やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

リニューアル…!

2011-05-31 | やまがた抄


久しぶりに、蔵王の麓の天神乃湯へ出かけました。
小生、愛好の湯です。

半年ぶりくらゐかしらん。
大地震のあと、何故か、温泉へも出かけてゐませんでしたからー。

ウム? 雰囲気が変はったな! と思ったら、リニューアルされたばかりだといふ。
中へ入ると大きく増築されてゐて、休憩スペースが大きくなり(無料部、有料部とも)、何よりも嬉しいことに、浴場が充実されてゐました。

以前は露天風呂のみで、雨や雪の時は編み笠をかぶってはいるといふオツなコンセプトだったのですが、悲しいかな利用者には不評で、今回立派な内湯も出来て(檜の香りがプンプンしてゐました)大満足、です。

新緑が眩しい露天風呂で、温泉浴と森林浴を350円で満喫しました。






燕の仔たちよ…!

2011-05-30 | 大岡山界隈


親鳥たちの動きが激しいので、久しぶりに覗いてみたら、燕の仔らが顔を出してゐました。

今回の親たちは、いままで在った巣に賃借してゐるので、いきなりの仔作りモードに入ったのか!、ずゐぶんと元気ものらしくて、ざっとみても5,6羽の幼仔の顔が覗ける。

巣に近づくと付近を飛んでゐる親たちが威嚇モードにはいるので、まう暫くしてから巣の中をみてみたいと思ってゐます。
今の日本は大変だけれども、彼らの無事の巣立ちを願ってやみません。

個展

2011-05-28 | やまがた抄
知人の個展へ行ってきました。

人生二度目だ、といふ七宝作家の個展てす。

山形市内の、以前は色街だった界隈で、酒屋さんを廃業してギャラリーに様変はりになったところです。

久しぶりに歩いた界隈は、区画整理のせゐもあってすっかり変はってしまってゐて、それでも小さなギャラリーには作家の友人・知人があふれ、夕方に予定されてゐるコンサートの準備に大わらは、でした。








一寸漫遊

2011-05-19 | やまがた抄
先日の櫻見の時、都合があへば七五三掛けの櫻を見にゆきませう、と約束してゐまして、皆さんの都合と開花状況がマッチングしたので鶴岡市の注連寺へ足を運びました。
が、数日の暑さのせゐか、哀しいかな花は盛りを過ぎ、この櫻が見せる白から紅色へとその模様を替へる一部を見られるにとどまりました。






寺のうらの高台にあがり、初夏の月山の雄姿に眼のうろこをおとす。
森 敦の名作『月山』を生んだ場所である。雪のときにこの地に来たことはないが、『月山』の、雪の中の輪廻転生の世界を思ふ。




そして、さて…と、作家の先生と元アナウンサーの方と顔を合はせ、小生の「酒田で長次郎の黒楽茶碗が展示されてゐるのですがー」の提案に、「それは、いい!」と酒田へ向かふ。



途中で、小生の要望に応じていただき、普段は行かれないだらう海鮮市場にて魚で腹を満たし



ふと思ひ出した! といふ元アナウンサーの希望で和菓子店を探して市内をウロウロー。
茶道の先生方も調達に来てられて有名らしく、なるほど美味しさう和菓子ばかり。
紹介は、こちら

試食でいただいた菓子を食しながら、久しぶりに本間美術館へ向かふ。

そして、長次郎の黒楽に逢ふ。こちら

展示は小規模ながら、器や棗は名品が多く、著名な人物の書や緒軸も見事で、特に宗旦の軸には至極感動ー。
当時、大判300枚で売買されたといふ(現在の金額に直すと、6億円くらゐかー)茶入れにも驚く。

敷地内の本間家の贅を尽くした別邸にも行き、暫しの大尽気分ー。
庭からは、借景の鳥海山が顔をだす。






こんな、ものか…

2011-05-17 | やまがた抄


大地震の当日、怖ろしさで身を寄せてゐた娘が携帯のTVを見ながらポツリと云った。
「お父さん、福島の原発って、チェルノブイリみたいになる?」
ロウソクの灯りのなかで、小生は
「まさか!! メルトダウンなんて、日本では起こらない。一ヶ月ほどで、収束するサ!」
と笑ひながら云った。

