは、やはり、第3楽章のアダージオで、その綿々とした叙情は捨てがたく、他のピアノ曲のやうな甘すぎるところがないのが好ましい。

探してゐたら、ラトル/ベルリン・フィルの今年のスペインでの演奏の模様がありました。
如何にもラトルらしい、精密な演奏ですが、一寸小奇麗過ぎかー。
それにしても、今さらに、ベルリン・フィルの合奏能力に驚く。まさしく、完璧です。
(カラヤンが嫌ひでしたので、そして、後任のアバドの当時の演奏も好きではなかったので、ベルリン・フィルの演奏は触手が動かなかったですが、すこし探して改めて聴いてみやうかしらん)

ラフマニノフ:交響曲第2番 第3,4楽章,サイモン・ラトル&ベルリンフィル



このアダージオに詞をつけて、平原綾香が歌ってゐます。

平原綾香 - adagio


山形のラーメン

2011-11-20 | やまがた抄


娘夫婦が、近くの赤湯とんとんラーメンに食べにゆかう、といふので、皆で伺ひました。

結構有名なお店で、家人は”行列もできるらしいよ”、と聞いてきたとのことでしたが、小生は一度も入ったことはなく(名前から、とんこつラーメンかと思ってゐたのですが、赤湯の有名ラーメン店の分かれらしい…。以前、福岡でとんこつラーメンを食べてから、一度も美味しいとは思はないのでー)、醤油に辛みそをのせていただきました。

個人的には、一寸油がきついかなと思ひますが、もちろん、充分に美味しいです。
紹介ページは、こちら 。

そして、先日も新聞に出てゐましたが、山形県はラーメンの消費が日本一になったさうです。
和蕎麦ももちろん美味しいのですが、なるほど、と思ひます。

なにより誇れるのは、ラーメンでも和蕎麦でも、ふらっと入った店でも”ハズレ”がほとんどないことです。
お隣り仙台とは大違ひで、仙台の特に繁華街はほとんどハズレ状態です(かなり恣意的な見解ですが、同意する人は多い!)。
以前、著名な建築家の設計した店でかなり高価な懐石を食したことがありますが、えっ! この程度? といふものでした。

寒くなったので、また、麺類ツアーにでも出かけやうかしらん!



冬隣

2011-11-16 | やまがた抄

                         (公園に咲いてゐた、冬桜)

寒気が入ってきて、蔵王あたりでは雪が降りしきってゐるやうです。
蔵王の山並みは勿論真っ白で、平野部でも、近くの山の頂上部はうっすらと白くなってゐました。

また、冬隣り、の季節です。

哀しいほど、月日の流れが速い、です。


先日、バーのカラオケで、「冬隣」を初めて歌ひました。
むずかしい曲ですが(主人公の哀しさが、余りに、深い…)、小生の積年の苦労がにじみ出てゐる、と妙にほめられました。
好きな曲だけに、一寸、嬉しいー。

ちあきなおみ 冬隣


柿ジャム

2011-11-13 | やまがた抄
親戚から、柿をたくさん頂いて、でもすべて渋抜きしてあるのでそんなに沢山は食べられず、一部をジャムにする。

柿ジャムなんて、初めてつくりましたが、意外に、美味しい!
ただ、見た目は、それこそ柿渋色で、一寸カレーのやうでもあって、もっと透明感があるとよかったのですが
、きはめて単純に、煮詰めただけですのでー。





秋、山寺

2011-11-12 | やまがた抄
地元のTV局が、山寺も紅葉が見ごろです、と伝へてゐたので、一寸行ってきました。

生憎、雨上がりで霞んでゐましたが、たしかに、山門側は観光客で一杯で、駐車場も満杯でした。

すでに、晩秋の気配で、雪囲ひの作業の真最中でした。














昔日の感

2011-11-11 | 雑記


目の前を、見慣れぬ車が走行してゐた。
ウム? 外車かしらん? と思って信号で止まったのでよく見ると、日産の「リーフ」でした。
100%の、電気自動車です。
一寸失礼して、写真をー。

隣市の上山市でおこなってゐるエコプロジェクトの一環で、電気自動車をリースし、各旅館で案内等に使ってゐるものでした。

ふ~ん、と妙に感激してしまひました。
小生が乗ってゐる車は、貧乏ですので、旧いステーションワゴンタイプです。
とはいっても、最近の車はデジカメと同じで皆一様に同じ形なので面白みも何もありませんが、ただ最近、行政のイジメにあって、旧い車は税金があがるといふ! 早く、最新の車に買ひ換へろといふ! 
余計なお世話、です!

40年ほど前、小生が初めて乗った車は、初代のマークⅡGTの中古車でした。
こんな、車です。

これの、屋根が黒のレザー貼りで、目地に汚れが入って大変でした。
ウッドのハンドルも、クラッチも、アクセルもすべてが重く、一日ドライブをすると疲労困憊するやうな車でしたが、存在感はありました。

それが、今は、夢のやうに、きっと軽やかに、電気自動車が走行してゐる。
ウム、歳をとったはずです。

2011-11-08 | やまがた抄


老母が、菊をもらってきた。
台所いっぱいに、よいかほりが漂ひ、いかにも美味しさうである。

”前の家から?”と聞くと、”いや、友だちだ”と、いふ。

以前も、朝の散歩の帰り、花束のやうに、花をもらってきたこともあった。
それは、仏壇に少しー、といふ程度のものではなく、まさに、花束だった。

きっと、先日、小生の車に稲藁を山ほどもらった方なんだと思ふが、男性であること以外、まあ、歳も相応なのでせうが、わからない。

彼女が、畑仕事と、朝の散歩で見つけた、よきひと、らしい。

裸樹の美しさ

2011-11-05 | 花や樹や


つゆ知らずでしたが、天童の総合公園の一角に、桜山のやうな丘があります。

種々の桜の樹を植ゑてあるのですが、もちろん、今は葉を落とし、裸樹になってゐます。

そのなかに、数本の江戸彼岸がありました。
公園ができて20年余ですから、まあ、樹齢20年ほどでせう。

来年は、花の時期にゆくつもりですが、まだ若い樹ながら、その裸は美しい!

小生が、染井吉野を見ないのは、クローンといふこともあるのですが、残念ながら、裸樹の姿の美しくないことです。
枝振りが、余程の樹でないと、まるで無節操に伸び放題になります。

その点、山桜や江戸彼岸は、もちろんすべてではありませんが、おおむね美しい枝振りを見せてくれます。

枝振りが美しいと、冬の、雪桜もまた、美しいものです。