やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

紅葉風呂

2009-10-29 | やまがた抄


朝は濃い霧でしたが(冬が、近づいてゐます)、10時頃には青空が広がってきましたので、用事をワラワラ(急いで)済ませて、蔵王へ温泉に入りに行きました。

休日は悲しいほど重なるのですが、一軒目は設備点検日で、仕方なく源七の露天風呂へー。




紅葉が見頃の斜面の下に露天風呂があり、平日ですのでお客さんもすくなく、紅葉を眺めながら少し温くなってゐる露天風呂でこころの洗濯ー。
贅沢な1時間でした。

隣りの旅館も、冬支度におおわらはの様子でした。



ジョビン

2009-10-23 | 音楽を


カルロス・ジョビンの生誕80周年記念のコンピレーションアルバムを聴く。

今さら改めて彼の音楽を…、と思って聴いたら大間違ひでした。
「アメリカに魂を売った」とまで云はれた時もあったといふ彼の音楽は、色々なジャンルで使はれ、けれど、かうして改めて聴くと、決して魂を売らなかった彼のモダン作曲家としての姿が浮かんでくる。

寄せ集めの音源でもなく、そのなかでも、小野リサの解釈と声に改めて感服する
(彼女の声は、デビュゥ当時から好きでした)。

そして、一曲だけ入ってゐた渡辺貞夫のアルトを久しぶりに聴いて感動してしまひました。
1970年代、深夜のFMで毎週放送されてゐた「マイ・ディア・ライフ」を懐かしく思ひだします。
番組の終り頃には、すこしマンネリになった感があって聞くことも少なくなりましたが、セッションのあとに録音された(前だったかしらん?)「アイム・オールド・ファッション」なんて、バリバリの名盤でした。

嗚呼、渡辺貞夫をまとめて聴きたくなった!!

時代が動く時

2009-10-19 | 本や言葉


維新前後の本を続けて読む。

「井伊直弼の首」(野口武彦/新潮新書)と、 「戊辰雪冤」(友田昌宏/現代新書)。

ともに小書ながら、時代が大きく動いた時の、片や井伊大老暗殺に収斂されてゆく大小の事件を綴りながら、片や奥羽越列藩同盟の主藩でありながら早々と白旗をあげてしまった米沢藩のいち藩士のその後を追ったもので、偶然にも糸が見事につながる。

それぞれの人間が、それぞれの苦渋の選択をし、大物人物はそれなりに、名もなき人物もそれなりにのちびとの評価に晒されてゐるわけですが、いままさに大きな政治の変革の時に(変革が起こるのだらうな!?)、明治初期のボタンの掛け違ひが脈々と残ってしまってゐる現実を感じます。



丑歳御縁年、なので…

2009-10-18 | やまがた抄


山にゆくつもりでしたが天気が悪いので、今年は出羽三山の丑歳御縁年の年ですので、先月の月山に続き、湯殿山、羽黒山を巡ってきました。

月山は「死の山」であり、湯殿山は「未来の山」であり、羽黒山は「現在の山」です。







錦秋の山に入ってゆくと、忽然と巨大な鳥居があります。
ずゐぶんと昔に来たはずですが、御神体へは行かなかったはずです。





結界を過ぎると、この先に御神体があるのですが、この先は撮影禁止になってゐます。宮司らしき方に湯殿山への登り方を聞くと、途中から登山道は獣道になってをり、またそもそも山全体が神なので登る事は叶はない、との話で、凛とした空気を感じる。

観光客でごった返してゐる御神体の手前で裸足になり、数十人単位でお祓ひを受け、その先の巨魁な石と対峙する。
まさしく、秘蹟、である。

かつて、「決して見たことを語ってはならぬ」といはれたといふその場所に立つと、神への祈りのみが、厳しい自然と己の孤独から脱却する唯一の手段であったことが実感でき、山や谷へむかって自然と手をあはす。






