過日、NHKで、高橋武市さんといふ園芸家の方を紹介してゐました。
(再放送だったやうですがー)
本当に、目からうろこが落ちる生き方であり、
目からうろこが落ちるその方の庭、でした。
北海道の北東部に、自らの生き様をさらすやう自然植物園を運営されてゐます。
それを、まったくのひとりで(機械が入りにくく、自らの手と、スコップとツルハシと一輪車で)、50年をかけてつくられ、そして、なほ継続中とのことです。
60歳を過ぎて、老いた母親との二人暮し。
食事の時間も惜しむやうに園の作業に出かける姿は、あるひは、色々とあったに違ひないその半生を封じ込めた修行僧のやうに思へます。
そして、花の盛りの園の何と美しいこと!!
驚くことに、まったく同じ場所に、季節によって十種類以上の花が咲く!!
もちろんそれは偶然ではなく、高橋さんが、地形と土の種類と花の種類を周到に検討した結果ですがー。
高橋さんは、苗を植ゑた時に、そのあと水すら与へない。
徹底的に、植物の生命力を信じ、個々の生命力を鍛へてゐる。
まったく基本的な、強いものだけが存続できるその原理を導入してゐる。
それは、結局、高橋さん個人の生き方、生き様をそのまま、花の咲かせ方に投影させてゐるやうです。
徹底的な夢と意志と強靭な生命力を持ったものだけが生き残れるー。
小生などは、まったく、足元にも及ばない生き方をしてゐますので、ただただ、高橋さんが作ったといふ山!に咲き乱れる花の見事さに感服するのみ、です。
紹介してゐるところが少しありました。
ここ1
ここ2