しかし、現場の原発は、すでにそのときメルトダウン状態になってゐて、それも、3基ともの可能性もあるといふ。

なんとした事態だらうか!?
素人目には、ほとんどアン・コントロール状態にしか思へない。

この非常事態に、うつろな眼のこの国の総理と、6月の取締会でサッサと役員を辞めたがってゐる東電の社長や偉いサンたちー。

余りに情けない状態に、泪もでない。



ヘレヴェッヘのマタイ!

2011-05-12 | 音楽を


YouTubeでヘレヴェッヘのマタイ受難曲を聴いた(見た)。

小生が少し検索したところでは、今、YouTubeではリヒター、コープマン、そしてロシアの演奏家たちにての全曲、小沢征爾で一部が見られます。

3時間前後の全曲を10分前後で投稿されてゐる断片を集めて2~3枚のDVDに作るのは滅法時間がかかりますが、これも見たさ一身で、休日の大半の時間を注いだ。

ほ~!と驚いた、期待のリヒターの演奏はとても無残な演奏で(かつてのヴィデオ用のものらしい)、リヒター自身の覇気のない指揮姿、とても下手なカメラアングル、オペラのやうに歌ってしまふソプラノの女性…、と残念至極、でした。
やはり、リヒターのマタイは、1958年録音の血の吹き出るやうな演奏に限るのかー
(その後の再録音も、いまひとつ、ゆゑ)。

コープマンおじさんの演奏は、いつもながらの元気な指揮ぶりですが、その割りに音楽が踊ってゐない。

ロシアのそれは、まだ聴いてゐない。

そして、鬼才ヘレヴェッヘの演奏。
久しぶりに、至極面白いマタイを聴きました。
確か、彼のCDでの演奏も話題になりましたがー。

小生の棚には、30種類ほどの演奏が色々なかたちでありますが(CD、LP、テープ)、そのなかでも異色の演奏になりました。

オリジナルをかなり意識したスタイルで、オーケストラの規模も小さく、純然たるソリストはエヴァンゲリストとイエスのみ。それ以外は、バックのコーラス部から随時歌ふといふ、オリジナルに近い手法。それがとても面白く、映画での脇役の妙を味はふ趣きです。
アルトはカウンターテナーで、この方がとても美しい声を出し、中性的な面白さを味はへる。

合唱は、きっと、気持ちよく歌ふことをきつく戒められてゐるのでせう、ややブツ切りの感がありますが、ヘレヴェッヘの指示をよく守ってゐます。

例へばクレンペラーのやうな、滔々とした音楽ではありませんが(クレンペラーの極遅の演奏だからこそ、終楽章の大団円では哭けてしまひますが)、現在のマタイのひとつのかたちではあるのでせう。

その後、全曲が一気にアップされてゐました。
興味のある方は、こちら、をー。



いつも、頂いて…

2011-05-10 | 大岡山界隈


贈答用の苺をいつもお願ひしてゐる農家の方から、試食のパックが届き、例年たいした数は頼まないのですが、美味しく頂きました。

また、先日、隣家の椎茸木に見事に付いてゐる椎茸をほめたら、”食ってみてけろ!”とプリプリの椎茸を頂きました。
こちらも、半分は炒め物に、残りは干し椎茸にー。
美味しく頂きました。

燕よ…!

2011-05-08 | 大岡山界隈


数年ぶりに、燕の飛来があった。

彼らに、すっかり忘れ去られてゐた…、と思ってゐただけに、至極嬉しい。
すでに、つがひになってゐて、産卵も終ってゐるのかー。

それにしても、彼方の東南アジアの森の中から、どんなDNA回路なのかはわからないが、よくも来てくれたものだ、と彼らのこれからの無事を祈る。