やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

年末、ですが…

2008-12-29 | やまがた抄
シフトの関係で、年末年始は仕事ですので、
遅い雪囲ひを済ませ、ノルマを課せられた2階の部屋の掃除を途中で止めて、
蔵王の麓の温泉に浸かりに行ってしまひました。

近くにある豆腐料理で腹ごしらへをしてと思ったのですが、看板が撤去されてゐて、どふも、閉店したらしい。残念至極、でした。

温泉の方は、小さいながら小生の好きな処で、年末の慌しい時に温泉に来る人も少なく、ゆっくりと入ってゐました。
この温泉、露天風呂しかなく、オープン当時は、洗い場に菅笠が用意してあり、雨や雪の時はこれを頭にのせてー、と結構シャレてゐたのですが、やはり現実的ではなく、晩秋から冬の間はビニールハウス状態になってしまひます。
木立の中にあるやうな趣の露天風呂で、春から秋の季節は最高の景色です。

とりあへず、一年の汗も流して、今夜も、また鍋作り、です。







ショルティの『復活』

2008-12-25 | 音楽を


先日、仙台のHMVで物色してゐた時、残り物の福のやうに、ショルティ/シカゴ交響楽団のマーラーの2番『復活』を安く買ひました。

2枚組みのLP以来、久しぶりに聴く演奏です。
音は、LPの時の方が凄みがあったやうな気もしますが、
改めて、見事な音の積み重ね具合に感心しました。

次世代(アバドやインバルや小澤等の、微に入り細にわたる演奏)の前の、豪快にして建築的なマーラー、です。
第2部は、まさに、大伽藍を仰ぎ見るやうな壮大さに溢れてゐます。
すこし女性陣の声が細いせゐか、深々とした印象は弱いですが、
それでも、
  ”固く信ずるのだ、わが心よ
   お前が何も失ってはゐないことを!”
と歌ひながらの終楽章は、圧倒的です。

ドリューの三部作

2008-12-24 | 書棚のジャズアルバムから

さほど熱心なケニー・ドリューのファンではなかったけれど、意外に彼のアルバムは多い。
若いころの「ケニュー・ドリュー・トリオ」「ブラック・ビューティー」、そして、「バイ・リクエスト」「ファンタジア」「ララバイ」
確か、デュオのアルバムもあったはずである。

そのなかで、ヨーロッパ三部作ともいはれてゐるアルバムが、やはり、よい。
そんなに繊細な音楽を奏でる、そんなに詩情溢れるピアノの音色の持ち主ではないけれど、この三部作は、いつ聴いても新鮮である。
乾いたメランコリーが,聴くたびに心地よい。
きっと、日本のスタッフが創りあげた稀有の傑作群だと思ふ。
(只、ジャケットは、いつ見ても安っぽい気がするけれどー)

これらの後の「クレオパトラの夢」あたりでは、音楽に勢ひがなくなった気もする。

パリ北駅着、印象



欧州紀行



旅の終りに



魚を買ひに…

2008-12-22 | やまがた抄

魚を買ひに、宮城県塩釜の市場へ行ってきました。

雪が本格化する前に、正月用の分も少し含めて、10年ぶりくらゐですかー。

流石に、どれも新鮮で安く、それでもサクのマグロなどはスーパーでも求められますから、マグロはカマと中落ちをー。
あとは、イカや美味しさうな一夜干し。

夕食は、早速に、中落ち丼。

場内で撮った写真は、マグロばかりでしたがー↓。

















柚子、届く

2008-12-21 | やまがた抄


冬至の今日、東京の友人から、柚子が届く。

箱を開けた瞬間、野性味あふれる、かをりが部屋中にはじける。

山形は、果実も美味しいものが沢山ありますが、
如何せん、柑橘類は望むべくもない。
ささやかに、我が家でも、小さな金柑がなってゐる程度である。

沢山頂いたので、明日の風呂と、正月用の酢の物と、少し調べて簡単な柚子料理があれば作ってみたい。

怪我をしたといふ友人に、感謝と、早期の回復を願ふ。

忘年会

2008-12-18 | やまがた抄


昨夜は、”盛り場研究会”の忘年会、でした。
すでに、数年前に、その役目と志向性が無くなった感のある集まりですが、
いつものメンバーが、いつものやうにあつまり、それでも今年の芋煮会あたりから、中国友好を積極的に活動してゐる画家の方が中国からの留学生を加へてゐて、
すこし平均年齢を下げてゐます。

