やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

四月下旬…

2014-04-29 | やまがた抄


先日、友人からタケノコが送られてきた。

事前にメールは頂いてゐたものの、箱を開けると、いつもながら嬉しさがひとしほです。

たまたま家人も休みだったので灰汁抜きをし、小生は親戚や知人へおすそ分けに出掛け、その夜は早速、煮物と炊き込みご飯で頂く。

最近は身体の不調があるー、と云ってゐましたが、その友人が掘ったタケノコは箱の中でまだすこし土もつけて山形に運ばれてきました。店先では味はへない、失くした故郷の薫りがします。

この時期は、四月も下旬に入ります。




櫻巡り

2014-04-27 | やまがた抄
快晴のもと、一日、櫻巡りをしてきました。

皆と合流する前に、朝一番で、山形市高瀬の見滝寺の枝垂れ桜を見に行く。
二年ぶりの櫻。
細い道を登ってゆくと、江戸彼岸の種蒔き櫻が迎へてくれ、その奥の境内に江戸彼岸系の枝垂れが今年は立派に花をつけてゐた。






小説家の先生、アナウンサー、陶芸家とが小生の小さな車に乗って出発ー。
”一寸気になる櫻があるのですがー”の小生の発案に異論は一切なく、上山市の観音堂の枝垂れ櫻を初めて見に行く。
中々の1本!-。
樹齢200年ほどの江戸彼岸系の枝垂れ。一同、大満足ー。






途中で車中から気になった櫻を場当たり的に幾つかみて、定番の白鷹の町へー。
阿弥陀堂の櫻に挨拶をし、






八乙女の種蒔き櫻をみて、殿入りの櫻に着く。
斜面の櫻の園で、落ち始めた花の元で車座になり昼食。
相も変はらない殿入りの櫻を眺める。






なんと最近は観光バスも来るやうになってしまった十二の櫻で、くるみ、エゴマ、納豆のかいもち(そばがきのことで、山形では、カイモヅと発音するー)を食べ、地元では一番有名な櫻はスルーして(余りに人がくるので、すっかり櫻が痛み、その姿を見るに忍びない、といふ全員一致の意見)、子守堂の櫻へゆく。



急遽、米沢へゆかう、といふ話になり、途中で勝手に看板の立ってゐた喜三郎の櫻、といふのを初めて見る。
畑の一角にある、さう、樹齢100年ほどの江戸彼岸。
すでに傾きかけた日にその樹形が美しい。




途中の、草岡の櫻を久しぶりに見て、




祭りが始まって思ひのほか人出の多い米沢の街を、まったくずゐぶんと久しぶりに散策ー。

帰り際、国道から見へた赤湯の烏帽子山の夜櫻の明かりが気になり、進路変更ー。
初めて公園の夜櫻を見て一日が終る。







進展

2014-04-24 | 畑仕事
すっかりオジサン・モードになり、休みの日には朝食もそこそこに6時半ころから畑にでる。

ひといきついた所で、出勤の家人が”ガンバッテね!”と冷やかしの声をかける。
とまれ、朝日を浴びながら、カチカチになってゐた土を掘り起こし、畝をつくり、菜園の計画を進めるのは中々に楽しい、のひとことである。

特にこの春の小生の参画の訳のひとつは、老母の衰へもさりながら、イチゴ畑の崩壊でした。
昨年の夏、ランナーを5、60株作ったのですが、忙しさにかまけて全滅させてしまひ、できるはずのイチゴでジャムを作るのを大きな楽しみにしてゐた家人の逆鱗にふれ”何とかして!”と嘆願されてもゐました。



なんとか荒廃してゐたイチゴの株をすべて掘り起こし(今の季節にイチゴを動かすのも笑はれますがー)、違ふ場所に移転、6帖ほどのスペースを二ヶ所作りました。

まあ、ことしの収穫は期待できませんが、それでももともとの苗は隣家のイチゴ農家から頂いたものなので、そのDNAを期待したい、と思ってゐます。

また、東側のイチゴ畑を作ってゐたら、先日のトラクターで撹拌された土の中から、なんと! アスパラガスの根がでてきました。
老母のミスでなくなってしまったと残念がってゐたのですが、新たに苗を買っても2、3年は収穫ができないのでひどく残念だったのですが、ちいさくなってしまった苗のそこここに新芽がついてゐて、狂喜しながらアスパラガスの畑も作りました。




そんな一喜一憂してゐるオジサンの姿を、冬眠から目覚めた蛙が笑ってゐました。





櫻、咲く

2014-04-22 | やまがた抄
山形市でも、櫻が満開になってゐます。

この時期になると、車を運転してゐて、あら、あんなところにも櫻があった!、と驚くことしきりですがー。

そのひとつ。

今の季節に、通勤の途中でいつも気にしてゐた櫻の樹がありました。
残された塀や雑草越しに、よい色の花を咲かせてゐました。

大きな敷地の一角に大きな樹がある、その敷地には移転をしたのか、破産したのか、家屋は一切なく、荒れた土地にその樹が忽然と残ってゐました。
そしてその隣りの大きな電気会社の駐車場も、リーマン・ショックを境に駐車する車がなくなり、手放したのだらうかしらん、と思ってゐました。

