『光の雨』、そして、
『草の乱』といふ映画のDVDを見ました。
前者は、連合赤軍が、浅間山荘事件へたどり着くまでのプロセスやリンチの様子を二重、三重の劇中劇に仕立てたもので、けれど、さっぱり面白くなかった。
劇中劇仕立ての是非はともかくも、
そして余りにも凄惨な事件だったといふことを差し引いても、リアリティがない。
確か、1970年代の日本は、もっと、はるかに政治の時代でした。
それに関はるか否かは別として、当時の若い世代は、もっと絶望的で、もっと希望を持ってゐた。
そして、とても違和感があったのが、映画のなかの服装。
当時は、もっと貧しく、そしてもっとダサい服装だったはずです。
紹介のサイトは
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後者は、明治時代初期の秩父事件を描いたものですが、これも面白くなかった。
”さうかなあ?”といふ印象で、これではまるで、国定忠治の世界である。
そして、乱を起こした農民達が粗暴な打ち壊し屋になってしまってゐる。
紹介のサイトは、
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そして、その頃の小生は、相模原米軍基地闘争にひとりで参加してゐて、逮捕はされなかったものの、座り込みのゴボウ抜きのあと、機動隊に連行され、盾の角で殴られ、数キロ先の河原に隔離され、することなく岩の上で空をみてゐました。
そのあと、何を思ったか、秩父札所三十四観音の巡礼に出かけました。
徒歩と、レンタサイクルで三十三札所まで回り、最後の札所は残して来たのですが、それを叶ふことは、まう出来ないのかも知れません。