やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

紫陽花

2016-06-30 | やまがた抄


桜桃シーズンで忙しかった6月もつごもりとなり、気がつけば庭で紫陽花が咲き始めてゐた。

昨年までは強い日差しに晒されてゐましたが、すっかり成長したタラの樹の葉陰で、なんだかとても気持ちよささうに色をつけ始めてゐた。

先週は山へゆくつもりでしたが、義母の具合が悪く、様子見で終ってしまひ、娘や孫たちはどこかへ一日キャンプに行きたいから予定を取ってー、等々あるのですが、思ふにまかせず、仕事と畑の世話で6月が終ってしまひました。


まさに…

2016-06-15 | 畑仕事
はや六月も中旬になってしまひ、早くも山形地方も梅雨入り、だとかー。

先日、孫たちが遊びに来たときに、ニンジンを抜かせろ、といふ。
昨年だったか、孫娘と一緒に間引きをしたのですが、”とても面白かった!からー”といふ。
なるほど、4、5センチのミニミニ・ニンジンをヒョイヒョイと抜くのは、子供にとって楽しいことなのかもしれません。

ただ、間引きは先日小生が終へたばかりだったので、代はりにジャガイモ掘りはだうだ! といふと即決で承諾。
試し掘りで数株掘ってみた。

まだ種芋の畝は早いので、昨年の残り芋の部分でしたが、結構出来てゐました。



早速コロッケにして食しました。


タマネギも何とか採れ(200個目標でしたが、結局150個前後でせうかー)、苗たちも順調に生育ーと思ひきや、畑に異変が続出ー!

最初はナスの苗が枯れ、次はグリンピースが枯れだし、スナップ・エンドウも数株枯れだし、今日はカボチャの苗が一株ー。

スナップ・エンドウやカボチャはまだ他の苗があるのですが、グリンピ-スは昨年の初冬からなんとか生き残った二株のひとつですし、ナスは種から育て2ヶ月以上かけてやっと十数センチになったものを3本ー。

原因は、地下の住人ー。
モグラか野ネズミかー。すでにナスも4株を新たに植ゑ足しましたが、まさにモグラたたきの様相で、彼らの次なるゲリラ作戦に、オジサンは戦々恐々の毎日ー。



至福

2016-06-03 | やまがた抄
休みの日は用事がたまってゐてとても忙しく、まあ、歳のせゐもありますが、早く起きてしまひ、早々に畑にでる。

曇天だったせゐか、さほど水やりは必要なく、ゆっくりと苗の世話をする。
まもなく隣りの方が来られたのか、いつものやうにハウスの中からラヂオの番組が聞こへ出す。

アナウンサーの”ではー”といふ声に次いで、チャック・マンジョーネのFeel so good が流れてきた。
まさしく、とても気持ちのよい朝になってゐた。


以前はよく、それが日曜日の朝ですと、吉田秀和さんのすこしシハガレタ声が流れてゐた。
彼が亡くなって何年になるだらう。

音楽評論家として特段に好きといふ訳ではないのですが、オシャレを地でゆくやうな風貌とその語り口、壮大な知識にはいつも感心させられ、特に美術へのアプローチはとても鋭かった。

いつだったか、畑と作業する小生の上に、彼の紹介でブルノ・ヴァルターのモーツァルトが流れてきた時がありました。
おそらく今頃だったやうな、季節も澄み、地から生命があふれはじめた頃でした。

モーツァルト 交響曲 第40番 ト短調 K 550 ワルター/コロンビア響 Symphony No. 40 (Mozart)


名演といはれた録音ですが、今はあるひは、骨董品のやうな演奏かもしれず、ヴァルターのために用意されたといふ寄せ集めのオーケストラの音は荒く、でも独特の節回しのヴァルターのモーツァルトは、やはりとても美しく、まさしく至福の時間が出現した時でした。