やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

暑気払ひ

2010-07-29 | やまがた抄
”ビールでも飲まう!”と、盛り場研究会の暑気払ひでした。

花の時に会って以来でしたが、みなさん酷暑に参ってゐたやうでした。

それでも、焼き鳥屋で咽を潤すと、二次会のバーでは、やっと元気もでてきて(小生もですがー)、翌日までの酒盛り。

タクシーを拾ふために通りへでると、すっかり寂れてしまった、花小路の姿。
かれこれ、20年近くこの通りへくりだしてゐますが、目を覆ふばかりの寂びれやうです。
千鳥足の人も、ゐない。





敬服する

2010-07-27 | やまがた抄

先日、山道を登りながら、木々の姿に感服してゐた。

日本海側(山形側)からの風が強いのでせう、枝先はすべて一方方向に向き、
当然雪も数メートルになるでせうから、その重さに負けてゐた。

けれど、彼らは、その場所を動くことも、自死することも叶はず、
落とされた運命の下で、生きてゐた。

理想の樹形なんて、夢のまた夢ー。
生きながらへるために、格好もクソもあるかー、とそのバランスの悪い姿で、
生きて、ゐた。

勁い木々の姿に、敬服する。

当然ながら、小生など、まるで足元にも及ばない。

足を引きずって、日々を送るのみー。














屏風岳

2010-07-25 | 再び、山…
天候は優れなかったけれど、南蔵王の屏風岳へ行く。

朝8時前にエコーライン沿ひの駐車スペースに着いたけれど、すでに満車直前。
急いで車を入れて、身支度を整へて山道へ入る。












旬を過ぎた花々を見ながら、鞍部へでる。

下ると、湿地帯に出るが、傷みが激しく、修復工事が進められてゐた。
(途中で、玉の汗のボランティアの人達に会ふ。)



















二度ほどアップダウンを過ぎると、ガスの中の山頂。
霧が冷たく、昼飯は湿地帯まで戻って済ませる。








咲き残ってゐた吾妻石楠花に出会ひ、超へてきた峰を振り返る。
往復で9キロほど。
この次は、石楠花満開の頃か、空気が澄んだころに再訪したい。





マッケラス候

2010-07-23 | 音楽を


一週間ほど前、サー・チャールズ・マッケラスの訃報が新聞に載ってゐた。

高齢にはなってゐたが、残念至極です。

膨大なレパートリーをもつマエストロですが、小生には、なんと云ってもモーツァルト、です。
プラーグ室内オーケストラとで創り上げた交響曲の全集は、小生が持つのはその2/3ほどの中期から後期へかけてのものとセレナーデ集ですが、無二の宝です。

モダン・オーケストラをピリオド奏法(に近いスタイル)で奏でたそれらのモーツァルトは、当時、まったく、耳を疑ふほど新鮮な演奏でした。
少人数のプラーグのオーケストラも素晴らしい技量で、その弦の美しいこと!

彼らの演奏のあとに、世の中は本格的なピリオド楽器&ピリオド奏法の時代に突入して行きますが、その先駆をなした演奏でした。

ずっと後の、レヴァイン/ヴィーン・フィルの傑作モーツァルト交響曲全集も、マッケラスの路線を磨きあげたものでした。

候を偲びながら、久しぶりに、そのモーツァルトを聴くことにしませう。

スイート・ベイジル・トリオ

2010-07-22 | 書棚のジャズアルバムから


とても、いい!

クラブ”スイート・ベイジル”に出来た臨時(?)のピアノ・トリオですが、
シダー・ウォルトンってこんなに良かったっけ!? といふ、とても充実の演奏です。
91年のライヴ・セッション。

このピアノ・トリオのリーダーはきっとベースのロン・カーターだと思ふのですが、そのロン・カーターが抜群によい。
いつだって破綻のないバックをするのですが、この演奏では、いやらしいほど前面に出て、でもその斬新なアドリブに感激するほど、です。

田中一村

2010-07-21 | 絵をみる


田中一村の新しい本を読みました。(㈱東京美術)

