やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

悲しいまでに…

2012-01-30 | やまがた抄


”今日は、牛丼よ!”といふ家人の言葉に喜び、自然解凍のためにテーブルの上に置いてあった肉のパッケージをみて、小生は、ひどく驚く。

”放射性物質検査済”!

一年前には、考へだにしなかった事態が、今、日本を覆ってゐる。
もしかしたら、凡庸な小生などは、死ぬまで見ることもなかったかもしれないシールである。

勿論、安全を告示してあることに何の異論もないけれど、一体に、こんな事態を引き起こしてゐる電力会社の責任痛感度は如何なるものなのだらうか?

国会で熱論をふるった大学の教授がTVで話してゐましたが、たしかに、偉さうにしてゐる、したり顔の安全委員会の人たちは、一人としてその責任を感じて辞任したひとはゐない、らしい。

事故対策をしてゐた国の責任者たちの、きっと重要なはずの会議の議事録も、”慌ててゐて、忘れてしまった!”といふ。

なんといふ、体たらくな人たち! なんといふ、体たらくな国家のすがた!!


コース作り

2012-01-29 | やまがた抄


連日雪の降りが止まず、今年は排雪場所を裏の空き地にしてゐる。

気がついたら、すっかり盛り上がってゐて、中央の南天を境に、右が一寸勾配の強い、左が緩やかな2コースをつくり、孫のためのゲレンデを作ってゐる。

先日いちど滑らせたが、いたく喜ばれ、路面を整へながら、よきコースにしやうと思ってゐます。



雪籠もり

2012-01-27 | やまがた抄


一番寒い部屋の窓が、凍ってゐた。

でも、ド・スタールの絵のやうに、一寸、綺麗です。

自然は、非情です。
あれだけの大震災を引き起こしても、この冬は、雪を激しく降らせ、山形でも連日最高気温はマイナスの極寒の冬ー。
すでに、積雪は50センチほどになりましたかー。


そんななか、最近つとに料理の不手際(味付けが極端に変動するー)が目立つやうになった老母が、久しぶりに美味しく豆を煮た。



昨年の夏の収穫分です。
砂糖は少なくしたとのことですが、豆本来の甘味が強く、家人たちも久しぶりに老母を褒め上げ、その老母もドヤ顔になる。

きっと昔は、かうして、深い雪の中に閉じ込められて、保存食を食べて春を待ったのだと実感する。

よき、バッハ2

2012-01-26 | 音楽を
Bach: Missa brevis in G minor BWV 235


ミシェル・コルボズの、昨年の演奏会の模様をyoutubeで見られた。

後半にヘンデル、前半にバッハのミサ・ブレヴィズの演奏である。

コルボズのバッハは、とても好きで、その軽やかで穏やかで暖かな演奏は、一寸他に類がない。

1970年代に録音された、コルボズのミサ・ブレヴィス集は、彼のマタイ受難曲とともに、小生の愛聴盤のひとつでもあります。

今となっては、ピリオド楽器でもピリオド演奏でもありませんが、手兵のローザンヌのオーケストラと合唱団で、晴れやかで、気持ちの突き抜けるバッハが演奏されてゐました。
まったく、ドイツ的でないその演奏は、あるひは、異論があるやもしれません。
けれど、バッハは、これもアリだと云ってゐるよ、とばかりに色彩あふれる演奏です。



日差しが…

2012-01-24 | やまがた抄


天気予報では大雪の知らせでしたが(これからかしらん?)、穏やかに青空がひろがり、その空の色がまるで3月の色のやうで、固まった雪の原に、温かな日差しが降り注いでゐます。

関東では数センチの雪だとかで、数日前の朝日新聞の天声人語にも書かれてありましたが、その程度の雪で、TVが”特集”を組むのは、いい加減に止めてもらひたいものです。

それは、こっちはもっと降ってゐるんだ! などといふケチな考へではなく、自然の姿のなかで、雪なんてものは、きはめて自然な現象で、それに立ち向かへない人や都市は、やはり、一種の欠陥で、小生が関東に住んでゐたガキの頃は、数十センチの雪は結構降ってゐましたが、今ほど、騒ぎもしなかった(もちろん、情報量も少なかったですがー)。

とまれ、穏やかな日差しをあびて、我が家にたくさんある”金の成る木”が生き生きとその葉を伸ばしてゐます。
それにしても、どうして、我が家には、”金”はないのだらう…?

