やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

雨降り晩夏

2008-08-30 | やまがた抄




きっと、この冬の異変の兆しのやうに(大雪か、雪なしかー)、スコールのやうな雨が毎日降ってゐます。
明らかに、例年にない気候の様子で、
まだ八月の末だといふのに、すっかりと秋中盤の気配です。

お蔭で、庭の花木は充分な水分補給で、轍の間にまで種がこぼれたらしく、花が群れだしてゐます。
今年も、あと120日余り、ですか…。


『残虐記』

2008-08-27 | 本や言葉


久しぶりに小説を読む。
桐野夏生の『残虐記』

ひとつの物語の中に、二重三重の物語が組み込まれてゐて、流石に桐野夏生! である。
 
でも、桐野夏生の作品では、『魂萌え!』も面白かったですが、やはり『OUT』ですね。
あの、しがないパートの主婦が事件に巻き込まれてゆき、確か浴室かどこかで死体を処理するシーンのリアリティさは、凄まじかった覚へがあります。
また、読みたくなりました。


ねんきん特別便

2008-08-25 | 雑記


小生にも、ねんきん特別便、が届く。

なかなか配達されなかったので、「記録が消えてゐるのでは?」といふ話も家の中ではでてゐましたが、さうでもなさそうで、ひと安心。

仕事のサボタージュと、面倒くさくなったから、各個人でチェックして! といふ
(それにと数百億円とも一千億円ともいはれる無駄金を払って、そして、誰も責任をとらない!)無責任極まる役所の果ての一通である。


送られてきた書類をみると、概ね合ってゐるやうである。
そして、いくつか並んでゐる社名をみると、小生の恥ずかしいやうな半生が浮かび上がってくる。

家庭内のゴタゴタが頻発してゐたころ、建築家を夢見て、けれどそこへの手がかりもつかめないまま、日々の生計のために勤めた会社の名前が筆頭にありました。
結局、技術者のやうな仕事に終始甘んじ、頓挫した夢を求めることはありませんでした。
そんな、恥ずかしく、臍をかむやうな幾十年の月日が蘇ります。



処暑近し

2008-08-21 | 大岡山界隈




久しぶりに用向きのない日になりました。

庭に出ると、夏の終りと、冬に向けての花、です。

北京オリンピックも熱戦が続いてゐて、
日本の選手では、女性の強さばかりが目立ちます。
(特に、野球は、巷間云はれてゐるやうに、その弱さが目立ち、
 小生も、妙に精神論を前面にだす、かの監督は好きではありませんがー)

小生が東京オリンピックを見たのは、小学校の高学年でしたかー。
国立競技場で陸上の試合を見た記憶がありますが、
あの頃の日本は、まだまだ貧しく、
けれど、とてものんびりしてゐて、時間がゆったりとしてゐました。

秋、立つ頃

2008-08-18 | やまがた抄




毎年のことながら、お盆が過ぎると、一気に秋の気配、です。

今年は特に、から梅雨で、7月までの暑さがひどかったので、
すでに秋の雲の空と、
冴え冴えとした月夜の姿は、
足早の秋の到来を感じます。

私情で、しばらくのあいだ、休みの度の病院行きが続きますが、
無事にひと段落したら、ゆっくりと温泉にでもつかりたいとー。



山形市の花火大会

2008-08-14 | やまがた抄
山形市の花火大会、でした。

不安定だった天気も落ち着いたので、出かけ、田圃のあぜの道での観覧でした。

途中で東京の友人からメールが届き、彼愛用のダッチオーブンを先日の来県時のお礼に送るから、とのこと。

携帯の写真では小さいので、その友人へ贈る、暫しの花火大会の模様です。




















一寸残念…

2008-08-11 | やまがた抄




先日、上山市での私用がすんで、蕎麦を食はう、といふことになり、
以前から気になってゐた蕎麦屋さんへ入りました。

街中の旧家の趣き、色々と取り揃へた調度品、とセッティングは文句なかったのですが、肝心の蕎麦がいただけなかった。

観光客の方も多かったのですが、山形の蕎麦(勿論、好みの問題ですがー)には程遠い、割とありふれた蕎麦、でした。
といふよりも、蕎麦が死んでゐる、感じで、蕎麦激戦区の山形県の中で、一寸期待はずれ、でした。


酷暑ですが…

2008-08-07 | 本や言葉


同時に読んでゐた数冊の本のうち、この小さな新書が面白く、最初に読み終りました。

まさに、ゴッホ殺人事件。
ゴッホは、自殺ではなく、他殺であるといふ(未必の故意を含めてー)その論点がとても面白く、さもありなん、といふ点も多い。

有名な書簡集をベースに、ここにあぶりだされる画家の姿は、まったくに嫌なヤツ、で(彼の絵の素晴しさは充分にわかってゐるつもりですが)唾棄したくなるやうな姿です。

この本では、限りなく死に近づいてゆくゴッホの生き様のなかで、『花咲くアーモンドの枝』の絵を、ひとときの幸福な時間の結晶としてあげてゐる。
小生も、確か、世田谷美術館で、その絵を見てゐます。
有名な絵よりも好きな絵で、ゴッホが心乱れてゆく直前の静謐な世界がありました。




病院へ

2008-08-04 | やまがた抄


花笠祭りを前にして、連日35度前後の猛暑、です。

義母の大学付属病院での検査に同行し、その後に、義父の検査でクリニックへ顔をだし、暑い一日が終りました。

小生は、幸いかな、病院といふところはほとんど縁がなく、
付属病院へ入ったのもずゐぶんと久しぶりのやうな気がします。

検査を待ってゐる間、あちらこちらと見て歩き、珈琲ショップとわりと洒落たレストランがあるところにたどり着き、珈琲を飲んで待ってゐました。
国立ではなくなったこの病院は、ひと昔の病院といふイメージはなく、対応や施設も(ほんの一部を見ただけですがー)来客を迎へるといふ雰囲気があって、最近になく心地よい気持ちでした。