山形市の旧飲み屋街にあった割烹の店が閉店し、二次会に繰り出す小さなバーが閉店し、すっかり行く処がなくなってゐましたが、蛇の道はヘビで、小さなホテルでの席は安くて料理も美味しく、二次会で行った閉店したママの紹介の店も肩がこらず、結局2時近くまでのカラオケ大会…。

今年は、あと弐回くらゐかしらん。
そして、暮れてゆきます。


コルトレーンの…

2008-12-16 | 本や言葉


『コルトレーン/私は聖者になりたい』(ベン・ラトリフ著川嶋文丸訳/ブルース・インターアクションズ刊)を読む。

原題に対しての書名が、今時このタイトルか…、とは思ふが、その内容はとても面白いものでした。

いはゆる、苦渋に満ちたコルトレーンの生涯を綴ったものではなく、まさしく原題のごとく、コルトレーンの音楽にその焦点をあてたもので、改めて彼の、そして彼が創った、創り出さうとしてゐたサウンドの凄さに感動する。

ストラヴィンスキーやラヴェル、ヒンデミット等の近代音楽も積極的に勉強し(それもまだ、マイルスのコンボにゐるころだったといふ!)、厚みのある、途切れることのない音楽(ハープのやうに、サックスを吹きたがってゐた!!)を常に目指してゐたトレーン。

下積み時代は別にして、メジャーになって十年余りのその活動期間に、激しく自らを改革、破壊し(先日、ふと聴いたモンクとのアルバムの、その何と悲しいほどの初々しさ…)、無調の世界へと突入し、多くのリスナーを失ひ、穏やかなドビュッシーのやうな世界へと戻った矢先での死ー。

ベッドの中で、この本を読んでゐる時は、彼のCDを聴きながら読んでゐました。
そして、そのサウンドの凄みに、押し黙り、次から次と聴きたくなります。



バンザ~イ!!

2008-12-14 | やまがた抄


先日の”秘密のケンミンSHOW”、今年のトップは、山形県、でした!

”風のガーデン”と、チャンネルを頻繁に替へながら、結局最後まで見ました。
一寸、こそばゆい内容でもありましたが、
俯瞰されてくる姿は、土地のおほらかさと、食の多彩さ、です。

正直、今時、垣根のウコギの新芽をガンガンと食べる人はさう多くはないでせうが(確かに、米沢方面では、ウコギの垣根は多い、です)、それもまた、貧しいけれど、食文化の多彩さと喜びませう。

紹介のHPがありました。こちら です。

出会ふ

2008-12-11 | やまがた抄


師走にしては、妙に暖かい日。

県立図書館から駐車場へと向かふ路、小生に手を振りながらご婦人が近づく。
十数年以上も前、お仕事をさせていただいた方で、お会ひするのも久しぶりでしたが、11月の下旬に喪中の葉書きを頂いてゐました。

子息の周りで不幸があった、とのことでした。

以前、とても楽しく、とても素敵に仕事をさせて頂いて、雑誌にも載ったり致しました。本当に、絵に描いたやうな素敵なご夫婦ですが、小さな不幸、大きな不幸が重なってゐた、とのことでした。

葉書きをいただいたときにも、涙がでる思ひでした。

小生もうらやましい程の家に、そして、今もまだ続いてゐるといふ悩みこと。
本当に、神の気まぐれを感じます。
近いうちに、美味しい珈琲を馳走になりに伺ひます、と立ち話で別れました。