やはり、大雪です

2012-01-22 | やまがた抄


朝、1月にしては、やけに重い雪が10センチ以上積もってゐた。

30センチほど累積してゐた母屋の屋根の雪は、一度落ちましたが、ふたたびの積雪ー。
やはり、ことしは、大雪のやうです。

日曜日の朝なので、2時間ほどみっちりと雪を掃き、でも、すっかり疲労困憊で、思はず栄養ドリンクで水分をとる。
下着は夏場のやうに汗をかき、まあ、運動不足の身体には最適ですが、
疲れますー。

よき、バッハ

2012-01-21 | 音楽を

動画サーフィンをしてゐると、掘り出し物のサイトにめぐり遭へる。

先日も、グリュミオーの演奏を集めたもの、ギレリスの演奏を集めたもの、そして、タチアナ・ニコラエーワの演奏を集めたものに巡り遭へた。

小生の愛聴盤のひとつに、彼女のバッハの小品を演奏したものがあります。
バッハの演奏でその名を馳せたこのロシアの名ピアニストが、1980年代に日本で録音したものです。
そのなかの、<シャコンヌ>の、音楽の巨大さにいつも感服してゐました。

Tatiana Nikolayeva plays Bach Goldberg Variations, BWV 988


動画サイトで、<ゴルトベルグ>を聴いて、改めてその演奏の巨大さにふたたび驚く。
あの、かっぷくのよい(まあ、太ってゐる…)姿から繰り出される音色は、そのまま、巨大な樹木のやうに仰ぎ見るやうなバッハの音楽を形成させ、しかし、その枝先にも、みずみずしい音楽が流れてゐる。

遅まきながら、急に彼女のファンになってしまって、慌ててその演奏を探し集めてゐます。

食事会

2012-01-16 | やまがた抄


家族の誕生会を、近くのピザのヴァイキングの店で開いた。
娘夫婦達と併せて7、8人、ワイワイと食べるには丁度よい店で、値段の割りに味もまずまずで、何くれと 重宝してゐる。

楽しく二時間ほどを過ごし、お腹はパンパンで、今回はしっかりと元はとったかしらん…?


むか~し、会社の旅行で、パリへ行ったときのことを思ひ出しました。
「ムーラン・ルージュ」のやうな、ショーと食事を楽しめる店で、ショーがひと区切りしたところで、きっかけは忘れてしまひましたが、小生は隣りのテーブルのファミリーと仲良くなった。

イタリアの方で、お互ひ片言の英語で”どこから来た?””ジャポネ!ジャポネ!”みたいな会話で、”今日は、娘の誕生日のお祝ひだから、一緒に祝ってくれ!”といふことになり、小生は椅子を180度回転させ、会社の連中そっちのけで、そのファミリーと楽しんでゐました。

結局、店をでる直前までそのファミリーの一員みたいにご一緒させてもらって、でも、その勝手自由な行動は会社の社長にいたく嫌はれ、その後の悲惨なイジメに遭ひましたが、でもまったく、忘れられないほどの楽しいひと時でした。








マルケヴィチのチャイコフスキー

2012-01-11 | 音楽を


イゴリ・マルケヴィチの演奏を集められてゐるサイトに出会った。

以前も書いたのかもしれませんが、二十歳のころ、いはゆるクラシック音楽といふものに出会ひ、それまでロックとフォークばかりだったものから、音楽の世界がひろがった。

ヴァルターのブラームスの4番、モントゥーの「春の祭典」、そしてマルケヴィチのチャイコフスキーの6番、でした。

ヴァルターやモントゥーのものはCDに買ひ換へたりしましたが、マルケヴィチの「悲愴」はLPのまま眠ってゐて、従って、しばらく聞いてゐません。

出会ったサイトでは、1番から5番までの演奏はUPされてゐるのですが、なにか理由があるのでせう、6番は未登録でした。
それでも、ちょっと嬉しくなって、5番をダウンロードし、CDに落として聞きました。

棚には、「悲愴」は、ムラヴィンスキーの鋼の演奏、ハイティンクの無骨な演奏、マルティノンの優雅な演奏、カラヤンのヌメっとした演奏、モントゥーのスッキリとした演奏、などがあった気がしますが、マルケヴィチの演奏は、彼の「春の祭典」のやうに、歯切れのよい力勁い演奏でした。

もう、50年も前の録音ですが、いまどきの、妙に神経質な演奏に比べると、グッと鷲づかみにしたやうな豪快さがとても好ましい。

第二楽章を載せてみました。
マルケヴィチのチャイコフスキー第5番第2楽章


やっと、初まゐり

2012-01-09 | やまがた抄




やっと、スケジュールがあったので、遅ればせながらの初まゐりー。

1月は、南方が吉方向なので、ありきたりですが、近くの護国神社へー。

三が日の混雑振りはうそのやうで、ゆっくりと参拝し、この年の平穏な日々を願ふ。
厳しい寒さでしたが、路面の雪も溶けて、境内には穏やかな顔が行きかってゐました。