なるほど、彼に関しての研究が進んでゐることを実感する内容でした。


田中一村を知ったのは、20年ほど前、敬服してゐる先輩から頂いた一枚のポスト・カードでした。その先輩はいつもさうでしたが、無言で提示をされ、あとはお前の興味次第ー、といふ方でした。

すぐあとでしたか、一村再評価の元になったNHKの美術番組の再放送を見、その先輩の目論見通り、一村を探し始めました。

小生も昔、南画を学んでゐた時もありましたが、今回の本で、一村が”南画→琳派”へと経た流れをはっきりと示してゐたといふ見解に大きく頷いたところです。



一村美術館のHPは、こちら

一村の絵に関しては、こちらのHP、で少し覗けます。

梅雨明け

2010-07-20 | やまがた抄
スッコーン! と梅雨が明けました。
昨年と違って、ずゐぶんと劇的に明けたものです。

それでも、各地での凄まじい豪雨による被害には心痛みます。

人間、どこで果てるか、どこで生きながらへるか、いつでも覚悟が必要な時代と天候になってきました。

合ひも変はらず能天気なのは、国を司る人々のやうです。


とまれ、我が家も夏野菜の収穫が始まってゐます。

すでに、ジャガイモ、玉ネギ、キュウリ、ナス、ゴウヤ、等々朝取りの野菜が食卓にあがり、けれど、トマトだけは老母の苗間違ひで、小~中玉のみです。
老母は、小生が間違へた!から、と人のせゐにしてゐますがー。

やはり、来年は、本格参戦しないといけない状況になりつつあります。

バジルも、やっと大きくなりました。







ビエロフラーベック/BBC

2010-07-17 | 音楽を
昨夜、NHKにてビエロフラーベック/BBC交響楽団の演奏会を楽しく見ました。

ビエロフラーベック氏もすっかりマエストロの風格で、エルガーの序曲、シベリウスのヴァイオリン協奏曲(しかし、この曲はいつ聞いても渋いですね、シベリウスの鬱屈さが前面に出てゐるやうな曲です)、そして「新世界」でした。

演奏前のインタビュウで、ルーティン・ワークではない演奏をー、と語ってゐた通り、なるほど久しぶりにこの有名曲を面白く聴きました。

聴かせどころ満載のこの曲を、ビエロフラーベック氏は丁寧に解釈し、BBC響もそれに誠実に対応し、驚くほど美しく豊かな響きで応へてゐました。
特に第二楽章は出色で、コール・アングレの豊かな音色に聴き入ってしまひました。







(画像は、NHKのTVから)

紅秀峰、を頂く

2010-07-14 | やまがた抄


「食ってけろ」と、親戚から、紅秀峰を頂く。

次世代のサクランボとして開発され、日持ちのよさ等から植ゑ付け面積が広がってゐる品種です。

頂いたのは贈答用品らしいので、特に感じたのですが、とても、美味しい。

その粒の大きさ、色具合、甘さを抑へ酸味の残る味、等々。完璧! です。
これぞ新たなサクランボ!といふ感じです。

個人的には、甘くなりすぎた佐藤錦や、最近開発された大玉のサクランボよりも、いちおしの逸品です。

来年からは、この品種を送ることにしませう。

梅雨時花

2010-07-10 | やまがた抄
山行きの計画をしてゐましたが、曇天で雷注意報もでてゐたので中止。

兄弟を誘って紫陽花を見にー。
山形市南部の文殊堂。














長い紫陽花参道の先に文殊堂があり、今回初めて知ったのでですが、堂の裏に小生の守護神があり、賽銭もフンパツして丁寧にお参りー。



腹も空いたので、近くの蕎麦屋さんへ。
まったくずゐぶんと久しぶりに「才べえ」へ。

腰のある田舎蕎麦は相変はらずでしたが、味は少し落ちたやうなー。











時間はあるといふことでしたので、帰りがけにラベンダーも見にー。
明日にはすべて刈り取るとのことで、畑に漂ふかをりを鼻腔いっぱいに入れて帰る。