やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

蕗の薹

2016-02-28 | やまがた抄


知り合ひから蕗の薹を頂き、さうかーと、畑をすこし歩いたら、我が家の畑にもころあひなものが芽を出してゐた。

季節が、旧暦のやうに、前のめりに進んでゐます。

小生も、来月早々から、畑仕事のスタートのつもりです。
今年は、老母が手をくだせなくなったので、小生ひとりです。
流石に、200坪近くの畑は、家庭菜園の域を逸してゐますが、まあ、面積が増えるので色々と画策中ー。

豆類を沢山と、スイートコーンは80本ほどに予定ー、そして、ゴボウも作るつもりですー。

果たして、手に余るかー。



けな気に…

2016-02-23 | やまがた抄


晩秋に、ホウレン草を摘み取った家人が、”冬用に次のを蒔いてあるよね?”と聞いた。
いや、といふ返事に、家人の”信じられないー!冬が甘くて美味しいのにー!”との叱責を買ひ、残りの種があったので、急ぎ駐車場の隅に蒔いた。

やがて小さな芽もでてきたが、同時に雪も降ってきた。
ダメにしてしまふのも可哀想なので、簡単にビニールで囲ひ、やがて雪塊の下になった。

2月下旬ながら、早くも雪も消え果てたのでビニールをめくってみると、青々とした姿があった。
”僕たち、元気です!!”
そんな声が聞こへた。



L'Amour d'Un Jour - Jos�・ Reyes & Los Reyes

2016-02-19 | 音楽を
ジプシー・キングスの音楽に衝撃を受けて以来、彼らのCDを求め漁り、今でもよく聴く。

ただ、全盛期の圧倒的な音楽から、やがて、音をいぢくり始め、こねくり始めたころからすこし腰が引けた。
集めた彼らの代表的な名盤のなかに、初期のものが一枚ある。

皆が集まって、ワイワイガヤガヤと録音した、みたいなCDですが、でもとても好きです。

Youtubeに流れてゐるこの曲も、きっと、そんな彼らのまだ陽の目をみる前のものです。

L'Amour d'Un Jour - Jos�・ Reyes & Los Reyes


冴えないジャケットから流れてくるのは、でも、なんと胸を打つ音楽なんだらう。

街角で、その頃の彼らの音楽を聴いて、ひとり名優のチャプリンが涙を流し続けた、といふエピソードは余りにも有名ですが、きっと、同じ血を感じたのでせう。

その独特な歌唱法と歌声は、すぐに彼らのルーツが中東付近であることがわかります。
インド北西部といふ説もありますが、きっとはるかな昔、故郷を棄て、土地を棄て、財産を棄て、家族を棄て、愛も棄て、きっと、今のシリア難民の方々のやうに、海を渡り、山を越えて生きる糧を欧州に求めた。

たどり着いたところで、おそらく、手にしたものは何もなかったのかもしれないが、でも、歌ふことは出来た。

過酷な昨日と、見へない明日でも、今日はしばしの間、歌ってやり過ごす。
そんな、途方もない絶望と希望が、初期の彼らの音楽にはあった。


諏訪四郎勝頼

2016-02-16 | 雑記
NHKの大河ドラマ『真田丸』の初っ端、武田勝頼の悲劇的な末路を男優が好演してゐました。

家人が、”勝頼って、あんなだっけ?”といふので、ふと思ひ立ち久しぶりに図書館へ行き検索したら、関連書類のあまりに少ないことに呆然としながら、そのなかの一冊を再読しました。




在関東のころ、好きな戦国武将は武田信玄でした。
きっと、悪友とふっと入った映画館でみた『影武者』で興味を示し、それから色々と調べ、地の利を生かして長野や山梨の地の合戦場所や史跡、城、神社、寺等色々と見に行きました。

そして、韮崎にある新府城を見に行った時に、信玄の継続者たる勝頼の不思議な存在に胸を痛めました。

映画『影武者』では、萩原健一がその鬱屈した心情を激しい姿を好演してゐましたが、数十年前に見に行った新府城はまるで廃墟のやうな姿でした(今はきっと、ドラマの影響で綺麗に整備され、観光客も多いでせうがー)。
確か、大きな石の碑が無造作に倒され放置されてゐました。その姿が、なにか、その地の勝頼への仕打ちのやうな気がして胸が痛みました。

そして彼の終焉の地が景徳院であることを知り、その後も幾度となく足を運びました。

数年前に山梨に用事があり、朝早く着いたので、その時も真っ先に景徳院へ足を運びました。



かの寺は、小生だけかも知れませんが、いつ訪れても一種独特な霊気に満ちてゐて(特段、小生はその手の話にのめりこむタイプではありませんがー)、絶望的な状況のまま、その地に最愛の家族とともに果てた勝頼の無念さが浮遊してゐるやうな境内です。

また再び、彼の姿を追ひ求めて見たいと思ってゐます。













2月中旬ながら…

2016-02-14 | やまがた抄
久しぶりの連休なので、家人と映画でも…、と思ってゐましたが、娘が泊りがけの新年会で羽根を伸ばしたい、とのことで孫たちを預けられてしまった。

仕方がないので、ソリすべりに連れてゆく。
スキー場ではまだ無理なので、天童の運動公園へー。









園内の緩やかな小山で、孫たちは嬉々として滑ってゐましたが、それにしてもこの冬の雪の少なさー。

まだ2月の中旬ながら、まもなく24節気の雨水ながら、園内の景色は3月のそれのやうです。

今のところ、我が家でも雪掃きは数度、仕事場では小生の出番は一度もなく(今年から業者さん優先になったのでー)、なんだか、”ウム、やっと雪の季節も終りか…”といった感慨も何もでてこない。

果樹園の方は、サクランボの成育に影響が出るのでは、と早くも心配し(サクラ系の樹は、それなりの寒さが一定期間ないと生育に影響し、また、花も咲きにくいと聞く)、なにごともなく夏が過ぎればよいと心配しますがー。





次々にー

2016-02-08 | 音楽を
年末・年始に、好きな音楽家が次々に亡くなってゐる。

指揮者としてのピエール・ブレーズだったり(高名な現代作曲家でもありますが、だうも、現代音楽といふものは、よくわからないし、単純に楽しめないー)、歌手のナタリー・コールだったり、そして最近モーリス・ホワイトが亡くなった。

彼らのバンド、「Earth, Air & Fire」がまだjazzっぽい音楽をしてゐる頃からずっと聴いてゐますが、圧倒的にファンになったのは、やはり次々にヒットを飛ばすファンクっぽい音楽になってからです。

彼らの全盛期の音楽は、その演奏映像は今見ると一寸笑ってしまふやうな時代観はありますが、その音楽のもつ楽天性は突出して楽しく、力強く、そして、美しい。

Earth, Wind & Fire - Boogie Wonderland