雨がふってきたので、羽黒山へ車を走らせる。

久しぶりの三山神社の姿ですが、いつみてもその姿に圧倒され、感動する。
ここにも、己を消して修験することが生きることへとつながるといふ空気が流れてゐる。















三山神社のご紹介は、こちら



庄内柿

2009-10-16 | やまがた抄


庄内柿、を頂く。


山形に移り住んだ頃、ウム? と思ったことがあった。

春先の筍が「孟宗」といはれて、妙に珍重がられること。
秋口の柿が、生であれ干しであれ、えらく高いこと。

昔とはいへ、小生がガキ時代を送った多摩地方では、筍は大人の目を盗んで採り、柿はこれといふ樹に登り好きに取ったものでした。
それらはいたるところにあり、買ふといふ心理も市場もなかった。

北海道に叔父がをり、なるほど季節になると筍や柿を送ってゐましたが、それは柿や孟宗竹が自然の力では津軽海峡を越へられないかららしい、とは思ってゐました。
そして、柿はともかく、あの生命力旺盛な竹ですら奥羽山脈を越えることが無理だったのか、と思ふと、自然の摂理や文化が大きく違ふのもきはめて当り前の話だと妙に納得するものです。

さて、しばらくは、食後に甘い庄内柿を頂くことになります。

蒸ししゃぶ

2009-10-12 | 大岡山界隈


頭数が多かったので、蒸ししゃぶを作りました。

キャベツとネギは、下準備の30分ほどまえに畑から採り、あとはスーパーからの具材ですが、簡単で、野菜の甘味がでて、暫らくこの変形ヴァージョンを作ってゆくつもりです。

(レシピでは、きのこと豚肉の蒸ししゃぶ、でしたので、きのこも自家製で作ってみたいなぁー)

クリスマスローズを…

2009-10-10 | 大岡山界隈


クリスマスローズをひと株買ってきました。

ご婦人方に人気のあるクリスマスローズですが、それほど好きな花でもなく、今まで植ゑたこともありませんでした。雑貨を買ひに行ったホームセンターで目に止まってしまひ、急にひと株だけ育てやう、といふ気持ちになりました。

さほど弱い花ではないので、それなりに花を咲かせると思ひますが、最近の公私ともの疲れが、花を待ってゐるのかもしれません。



脱帽

2009-10-07 | 本や言葉


小説書きの仲間から届き物があった。

開けると、翠川 けいさんの新刊本、だった。

先日、タウン誌に彼女のこの本の紹介欄があって、「う~ん、やってゐるな!」と脱帽してゐたところだった。

手紙も添へてあって、自費出版だが、装丁も自分でやった、とのこと。
彼女らしいものに仕上がってゐた。

秋深まるこの頃に、じっくりと読んでみたいと思ってゐる。

いが餅

2009-10-05 | やまがた抄


一年前に小さな癌を摘出した義父の、その後数回に渡る検査の結果、今のところは大丈夫です、といふ大学病院の先生の話でした。

朝9時の予約でしたが、良好の結果に問診はすぐに終り、「蔵王にでも上がってみるか」といふことになり、車を向けました。

蔵王温泉のレストランで珈琲を飲んで、久しぶりだといふ買物好きな義母は土産物を買ひ込んで、「何か買ふか?」との話に、いが餅を所望する。

蔵王温泉での会合や忘年会の時には、午前中に店に行かないと売り切れるほどの定番土産ですが、きっと今頃はそんなことはないのでせう。

ひと息ついて、紅葉も降りてきてゐるといふ店の話でしたので、途中まで上ってみましたが、風も強く、老いた夫婦には身体に悪いのでUターンして帰路へ。

小生の周りで、確実に、老ひの問題が身近になってきてゐます。

芋煮会

2009-10-04 | やまがた抄
公民館も抑へで予約されてゐたやうでしたが、絶好の芋煮会日和でした。

昨年の冬に、会の最高顧問(今時、しっかりと帽子の似合ふダンディズムの方でした!)を失ひ、本日も、その面影を偲ぶ話もでてゐましたが、
それでも10周年の芋煮会でした。

上等な肉、拙宅の手作り芋、と揃ひ、そしてTV局のディレクターが松茸を持ってくるはずでしたが、「手に入りませんでした!」の挨拶に非難がうがうでしたが、本日はバーベキュー奉行も揃ひ、09年の芋煮会を終へました。