やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

『ブッカー・リトル』

2009-03-26 | 書棚のジャズアルバムから


ブッカー・リトルによる、名作アルバム『ブッカー・リトル』

50年近く前の、夭折したトランペッターの名作。
まったく、ずゐぶんと久しぶりに聴く。

LPでも、CDでも、このディスクの一曲目を聴くと、彼の天才を信じないわけにはゆかない。
奇しくも、リー・モーガンやフレディ・ハバードと同い年だったといふことですが、彼等とはまったく違ふ、今聴いても本当に新鮮に響く伸び伸びとした音色と、同時に萌芽し始めてゐた作曲能力の素晴しさ。

エリック・ドルフィと組んだ幾つかのディスクはありますが、小生は、どうも、ドルフィの演奏は余り好きではなく(「ラスト・デイト」以外は)、削除法でこのワンホーンのアルバムになってしまふ。

久しぶりに聴いたら、ベースのスコット・ラファロの天才ぶりに改めて驚いてしまった。20台半ばの彼等の音楽は、まったく、新しいジャズを創ってゆかうといふ気概に溢れてゐる。
そして、ともに(ひとりは病で、ひとりは事故で)、間もなくの死を迎へることを知ってゐる我々は、その清冽な音楽のままで遺されたこのアルバムを、彼等のよすがとしてしか聴けないその辛さに言葉を失ふ。

拾ひ梅

2009-03-23 | 大岡山界隈


剪定されて、畑に棄てられてゐた梅の枝に、花がつく。
小さな花ながら、玄関先にほのかにかをりを漂はせてゐる。

明日あたりから、ふたたび、雪の日になるらしい。
この冬最後の雪か、霙かー。

とまれ、来週は、はや四月、です。

残念…

2009-03-21 | 音楽を



テレビのCMで見られる西本智実の指揮姿が”格好良かった”ので、その演奏は如何にと思ってゐました。
昨年録音された、ブタペスト・フィルを振ったドボルジャークの9番を聴きましたが、一寸残念な印象でした。

とても丁寧に音を創ってゆきますが、余りにも懇切丁寧なその創り方に、全体の姿がぼんやりとした印象になり、この曲想に溢れた交響曲が、一寸退屈なものに聞こへてしまひました。






中森明菜のバラッド集を聴きました。
小生、結構、彼女の歌は好きでして、以前は、カラオケのレパートリーに幾つか入れてゐたほどです。

楽しみに聴いたバラッド集ですが、一寸残念な印象です。
きっとアレンジも悪いのだと思ひますが、ゆっくりと、か細く歌ふのがバラッド、みたいな仕上がりの、歌ひ方の連続で、彼女のよさが少しもこころに響かない。


櫻待ちの…

2009-03-19 | やまがた抄
まだ彼岸だといふのに、ここ山形でも20度を超えて、
恐ろしいくらゐに一気に春の陽気で、櫻待ちの三月下旬。
(も一度くらゐ、雪がくるさうですがー)

きっと、この分では、夏にかけての天候異変は必定で、不安な春、です。


それでも、我が家のフキノトウがのぞき、




街を歩けば、塀越しに花が咲き始めてゐます。






この、男…

2009-03-17 | 本や言葉





ヨゼフ・ゲッペルスに関する本を2冊続けて読む。

興味が尽きない、不可思議で、けれど、天才的な扇動者、である。

何よりも面白いのは、彼ゲッペルスが師と仰ぎ神と慕ったヒトラーと
同じやうな青年時代を送ってゐることである。

ヴィーンでの建築家を目指しながらも、その為の建築学校への入学に失敗し、
なすすべなく、繊細な風景画を描き、売ってゐた若いヒトラー。

壮大なロマンを夢見ながらも、書かれた小説は出版社に一瞥もされずに拒否され、
うつうつとした心情を抱へながら新聞の編集に携はってゐた若いゲッペルス。

その二人が出会ってしまったときに、間違ひなく、ホロコーストへのボタンは押されてしまったのだらう、と思ふ。

休日ですが…

2009-03-16 | 大岡山界隈


休日ですが、WBCの対キューバ戦が見たくて、朝の4時半に起きてしまひました(といふより、最近は歳のせゐか、朝が早い!)。

民族、教育の違ひがまともにでたやうな(どちらが良い、悪いではなく)、とても面白い試合でした。勿論、日本チームの勝ちには感激です。
まったく、日本は、緻密な野球をするものです。


時間があるでせう、と家人に命令を受けて、ほとんど誰にも見られなかったやうな雛飾りを、ゴンチチの音楽を聴きながらゆっくりと片付ける。
一年に、数週間の彼女等との邂逅ー。


買物を終へて、車を入れやうとしたら、庭先に黄色の色がー。

やっと、福寿草が咲き始めました。

忙しく…なる

2009-03-12 | やまがた抄
公私ともに忙しい一週間が終って、春の日差しを浴びてノンビリ…、と思ってゐたら、結構な大雪になり、それも3月の春雪ではなく、しっかりとした2月の雪で、
今年は、やはり、天候が荒れ気味、です。




それでも、流石に、3月の日差しは力強さを増してゐて、昼過ぎには結構融けました。

櫻の開花まで、あと、ひと月ほど、らしい。
バタバタと、計画をねらなければー。

再スタート、です

2009-03-02 | やまがた抄


週末に、新たな集まりがスタート。

一年をメドに新人賞を獲ること、そして、集まりの後には皆での飲み会に参加することを至上命題に、直木賞作家の先生に作品を読んで頂く会、です。

一回目は、先生の「小遣い稼ぎのやうなものを書くな!」等々の厳しい指摘に、参加者も身が締まる思ひで、小生もここ数ヶ月のうちに、最終的なテーマが決まり、遅まきながらの賞を狙ってゐます。