やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

大晦日

2010-12-31 | やまがた抄


年末年始の大荒れ予想の天候に、慌てふためいて、雪囲ひをし(今頃やってゐる人はゐませんがー恥)、静かに大晦日が始まってゐます。

私事では、ほとんど、何も良いことはありませんでしたが、年明けの餅つきも喪中に付きー、と我儘を云ってお断りし、静かに新年を迎へる予定です。

年ごとに、年末の整理が遅くなり、すでに周回遅れの感もありますが、新たなひかりが見つかることを祈って、この年に別れを告げませう。


ささやかな拙ブログを見ていただいた皆様、よきお年を!


間に合はず…

2010-12-26 | やまがた抄


忙しさにかまけて、雪囲ひを延ばし延ばしにしてゐたら、クリスマス寒波で、一気に積もってしまひました。

重い雪に悲しいほどしな垂れた椿の木々たちは、不精な家人を恨めしくみてゐるやうでした
(コイツハ、ハナノトキダケキキトメデテ、オレタチノイキシニニカカワルコトニハ、イッコウニムトンチャクナヤロウダ…!)

ブレンデルのモーツァルト

2010-12-21 | 音楽を


ブレンデルのモーツァルトのピアノ協奏曲は、大半はLPで持ってゐたが、聴けず仕舞ひでした。

久々に、CDで聴いた。
26番と8番でのオリジナルな組み合はせ。
既に引退した彼の四半世紀以上も前の録音。

日本では左程爆発的な人気のなかったブレンデルですが、今、かうして聴いて見ると、意外に、とても良い。
バレンボイムほど重くなく、内田光子ほど深刻でもなく、ヘブラーほど軽くもなく、東欧の人ながら、まうすっかり忘れ去られた感のあるフランスのピアニスト・カサドシュのやうに、端正で軽妙な演奏です。

独自のカデンツァもとても面白く、そして、当時八面六臂の活躍だったマリナー指揮のアカデミーのオーケストラが素晴らしいバックをつけてゐる。

26番の演奏では、グルダがアルノンクールと競演した演奏が見事ですが、次の最後の27番が”晩秋の別れ”のやうな曲になることを考へると、ブレンデルの演奏のやうな少しの華やかさと几帳面さのある演奏も色あせないといふことなのだらうかー。

師走恒例の…

2010-12-18 | やまがた抄
最近、すっかり師走恒例となってきた、塩釜の卸市場へ水産物を買ひに出かけました。

山形を出るときにはみぞれ、そして峠では雪になって、何もこんな天候の日にーと思ってゐたら、峠の先は冷たい風の晴天ー。

千円ですので!すべて高速で一時間半ほど、道路にあふれた車と人をかき分けて市場の中へー。

毎回、美味しさうなマグロのカマを見つけるのが楽しみなひと時です。

















いよいよ…

2010-12-16 | やまがた抄


つひに、雪が降ってきました。
山形では、特に農家の方などは、”白いものが落ちてくる”、と云ひます。

山形市内では積雪といふほどではありませんでしたが、仕事で大石田へ出掛けたら、
とても初雪とは思へない、30センチもあらうかと思へる、大雪注意報もでたこの冬の挨拶でした。

この差が、けれど、漬物の違ひにでるのですがー。
(環境が厳しければ厳しいほど、漬物は美味になります)

干し柿

2010-12-12 | やまがた抄


過日、庄内へ行った時に、農家の方の店で干し柿用の柿をふた袋買ってきた。
五百円ほどでしたかー。

小生らが餓鬼の頃には、折れやすい柿の木に競って登り、採ったものでしたが、最近はそんな光景を見ることもありません。
夏は桑の実やウリ(西瓜は高価でしたから)、秋は柿くらゐ(栗もそれほど食した記憶がない、運動会のご馳走だった記憶はありますがー)のものでした、身近の果実はー。

家の前の空っ風に晒された柿は、見栄えはいまいちですが、それでも充分な甘さを蓄へて、師走の食後の果実になってゐます。

師走の頂き物

2010-12-07 | やまがた抄


忙殺された時間が続いてゐて、気がついたら、先生も僧も走りまくる季節に入ってゐた。

友人から、師走の挨拶のやうに、ゆずが届いた。
開封すると、台所一杯によい香りが充満する。
鍋の季節になり、実は、家人も心待ちにしてゐたものだった。

野面にあったらしいそのゆずは、それゆゑの強い香りがあって、スーパーなどでは求めるべくもない、貴重な頂き物です。
楽しみに、少しずつ使ってゆきたい。
そして、彼に、感謝ー。