やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

秋に向けて…

2011-08-30 | やまがた抄


庭先のアケビの実も色づき始めてゐますが、同じエリアに生息してゐるアマガエルは、自らの余命を心配してか、色づきなどにとんと興味はないやうです。

2年前に大きな変動があり、この国の多くのひとがわずかに期待をもった政変は、なんのことはない、言動の軽~いボンボンと市民活動家のしょぼいリーダーが、以前よりも行き先を見へなくしてしまった。

昨日、新しいこの国のリーダーがお目見へしたが、哀しいほど何の感慨もない。
(辛ふじて、攻撃されて面前で泣きはらす人が選ばれずでよかったし、山形選出の人にはもそっと票が欲しかった)

結局、江戸から明治へのクーデター政変の時、付け刃で造ったシステムの不備や積み残し、先送り事項が、きっと今になってもまだ解決されずに、お堀の周りでくすぶってゐる証左なのでせう。

山形県は隣県といふこともあって、原発事故の避難人口が一番多く、現在はおそらく15,000人前後の方が哀しい生活を余儀なくされてゐます。先日もスーパーで、福島ナンバーの車が列になってゐました。
何のことはない、現時点でチェルノブイリ事故より東電の原発事故は規模が大きくなってゐます。つまり、世界史上最悪の原発事故を起こしながら、東電の方はしらーとした説明をし、国の対応はまるでよそ事のやうです。




晩夏3

2011-08-28 | やまがた抄
八月最后の日曜日は、ぶり返した暑さと、すでに先行してゐる秋の空を見せ、厳しい試練を与へたこの冬から春、そして夏をひとくくり総括してゐるやうな静かなひと時です。











何と素敵な…

2011-08-26 | 音楽を
今年のBBC/Promsの目玉演奏会だったといふ、ドゥダメルのマーラーの《復活》の動画が現在見られます。

ドゥダメル指揮/シモン・ボリバル・シンフォニー・オーケストラ・オブ・ベネズエラ、
今年の8月5日、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでの演奏。

ベネズエラの国家戦略エル・システマから生まれたこのオーケストラは、貧民若者層の解決といふ側面を有しながら、しっかりとした地位を確立しつつあるやうです。

いっときの、南米の、若者だけのオーケストラ…。ベートーヴェンも立派にやるが、スペクタクルな演奏も見せどころ…、みたいなイメージは流石に消えて(きっと、彼らが消して)、堂々とマーラーの2番に立ち向かってゐました。

演奏としては、全体が一寸もたれ気味のテンポで、それゆゑ、オーケストラや各パートの音色の”コク”がまるで伝はってこず(否、それはまだ望むべくもないのでせうーが)、それでも、ソリスト達の力演とともに、感動的なラストを迎へてゐます。

演奏が終り、聴衆からの圧倒的な拍手に、涙が止まらない管奏者の青年の姿が印象的でした。
きっと、貧しいベネズエラの家、食べるものも乏しい兄弟、厳しい練習、その果てに、華麗なイギリスのホールで、マーラーの2番を無事に終らせた、そんな思ひだったのでせう…。

しかし、それにしても、このアルバート・ホールは何と美しいのでせう!!
この美しい演劇場で、夏のひと時を素敵な音楽で(それも廉価で)送ることを進めてゐるBBCのセンスの良さとその太っ腹!
わが国の国営放送とは、天地ほどの差、ですなあー。
(たっぷりのお金をかけて、民放のパクリばかりー)


全曲演奏の模様です。
Gustavo Dudamel, SBSOV and the NYCGB @ BBC Proms 2011 / Mahler 2nd Symphony "The Resurrection"


晩夏2

2011-08-23 | やまがた抄
すっかり涼しくなってしまって、よもや、このままに夏は終はらないとは思ひますがー。

蝉も、地上で、息も絶え絶えで、羽根もボロボロになり、飛ぶことならず這ってゐました。
至極短い、彼の人生は、有意義だったのだらうか?
彼の、十日間あまりの日々は、幸せだったのだらうか?











