やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

年の瀬

2013-12-30 | やまがた抄


景気の浮揚が山形県にもやっと波状してきてゐるのか、ことしは例年にない忙しさで忙殺され、それに加へて中旬からの降雪で早くも疲労困憊ー。

今年は仕事場に除雪機械が導入され、いまのところ小生より他に運転できるひとがおらず、おっかけ通常の業務を終へてからの除雪作業、そして自宅の除雪にと翻弄されてゐます。

例年ならクリスマスの頃の降雪が根雪になるのですが、ことしは中旬の雪がすでに根雪になり、大雪が予想されてゐるこの冬のこの先が思ひやられます。

年末年始も仕事が多いので、お正月気分にはならないのですが(まあ、歳のせゐも多分にあるのでせうがー)、家人に文句を云はれやっと年賀状を作り、おそらく大晦日の年賀状書きになりさうです。

とまれ、大震災から3年近くー。
やっと落ち着きを見せ始めた東北地方(勿論、先日買出しに出掛けたときに彼方に見られた仙台の沿岸部のまばらに残った松林だけの景色や、為政者たちの言葉とは裏腹に、深く不気味に進行してゐる原発事故の処理等はありますがー)も、静かな年の瀬を迎へてゐます。

拙ブログをご覧頂いてゐる皆様ー。
よき新年をー!


Jim Hall - You'd Be So Nice To Come Home To

2013-12-16 | 書棚のジャズアルバムから
Jim Hall - You'd Be So Nice To Come Home To


先日、ジム・ホールの死を新聞の死亡欄が小さく伝へてゐた。
80を優に越えた年齢だった、といふ。

ジム・ホールといふギタリストを嫌ひな方も少ないと思はれますが、小生も大のファンであり、彼のアルバムも相当数が棚にあったはずです。

そして、彼名義のアルバムではなく、他の方のセッションを聴いてゐて、”ウム、このギターいいなぁー”と感じると、いつもジム・ホールがそっとそのメンバーに名前を連ねてゐました。

ビル・エヴァンスやロン・カーターとのデュオなんて、まったく宝のやうな演奏で、ギターの詳しい奏法は知りませんが、派手さのない、独特の中音域の音色が、外見的にはすっかりはげ頭になったジムの、でもとてつもない男としての”カッコヨサ”を現してゐます。

偲ぶつもりで、ベスト・セラーになった『アランフェス協奏曲』(ジャケットも秀逸でした)を通勤の道すがら聴いてゐました。メインの『アランフェス』はいふまでもない秀作ですが、LP時A面に収められてゐた小さなセッションがとてつもなく好きで、たしか数十年は経ってゐるのですが、まったく新鮮な音楽です。
”軽い音楽”はすぐに消へてしまひますが、ジムの音楽は”軽みの極地”のやうに、これからも消へることはないと思ふ。

合掌。






一夜干し

2013-12-15 | やまがた抄


昨日の塩釜での買出しでは鮮魚類は勿論ですが、もうひとつの楽しみが、干物と練り物類の購入です。

山形は食べ物の美味しさではどれもひけをとりませんが、内陸部は残念ながら、魚は遠い。
そして、当然、美味しい干物も手には入らない。

在京のころの小田原や伊豆で求めた干物の美味しさが小生も家人もいまだ忘れられず、今回も干物を探してゐると、とても美人な店主の店で開きを並べてゐた。
サバを塩に通したもので、そのままでも食べられる、といふ。
三尾で1,000円ー。
 
躊躇なく買って、家で一夜干しにした。
天日にしたいところですが、外は雪で、やむなく、縁側に干すー。

今夜は、昨日買ったマグロの中落ち丼なので、明日には食べられる予定ー。


師走恒例の…

2013-12-14 | やまがた抄


予想通りのこの冬初めての朝の積雪に、すこし気が重くなりましたが、雪の峠を越えて塩釜へ魚を買ひに出掛けました。

正月にはすこし早いのですが、年末の小生の都合がつかず、早めの買出しとなりました。
山形から一時間半ほどー。
いつものやうに活気のある市場、でした。













エビやマグロやタコやイカや…、もろもろ買って周りました。
そのなかで、女川で採れたといふ牡蠣があり、すこし嬉しくなりました。



ただ、市場の一角の食事ができるコーナーに2年前の津波の写真が展示されてゐて、あの時の衝撃がよみがへります。





冬の頂き物

2013-12-11 | やまがた抄


”送ったからー”とのメールの知らせが来て、翌日の夜に東京の友人から冬の便りが届いた。

自宅で採れた”柚子”である。
今年は数が少なくてー、とのことでしたが、そのぶんか、粒はとても大きくてどれも立派なものでした。
毎年、感謝をしてゐます。

山形では珍しいので、毎年のことですが、親戚にもすこしおすそ分けをして、残りは大事に鍋料理に使ひます。

それにつけても、確か東京の西部にあった”柚子の里”での柚子三昧の料理や柚子風呂が一寸懐かしくなりました。


そして、柚子を持ってゆく予定の親戚から、”野菜、出来てゐるかー?”と大量の冬野菜を頂きました。
白菜、キャベツ、大根、ネギ、蕪、…。すでに、わが老母の畑の収穫が心もとなくなってゐるのを聞き知ってのことでした。
早速大根は庭先に埋め、葉物は新聞紙で包んで、雪に備へー。



でも紅白の蕪はとても美味しさうなので、食べてしまふことにー。


雪前に…

2013-12-08 | 大岡山界隈


口から云ひ訳だけはでるものの、すっかり身体の動きが悪くなった老母の、畑の管理に業を煮やした家人と、雪前の畑と小屋の整理をする。

まう、雪が降り始めるといふのに蒔かれた種のさくにビニールをかけたり不要なものを取り除いたりしてゐたら、あら! と蕗の薹を見つけました!

今までは、すべて老母が世話をしてゐた畑も、そろそろ、口をだし、手足を出さなければならないときが来てゐるのかもしれません。

それでも、十個ほどの蕗の薹を見つけて、冬の山菜のテンプラを頂くことにしました。


愛用の…

2013-12-03 | 大岡山界隈


新聞紙に包まれたものを開けると、新しい柄のついた包丁が出てきた。

家人に聞くと、柄を付け直しして、砥ぎもしてしてもらった、といふ。
家人愛用の、銘のはいった我が家の包丁です。

”ずゐぶんと使ひ込んでゐるなぁ!”と店の人に驚かれた、と苦笑ひしてゐましたが、おそらく、数十年は使ってゐるでせう。

費用は1,300円だったといふが、もちろん我が家にもいく丁かの包丁はありますが、家人愛用のこの包丁がよく切れるし、また、手にも馴染みます。

道具とは、そんなものでせう。
これからも、大事に使ってゆきたい、と思ひます。