やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

準備

2015-03-31 | やまがた抄


山形でも、すっかり気温が上がってきて、こころは早くも畑のこと…。

家人には”まだ、早いからー! 周りで誰も畑に出てゐないでしょ!”と云はれながら、すでに蒔くべき種はすべて購入済み。
この四月から、仕事も別のシフトも兼務することになったので、時間があるときに出来ることをしておかないとー、と云っても彼女は呆れ顔で、勿論まだ畑作業はすこし早いので、サトイモの芽出しの準備をする。

今年は、倍増計画で、サトイモ、オクラ、トウモロコシは倍の面積にすることにし、そのために昨年は雑草原だったところを開墾しなければなりませんがー。

サトイモも、昨年までは四月末に苗を買ってゐたのですが、苗の値段も結構高く、今年は20株の予定なので種芋を購入し、芽出しすることにしました。

調べると、それほど難しいことのやうでもないので、床を作って種芋を並べ、籾殻でカヴァー。
なんとか芽がでてくれると嬉しいのですがー。




Les Parapluies de Cherbourg (Finale)

2015-03-29 | やまがた抄
一週間前だか、冬の名残りの雪が降ってゐた。
すこし大きめの、ふわふわとした雪ー。

それを見てゐたオジサンの小生は”まるで『シュルブールの雨傘』のラスト・シーンのやうだなー”と感慨深げに話したら、周囲の若い人はきょとんとして、それなんですか? と聞いてきたので、おじさんは説明もするのも面倒だったので、昔あったいい映画サ、と逃げた。

劇場でも幾度もみて、DVDもあって、話は滅法簡単な物語りながら、M・ルグランの見事な音楽でいまでも愛して止まない映画です。

そして問題のラスト・シーン。

Les Parapluies de Cherbourg (Finale)


ガソリンスタンドで偶然であったかつての恋人たちは、そぼ降る雪の中、淡々と今の生活を互いに伝へ、そして別れてゆく。
ドヌーヴの吹き替へ役のD・リカーリのか細い声がオジサンの胸に迫ります。


そして、名別れのシーンといへば『ひまわり』も、さうでした。
あの、典型的なイタリア女性のやうな(グラマラスで、気性が激しくー)ソフィア・ローレンが疲れた女を名演技し、白眉は別れてゆく夫を駅の構内で見送る。
そして、人混みの中で、恥じもなく嗚咽し、泣く崩れる。ひまわりの畑のシーンがかぶるー。

Sunflower - Final scene.wmv


もうこのシーンだけで、オジサンは哭いてしまふのです。



参月末、16度

2015-03-28 | やまがた抄


やっと暖かくなって、延ばし延ばしになってゐたイチゴ畑の除草をし、肥料をまく。
昨年秋に植ゑた200株ほどの苗は、雪の季節の間に、元気に大きくなってゐるものもあれば、しょげて小さいままのものもある。

隣りの方は、”マルチをすればよいのにー”といふが、生来の天邪鬼で、何故か無理やり育てるのは性分に合はず、丸っきりの路地で彼らの生命力に任せる。
まあ、半分でも実がなってくれれば儲けもの、です。


そして、予定のタイヤ交換をすませる。
時間がないので、一気に三台を済ませたら、流石に三台目には疲労困憊で、でもまあ、これで春迎へー。

今年は、四月の中旬と下旬に櫻を見に行くべく休みをとりましたが、果たしてうまくタイミングが合ふかだうかー。



時ならぬ雪

2015-03-25 | やまがた抄




彼岸も過ぎたといふのに、急に発達した低気圧のせゐで、朝起きたら10センチを越える積雪ー。

数日前、庭の侘助が蕾を開き始め、”ウム、今年はすこし早いなあー”と思ってゐたら、すっかり雪まとひです。
やっと雪の重さから開放されて、どーれと花をつけ始めたヒマラヤユキノシタにも再度の雪の試練ー。

たまたま用事が重なって、タイヤの交換は週末に延ばしてゐたのですが、昨日の予定はイチゴ畑の草取りと肥料やりでしたが、勿論出来るはずもなく、またまた延期です。

それでも、春の淡雪です。
夕方には跡形もなく消え果て、何事もなかったかのやうな景色ー。

大変だ! と雪掃きに急いだ小生に、”大丈夫よ、すぐに消えるからー!”とノンビリと云った家人の朝の言葉通りでした。



雛を仕舞ふ

2015-03-11 | やまがた抄


十日ほど出してゐた雛飾りを仕舞ふ。

以前は茶の間に出してゐた雛飾りですが、茅屋の狭いスペースには似合はない数で(雛飾りのセットもさることながら、我が家では羽子板や春駒や藤娘といったガラスケースに入った人形を飾るので、とても無理でー)、また血気盛んな孫達の好奇の目に晒されるので、家人の命令で、いつからか、弐階のテレビ・ルームに移動させられた。

この年も、孫娘が一度見ただけで、あとは小生との対峙だけでした。

いつもは雪模様の飾りつけの日も、今年は穏やかな陽差しのもとで出来、また仕舞った昨日も窓からは雪の屋根も見へず、彼らもきっと、穏やかに一年の眠りにつくことが出来たはずです。

(一転、今日はすさまじい春の嵐で、雪も10センチほど降ってしまひましたがー)

春、浅いけれど…

2015-03-09 | やまがた抄


山はまだ雪景色ですが、あたりの雪も消へ果てました。
暦は啓蟄も過ぎて、まだ春の雪が舞ふこともあるでせうが、浅き春の心地よい季節です。

ハナミズキの下の、さして陽当りもよくないところに、すっくと福寿草が咲かうとしてゐました。
まったく、春の色です。

最近は、今頃の季節が一番好きになりました。
もちろん、あたりに鮮やかな色はまだないのですが、数ヶ月の雪の季節がやっと終ったといふ仕合せを感じます。
幾十万年と繰り返されてきたた季節のめぐりー。
仮死してゐた自然の生命がまた動き出す、そんな、ストラヴィンスキーの《春の祭典》のやうな神々しさを最近はとても感じます。
きっと、間違いなく、小生が年をとった証左でせうがー。


参月…

2015-03-04 | やまがた抄


すっかり更新のサボリ癖がついてしまひ、弐月がすっ飛んでしまひました。


昨日、ささやかな慶事があり、市内のホテルで食事をし、小生は飲酒をしたので家人が運転して帰り、車を置いて庭先を見るとフキノタウが芽を出してゐた。

家人に告げると、”やっと雪もおわりねー。畑にも出てゐるかしらん!”と、奇しくも雛の日におこなはれた我が家の慶事が無事に済んだ喜びをふたりで愛でる。


正月明けから、仕事はさほど忙しくもなかったのですが、常に”除雪命令!”の電話が気になり、なんとなく休みの日も落ち着かず(早く、他の人も機械を動かせるやうになってほしいのですがー)、先日の雨水のころに降った雪がこの冬の雪の終りを告げてゐたやうです。

まあ、数片の雪が舞ふことはあっても、これで、小生のモードは一気に畑モードに入ります。
今年は、豆類を沢山つくるつもりです。