やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

紅葉です

2012-10-27 | やまがた抄
山々は、紅葉のピークです。







その紅葉のピークを狙って、朝7時半に御所山へ向かひました。
数ヶ月前からの予定でした。

長いアプローチを2時間以上歩き、山頂下からの最後の登りにさしかかった時、突然右の膝が痛み出し(昔、テニスを死ぬほどしてゐたので、その酷使の報いが最近でてきてはゐましたがー)、大事をとって無念の頓挫ー(相も変はらぬ軟弱ぶりです)。

それでも、熊の出さうな深山でしたが、途中で出会ったきのこ狩りの人たちや、まさにピークの紅葉が見られて、楽しい山歩きでした。
































ホトトギス

2012-10-25 | やまがた抄


庭に、ホトトギスの花が咲き出してゐた。

茶道に夢中になってゐた頃、秋の、とても好きな花でした。若いころです。


最近、仏教関連の本を読んでゐて(さう、最近は、仏教関連と、仏像関連の本がやたらと多い!)、そして、地獄図の本を読んでゐて、三途の川の地獄地に、あたりにホトトギスが啼いてゐる、といふくだりを読んで、その景色を想像してひどく驚いたものです。

けれど、まあ、庭の花はあくまで凛と天を向いて、深まってゆく秋の空を眺めてゐるやうでした。


芋煮会でした

2012-10-22 | やまがた抄
土曜日は、芋煮会でした。

女王蜂様と、働き蟻隊長の小生との都合がこの日より他になく、10月も下旬で一寸心配でした。

いつものやうに、メールにて”芋煮会、よろしくね!”の一文で、前日の夜、馬見ヶ崎の河原で場所取りをしたときには、流石に場所が空いてゐて、ウム? と思ったのですが、天気にも恵まれ、小春日和の芋煮会になりました。

蔵王の山々も紫になり、いつもの年の、いつもの芋煮会です。

ただ、知らなかったのですが、今年から山形市の通達で、現地での竈作りは禁止だったさうで、なるほど見回すと皆々ドラム缶を切ったやうな簡易竈を準備してゐました。
来年からはさうするとして、今年は他の人が作った竈を拝借して強行ー。

最後の、〆の芋煮カレーまで、つつがなく終りました。




















うろこ雲

2012-10-17 | やまがた抄




市の健康診断で、通常健診分は仕事場で受けてゐるので、胃がんと大腸がんと肝炎の健診を受けてきました。

高齢者! でごった返す公民館で受付をし、採血をして、庭に停車してゐる健診車で胃の検査を待つ。
日当りに並べられた椅子に座って待ちながら、ふと見上げると、綺麗なうろこ雲が流れてゐた。

秋が急速に深まってゐます。


栗拾ひ

2012-10-11 | やまがた抄
昨年の栗拾ひが病み付きになった娘夫婦の要望で、数週間前から彼らと小生らの休みを調整して、ピンポイントで今日を栗拾ひの予定にしてゐました。

天気予報では今日だけ崩れるといふことでしたが、幸いに朝の空は晴れ渡り、有頂天になって天童の森にある一本の栗の樹を目指しましたが、見事に空振りー!

確かに、昨年よりは4、5日早かったのですが、今年の天候の影響でせう、わずかに拾へたものも小ぶりで、まだ青いイガを見上げても、如何にも小さい。

今年は、森のブナの実も全滅に近いといふし、まあ、副食で採りにきた人間なぞよりは、主食にしてゐる森の獣たちにはまさに死活問題で、最近とみに熊が里に出没してゐるのもむべなる話でせう。

熊さんたちへの想ひをひとしきりして、完全に不発になった娘たちを元気つけやうと、では、白鷹の森にするか、蔵王にするか、と相談して、家人のひと言で蔵王へー!

蔵王でも最初のポイントはやはり空振りー。
実の生り具合が如何にも細く、仕方がない、腹ごしらへでもしてー、と沼の近くで早めの昼食。









紅葉も例年より遅れてゐて、わずかに草紅葉。

で、ラスト・チャンスで昨年の場所に恐る恐る足を運んだら、なんと、丁度山栗が拾ひごろ!
”なんだ、最初からここにくればー”と云ひながら、まずまずの収穫でした。





秋日和

2012-10-09 | やまがた抄
三連休は、最後の日だけ休みでした。

庭先から、親戚にあげるアケビを採って(我が家では、おいしい調理法が確立できず、結局、毎年差し上げてゐるー)、



近くの秋明菊に秋の光りが当たるのを眺めてゐたら、公園につれてゆく約束の孫娘が到着したので、



家人とともに近くの運動公園へー。





まあ、少しはジジ、ババの組もをりましたが、圧倒的に若いファミリーが多く、何か一寸気恥ずかしい気持ちで、秋空の下で半日を過ごす。

夕方のニュースでは、月山の紅葉の姿が届いてゐた。


帰郷

2012-10-07 | 音楽を
Rafael Kubel�・k & �・esk�・ filharmonie - Opening Concert of 1990 Prague Spring Festival


敬愛する、ラファエル・クーベリックの歴史的な映像があった。

あの、”ビロード革命”が成功し、プラハの春のコンサートに、チェコを離れること半世紀のクーベリックが招待された時の模様です。
革命の翌年、1990の時です。

時の大統領に強く希望されてステージに立ったクーベリックは、見るからに万感の想ひでチェコ・フィルを振る。スメタナの《わが祖国》、です。

けれど、演奏は、妙な思ひ入れはなく、静かにしかし強く演奏されてゆきます。
嬉しいことに、ここでもマエストロは、例によってヴァイオリンを昔ながらに左右にわけ(つまり、彼は、どの楽団でもこの旧スタイルですがー)、音色のヴァランスがとてもお面白い。

国歌の演奏(だらうと思ふ)や、大統領を讃える曲(だらうと思ふ)のあとに演目が演奏されるのですが、まうすでに、会場は異様な雰囲気で会は始まります。

それは、国が成ったことと、チェコの”宝”のマエストロ・クーベリック氏の帰郷を喜ぶ声にほかなりません。

帰郷とは、かくも、満腔の思ひにさせられるものでせう。


小生には、すでに、帰るべき街も家もなくなり、いずれ、やがて朽ち果てるかもしれない墓の処理をしてこなければならないのですが、いつに日にするか、悩んでゐうところです。





秋のかをり

2012-10-03 | やまがた抄


漂ふかをりに、ウム? とあたりを見回したら、金木犀が満開でした。

我が家の庭先でも、そして、仕事場でも、時を計ったやうにオレンジ色の小さな花をつけ、芳しいかをりを漂はせてゐる。

急に涼しくなったな、と思ったら、カレンダーもあと三枚になって、また今年も、季節に追ひ越されてしまひました。