やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

りんご

2008-11-29 | やまがた抄


この季節、気が付くと、ラ・フランスやリンゴを頂いてゐる。

家人が朝の散歩の時に、近くの農家の方から「好きなだけ持っていけ」と、出荷からはずれたラ・フランスやリンゴをもらふ。
「いつも、リュックを背負って行けば!」と笑ふほど、頂いてくる。
小生、ラ・フランスは食するけれど、リンゴは一年にひとつも食べない。
毎日のやうにもらってくるので、結局、ジャムを作ったりする。

先日、「食ふと美味いぞ」と、姫リンゴのやうなものをもらってきた。
たしか、正式な名前があったはずですが、リンゴそのものに興味がないので失念してゐる。
あり余る果物に、その小さなリンゴに、だれも手を出さない。
結局、玄関に飾りのやうに置いてある。

結局…

2008-11-25 | 雑記


入口戸の調整と、子供の車のタイヤ交換をした以外は、
結局、「北の国から」の第三話から、最終回まで、DVDとヴィデオですべてを見続けてゐました。

四半世紀前、やはり小生はリアルタイムではほとんど見てゐなく、
なるほど、後年のストーリーの核部分が調所にあって面白かった。

まあ、あんなに激昂する父親も嫌ですが、親たちの身勝手さの果てを糧にして”強く”生きてゆく子供達には、やはり、感動します。
ただ、倉本總氏の分身たる色々な人物が、熱く語る持論には、今見ると、すこし引いてしまふ感じもあります。

それでも、まったく丁寧に創られた画面とストーリーは、説得力のあるリアリティと相まって、基本こそすべて、といふことを物語ます。

すこし調べてゐたら、「二丁目三番地」も倉本總氏の脚本だった、とか。
知らなかった、なあ。面白かった、ハズです。



すっかりと、冬で…

2008-11-24 | やまがた抄




山形市の北西部は、今、大きく開発されてゐます。

一角にあるホームセンターから、すっかり雪景色の月山が望めます。
そして、そのHCの店頭には、最近はこんな色の葉牡丹が並んでゐました。

早すぎる、冬の訪れに、未だ、準備も出来てゐない小生は、
ただ、たじろぐばかりで、11月も下旬…。


その後…

2008-11-19 | 雑記


みぞれまじりの雨が、結局は予報の通り、初雪になりました。
慌てて、タイヤ交換です。

「風のガーデン」を見続けてゐますが、最近、一寸そのテンポのゆっくりさ(といふよりも、遅さー)が気になってゐて、まあテーマがテーマですから仕方がないのでせうが、ふと目に止まった「北の国から」の第一話、第二話のDVDをみて、
この絶品の作品に改めて目を瞠りました。

小生は、確か、最初の頃はほとんど見てゐなかったもので、遅ればせながら、四半世紀の後に初めてみることになりました。

希望と、愛と、挫折の物語が、初っ端から、深々と始まってゐます。
おそらく、やはり、倉本 聡氏自身が東京を棄て、北海道へと色々な舞台を移したこともオーヴァーラップされてゐるのでせう。

それにしても、見事な、完璧なキャスティング、です。
子供たちの、すでにしっかりと性格付けされた名演技も素晴しく(後年の彼等の活躍もむべなるかなー)、
結局、この後の話も、見続けないと済まないことになりさう、です。


月光仮面…!

2008-11-16 | 本や言葉


「月光仮面」を創った男たち(樋口尚文/平凡新書)といふ本を読みました。

面白かった、ですね。
小生が餓鬼のころの、小さなテレビのチャチな画面が蘇ってきました。
あるひは、小生が見たのは再放送だったのかもしれませんが、ほとんど同時代の、
拙い、でも、夢踊る活劇のテレビでした。
本の内容は、当時アメリカの番組一辺倒だった民放から、金も時間もないスタッフが、何か面白い番組を作らうと奮闘する話ですが、
小生には、懐かしさだけが蘇ってきます。

確かに、洒落た菓子や、お金や、遊ぶ道具も何もなかった時代、
「月光仮面」を見て、風呂敷でターバンを巻き、大き目の風呂敷を背中に羽織り、
何とか手に入れたセルロイド製のサングラスをつけて野山を駆け巡ってゐた!