土地が売買されたのか、最近それらの土地がまとまって、大きな介護施設が出来ました。

まあ、いまどきは、新しく出来る建物はコンビニか介護施設ですが、昨日ふと見ると、暗がりのなかに、忽然と櫻の樹がライト・アップされてゐました。





凛としたその立ち姿、美しい枝ぶりー。すぐにエドヒガン、だとわかりました。
さうか、あの美しい花は、エドヒガンだったのかー。
きっと、樹齢は50年ほどー。
大きな枝の欠損もなく、これから楽しみに樹のひとつになりました。

その施設を利用する、老いてゆく、死に行く人たちを、励ますやうに、見送るやうに、大きな志で闇夜に立ってゐました。




続き…

2014-04-15 | 畑仕事


畝作りの続きを終へる。

なんと、先日の土起こしのすぐ後に、隣りの方が尋ねてこられて”畑、耕してけっか?”と声をかけていただいて、あっといふまに残りのスペースはホコホコの土になりました(まだ、御礼の一升は持って行ってませんがー)。

小生の悪戦苦闘ぶりを、ビニール・ハウスの蔭から見てゐたらしい、です。

おかげで、畝作りは超ラクチンになり、予定の分をすべて完成させられました。
あとは何を植ゑるかですが、まだ種が全然芽を出さないので、4月末まで待って、芳しくなければ苗を買ふしかありませんが、できたら種から育てたい希望はあるのですがー。

最近、”里山資本主義”といふ言葉が流行ってゐるやうですが、そろそろ小生もそんな雰囲気でせうかー。



初日

2014-04-12 | 畑仕事
小生は、生れ落ちたのは関東地方の貧しい農家でしたが、成人してからは本格的に畑を耕すことなんてありませんでした。

けれど、老母の遊び場だった借地の畑は、管理者たる老母の体力の衰えと日々進むボケで、荒れるにまかされ、家人の号令一下、今年から小生が参加することになり、すでに多くの種は蒔いてあるのですが、月末ころの植ゑ付けに備へて土起こしをしました。









ひと冬の雪の重みで固まった土は安物の鍬では起こせず、スコップで起こしてから鍬を使ふ。
隣りの農家の方に、酒一升を持って行けば大型の耕運機であっといふまに起こしてくれるのですが、全体で100坪ほどの半分くらゐを使ふつもりなので、まあそれに、不規則な生活と運動不足でメタボ寸前の体力を喚起させるためにもと、手で起こす。

眠ってゐたミミズもでてきたりで、まんざら貧土でもないのかと安心し、畝のブロックを三ヶ所ほどつくる。

このブロックをあと4、5箇所つくり、それにイチゴ畑ブロックとカボチャ畑ブロックを作れば全体の完成ですが、数日先の休みの日ですべて終るかしらんー。




一年目…

2014-04-06 | やまがた抄


白玉椿の横で、紅侘助の花が盛りです。
大事に育ててゐる樹ですが、今年はことのほか花のつきがよく、嬉しいかぎりです。

仕事場に持っていっても、その凛とした清楚な美しさが好評です。




家人の車のタイヤ交換を済ませ、毎年のノルマ4台がやっと終りました。


紫陽花の横に植ゑたタラの樹が15センチほどに伸びてゐました。
昨年、親戚のタラの樹の選定に行き、そこのひこ生えを植ゑたら見事に根付いて、その小さな頭の先に、タラの芽をつけてゐます。

遊びに来た娘は”大きくなったら食べやう!”などと云ってゐましが、とんでもない、と一喝ー。

タラの樹は、生命力はあるのですが、成長はきはめて遅く、これから山に入って、1メートルほどのタラの樹の頭がもがれてゐ姿をたくさん見ますが、痛ましい限りで、いつぞや、蔵王で仙台ナンバーの人たちがのこぎりで5センチほどの幹を倒してゐたのを見つけてドヤシテやったことがありましたが、春先の山は、そんなエチケットのないひとばかり、です。

我が家のタラの芽は、きっと数年先のことでせうがー。





四月にー

2014-04-02 | やまがた抄


激務だった2月、3月が静かに終るかとおもひきや、アクシデントが発生して、休みもとれずに連勤になり、流石に疲れて、ふっとため息をもらしたら、庭で椿が咲き始めてゐた。

やはり今年は暖かいのか、いつもの年よりも早く、隣りの紅の侘助も咲き出しさうな姿でした。

すでに関東では櫻が満開になり、小生の知人たちとの櫻見は早々と26日に決めたのですが、この暖かさでは山形でも開花が早まるやもしれません。
とは云っても、夫々の方の都合がその日より他にないので、まあ、ゴザと重箱と酒と(小生はノンアルコールになってしまひますがー)をもって花を探してゆくしかありません。