無謀、でした…

2011-08-22 | やまがた抄


タルコフスキーの映画が好きで、初めてみた映画は、遥か昔、『僕の村は戦場だった』でした。
最近また、彼の作品が見たくなって、”ウム! DVDにコピーしやう!”と思ひたったころにはすっかりレンタル屋さんの店頭から無くなってゐて、『惑星ソラリス』のみありました。

とっても、欲求不満気味で、パソコンで探してゐましたら、タルコフスキーの主たる作品をリストに載せてアップしてゐる東欧の方が居られて、急いで『ノスタルジア』『サクリファイス』をDLし、DVDで見ましたら、流石に、字幕なしのロシア語だけでは、まるで会話はわからず…、で悲しい思ひのみでした。
それでも、『ノスタルジア』は英語の字幕があり、30年ほど前に映画館でみた感動が甦ってきました。

徹底した長映しの画面から、切羽詰った主人公の、どす黒い苦悩が吹き出てきます。

まう少し他の作品も、と思って訪ねたサイトは、悲しいかな、心配してゐたやうに、著作権にふれて強制削除されてゐました(やむをゑない、でせう)。

2011-08-20 | やまがた抄


以前に、”わりと、硬くて小ぶりなものが好きです”と云って以来、隣家の農家から、桃を頂く。

(実際にも、昔は福島あたりまでB品の硬くて小さな桃を好んで買ひにも出かけました。露店で交渉すると、ひと箱千円くらゐで買へました)

隣家の畑の一角に、3本の桃の樹があり、差ほど専門的に手入れをしてゐるわけでもないので、その年の気まぐれで実はなってゐます。今年は、結構、豊作で、家の方は”硬くて誰も食はねぇ…”といふことで、数日おきに我が家で有難く頂いてゐます。
とは云っても、この季節、頂き物も多く、食べる方が追ひついてゐません、がー。

晩夏

2011-08-19 | やまがた抄
山形あたりでは、盆を過ぎると、きまって秋風が吹き始めます。
今年も、数日前の夜には、窓を閉めたくなるほどの涼しさでした。

そして、公園は、すでに、晩夏の気配です。



☆エゴノキの実☆


☆ムクゲ☆


☆イチヰの実☆



山寺

2011-08-16 | やまがた抄


ささやかなお参りを済ませ、近くの山寺へ寄ってみた。

まだ、時間も早かったのか、意外に人の数が少なく、すこし残念ー。

過日、元駐日大使のファミリーがプライベートで山寺を訪れ、”よい所だ、日本は安全で素晴らしいと、故国に伝へる”とコメントを残してくれたばかりでした、のにー。

正面に見へるところが、きつい階段を登り切った展望台になります。
秋から冬は、格別の景色になります。

(写真は、最近機種変更した携帯のカメラで撮ったのですが、流石1,300万画素、ズームでもしっかりと映ってゐます、最近の携帯恐るべしー

プチ避暑

2011-08-14 | やまがた抄






孫家族や家人と、蔵王の坊平高原に、暑さ逃れに行きました。

標高1000メートル、観光名所の蔵王のお釜の手前の場所です。

整備が進んでゐて、日本でもトップクラスのクロスカントリーの練習場となってゐます。当日も、練習に励む学生たちが走ってゐました。

ーが、我々は、木陰のベンチに陣取り、そよ吹く爽やかな風の中で、早速朝作ったオニギリで腹を満たし、小生と孫はトンボ獲りに、娘はしばしの昼寝をむさぼり、家人も昼寝をむさぼり、そして再び、35度ほどの山形市街へ戻ってきました。

復活

2011-08-12 | やまがた抄


春先から初夏にかけて、体調不良もあって、山へ出かけなかった。

すると、あっといふ間に夏になってしまひ、体重も増へた。
それは、家人も同じで、家人の体重の増加は、小生の山登り不計画に原因があるといふ。

数日後、家人は、意を決して夜に歩き出したが、”夜の道は、襲はれる危険がある!”(誰も、そんな、物好きは居ません、といふのですが、頑として、危険性がある、といふ…)と、結局、小生もウォーキングを復活させた。二年ぶり、ですかー。

夜八時の田園は、結構涼しい風が吹いて、30分ほどの早歩きは心地よい汗をだす。