連休の時に、半年振りにダンボール箱を開き、ディスク類を整理しました。
このカテゴリーも少し変更して、それらのディスクから聴くことにしました。
カーティス・フラーのカルテットにベニー・ゴルソンが加はった名盤。
1958年、ニューヨークでの録音。
久しぶりに聴いたら、やはり一曲目の「ファイブ・スポット・アフター・ダーク」の出だしの新鮮で、軽やかなこと!
この名盤が持つ、ハード・バップ云々の小難しいことは抜きにして、ジャズが”楽しけりゃ、いい!”といった時代のものであることも確かですが、フラーのトロンボーンは、どの曲でも実に品の良い音を出してゐます。
「ラブ・ユア・スペル・イズ・エブリホェア」でも、そこはかとない哀愁を帯びたメロディを、うっとりするほどの上手さで吹いてゐます。
ゴルソンのテナー・サックスが、それに較べて、少し品がなく、バリバリと吹いてしまってゐてー(当時、彼は、ジャズ・メッセンジャーでも吹いてゐたから、仕方がないかー)、このアルバムの作曲はゴルソンによるものが多いのですが、フラーにとってベストの組み合はせだったのか否か、少し首をかしげるところではありました。
バックは、ベースがジミー・ギャリソン!
ピアノが名手トミー・フラナガン(どの曲でも、実に品よくアドリブをつけてゐる)。
ドラムスはアル・ヘアウッド。
そして、ジャケットの、今もってお洒落なこと!
(写真は、LPのジャケットから)