白鷹町深山にある、深山観音。
その道すがら、こんもりとした桜の社が見えます。
観音桜、と名付けられた染井吉野。
古木の杉木立の先に、山門が望める。
小さいが、瀟洒な山門。
有無を言はせない、存在感のある観音堂。
室町時代のものとされる。
雪深い山郷で、この庇が観音を守ってきたはずです。
ご夫婦で来られてゐた男性。
連れ添った家人の、これからの健康を願ってゐたのかー。
とても趣きのあるところでしたが、
それ以上に興味をひいたのは、白鷹あたりが、会津仏教と羽黒信仰との分水嶺のやうな場所であった、とのことでした。
会津の山深くに、有名な虚空蔵信仰の名刹があり、確かに山形の南部の一部では、ある年になると通過儀礼のやうにこの寺に詣でる、といふ話を聞いたことがありました。
きっとあるときは交流があり、あるときは戦ひがあったのかもしれません。
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