昔から、そのドラマ性が好きで、選挙速報を深夜まで見ます。
今回も、帰宅して夕食をかけ込んで9時からの速報を見始めましたが、民放の番組が始まってすぐ、300といふ数字がクレジットされ、まだ開票もされてゐないところで次々と民主党候補の当確が踊ってゐました。
昼間は、お客さんのところで、しばし選挙談議、でした。
最近不幸があった農家のお宅で、家長の方が、「今回は、変へないと何ともならんさ」と、にこやかに笑ひながら話されてゐた。
10年ほど前であったなら、農業県山形では、すべての議席は自民党であったでせうけれど、いまや、世の中は、切羽詰った状態になってきてゐます。
田園の姿も、休田地と転作地がないまぜになった傷だらけの姿です。
小生にも、小生の周りでも、賃金カットやサービス残業強要、等々の話は当り前のやうにあり、若い人に働くチャンスもなく、疲弊しながら現状にかじりついてゐます。
政権が変はることで、この先にどんな天国が、どんな地獄があるのかわかりませんが、それでも、北から南までを駆け抜けた凄まじいエナジーがまだ日本に充分に潜在してゐたことが体感でき、その歴史にめぐり合へたことに、少なからず興奮してゐました。