小生にも、
ねんきん特別便、が届く。
なかなか配達されなかったので、「記録が消えてゐるのでは?」といふ話も家の中ではでてゐましたが、さうでもなさそうで、ひと安心。
仕事のサボタージュと、面倒くさくなったから、各個人でチェックして! といふ
(それにと数百億円とも一千億円ともいはれる無駄金を払って、そして、誰も責任をとらない!)無責任極まる役所の果ての一通である。
送られてきた書類をみると、概ね合ってゐるやうである。
そして、いくつか並んでゐる社名をみると、小生の恥ずかしいやうな半生が浮かび上がってくる。
家庭内のゴタゴタが頻発してゐたころ、建築家を夢見て、けれどそこへの手がかりもつかめないまま、日々の生計のために勤めた会社の名前が筆頭にありました。
結局、技術者のやうな仕事に終始甘んじ、頓挫した夢を求めることはありませんでした。
そんな、恥ずかしく、臍をかむやうな幾十年の月日が蘇ります。