「忍者部隊月光」なんていふ番組もありまして、小生が生れ落ちた場所の近くでロケをしてゐました。何かの工場が、悪の砦、でした。
かなり影響をうけた小生は、4~5人の悪餓鬼を募り、いち部隊を結成し、山のなかに基地を作ったりしてゐました。
勿論、衣装はすべて手作りで、手裏剣や日本刀も自分たちで作り、特に苦心をしたのはヘルメット。
金のボールに濡らした新聞紙を幾重にも貼り付け、形ができたら絵具を塗って被り、意気揚々と基地に陣取ってゐました。

よく分からない方は、

月光仮面

怪傑ハリマオ

忍者部隊月光


『Spring Is Here』/小曽根 真

2008-11-15 | 書棚のジャズアルバムから


小曽根 真を聴いたのは、10年ほど前でしたかー。
山形のジャズ愛好家に誘はれて、満席となってゐた小さなホールで初めて聴きました。
トリオのバックは日本人だったと思ふ。圧倒的な力量とリズム感で、大盛り上がりの一晩でした。

『Spring Is Here』
スタンダード中心のアルバムなので、楽しみに聴きましたが、
勿論、どれも見事な演奏で、クリアな音色、歯切れのよいリズム、ジョージ・ムラーツの達者なベース、ロイ・ヘインズの強いドラム…。

でも、何か、物足りない。
それぞれのトラックは完璧なのに、聴き終はると”得をした!”といふ気にならなかった。
まあ、天邪鬼の小生の至らなさなのでせうがー。



協奏交響曲♪モーツァルト大全集から

2008-11-14 | 音楽を


ヴァイオリン協奏曲の壱番から伍番までは、クレーメルのヴァイオリンにバックがアルノンクール/ヴィーン・フィルといふ組み合はせで、その演奏もとてつもなく面白いものですが、協奏交響曲は寄せ集めのやうな布陣です。
ふたりのソリストはともかく、バックの、ドホナーニ/クリーヴランド管の響きがいまひとつで、録音のせゐか、豊かさに欠ける。

それでも、この曲を聴くと、心が躍り、そして、締め付けられる。
確か、生誕記念でモーツァルトだらけだった年、海外のドラマでのモーツァルト伝のテーマ曲、でした。
23歳の、血気あふれるモーツァルトの、慎重に計算された仕掛けが全編を覆ふ。
ギャラントな第一楽章、この季節に似合ふ心悲しい第二楽章、そして、フィナーレ。
きっと、しっかりと、ウケを狙って作曲しただらうこの曲に、出羽のオジサンは見事にはまる。

最近、心身ともに迷宮してゐる感の小生に、こころ浮揚させるやうに第一楽章が始まる!

闘ひ

2008-11-03 | 1970年代…
          

『光の雨』、そして、『草の乱』といふ映画のDVDを見ました。

前者は、連合赤軍が、浅間山荘事件へたどり着くまでのプロセスやリンチの様子を二重、三重の劇中劇に仕立てたもので、けれど、さっぱり面白くなかった。
劇中劇仕立ての是非はともかくも、
そして余りにも凄惨な事件だったといふことを差し引いても、リアリティがない。

確か、1970年代の日本は、もっと、はるかに政治の時代でした。
それに関はるか否かは別として、当時の若い世代は、もっと絶望的で、もっと希望を持ってゐた。
そして、とても違和感があったのが、映画のなかの服装。
当時は、もっと貧しく、そしてもっとダサい服装だったはずです。

紹介のサイトはこちら

後者は、明治時代初期の秩父事件を描いたものですが、これも面白くなかった。

”さうかなあ?”といふ印象で、これではまるで、国定忠治の世界である。
そして、乱を起こした農民達が粗暴な打ち壊し屋になってしまってゐる。

紹介のサイトは、こちら


そして、その頃の小生は、相模原米軍基地闘争にひとりで参加してゐて、逮捕はされなかったものの、座り込みのゴボウ抜きのあと、機動隊に連行され、盾の角で殴られ、数キロ先の河原に隔離され、することなく岩の上で空をみてゐました。

そのあと、何を思ったか、秩父札所三十四観音の巡礼に出かけました。
徒歩と、レンタサイクルで三十三札所まで回り、最後の札所は残して来たのですが、それを叶ふことは、まう出来ないのかも知れません。