やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

Linda Ronstadt & the Nelson Riddle Orchestra What's New (HQ)

2012-05-29 | 音楽を
原因はよくわかりませんが、小生のクタビレ愛車は、冬季間は(きっと寒さのために)CDを読み込まず、作動しない。

仕方なく、いつもテープを聴いてゐましたが(今時、車内でテープ交換してゐる人もゐませんがー)、今年は暖かくなってもCDが動かない。

足回りにも不良箇所が出てゐて、そろそろ車も寿命かもしれません。

そんなわけで、今年は初夏になってもテープでしか車内で音楽を聴けず、まだ部屋の隅で沢山積まれてゐるテープ(まだ、5、600本は未処理のままー!)のなかから、リンダ・ロンシュタットのテープを引っ張り出した。

彼女がネルソン・リドル・オーケストラをバックにスタンダードを歌ったもの。
いち時期話題になり、確か続編がいくつも作られた。

Linda Ronstadt & the Nelson Riddle Orchestra What's New (HQ)


「What's New」の、突き抜けた声は、その歌声を初めて聴いたときには、感激した記憶があります。 その後、愛聴してゐましたが、今連続して聴いて見ると、左程でもない。

何故かしらん? と思ったら、一曲一曲はとても素晴らしいのですが、アルバムの構成が単調なのと、通して聴くと、全ての歌が、清涼飲料水のやうに爽やか(過ぎ)なのです。

旧い小生などは、ジャズが爽やか(だけ)であってはならない。ジャズから、怒りや喜びや苦しみや悲しみや絶望や祈りが無くなってしまったら、ジャズではなくなる、などと大げさに考へる輩なので、きっとその辺の違和感なのだらう、と思ふ。

でも「When You Wish Upon a Star」なんかは、TDLの夜のやうに、とても心地よい。

Linda Ronstadt - When You Wish Upon a Star.wmv



温泉

2012-05-28 | やまがた抄
ここずっと、疲労困憊気味でしたので、天気は雨模様でしたが、久しぶりに老母を連れ出して、蔵王の麓の天神の湯へ行ってきました。

マイ・フェイヴァリット・onsen、のひとつです。





お湯の具合は年中よろしいのですが、冬季間は露天風呂に透明な雪囲ひがかかるので一寸興ざめで、やはり新緑の頃と、紅葉の頃は、実に素晴らしく、入浴料350円は本当に安いー。

丁度、露天風呂の横の大木に藤がからんで、湯殿に寝そべってその梢を見ながら、フウーッ、と一息ー。
雨も降ってきてしまひましたが、樹雨ともつかない細かい粒に打たれながらも、一興でした。

お陰で、すこし元気になりました。
それにしても、なぜ、フウーッ、とため息がもれてしまふのでせうかー?


変化

2012-05-27 | 大岡山界隈


仕事でお世話になったお宅のお祖父さんから、結果的には形見のやうに頂いた白い牡丹が、年々元気に花をつけてゐる。
花つきもとてもよくなって、”大事にしてくれよ”と云ってをられた言葉が実践できて嬉しい。



その牡丹の横で、二人静が花を咲かせる。
これも、どこかで頂いたものだったやうな気がするが、今年は、二人静だけでなく、三人静、四人静ができてゐる。
よくある変化なのだらうか?

そして、初夏の楽しみ、テッセンの花が今年は妙に少ない、と思ってゐたら、なんと、老母が、根元の枯れたやうに見へる茎をしっかりと切ってゐた!






紅茶も、いい…

2012-05-26 | やまがた抄


TVで、大々的にスポットを流してゐたので、そして、無料で入場、試飲ができるといふので紅茶や日本茶の通販会社のイヴェントへ出掛けました。

圧倒的に若い女性の方が多かったのですが、試飲ができるからか、山形にも紅茶ファンが多いからか、一寸驚いてしまひました。

基本的には、小生はコーヒー党ですが、さう、20種類くらゐの試飲をしましたが、どれも面白く、そして、紅茶の奥深さに感激しました。









色々なフルーツ・ティーもありましたが、やはり、古典的な紅茶の、深い味が一番、でした。
結局、ウム! と思ったのは、ダージリン系が多かった、です。



侮れない…

2012-05-25 | 大岡山界隈
百均で買った種が、一応全部芽を出しました。


中型トマト↓


バジル↓


ゴーヤ↓


ラディッシュの一種↓


苗で買ったトマトはすでに畑の一角で4、50センチになってゐるので、トマトは心もとない限りの姿ですが(娘は、”今から、種から!?、と呆れ顔でしたがー”)、ほかはなんとかものになりさうです。
気がつけば、ラディッシュは大騒ぎになってゐて、慌てて間引きをしましたがー。

天邪鬼の小生は、やはり、種から生育してゆく姿をみたいもので、ダメもとで百均の種を使用しましたが、いやいや、侮れません。




土産

2012-05-24 | 雑記


娘の仕事先は出張が多く、いつも”キッツーイ!”と嘆いてゐる。

この前の九州・宮崎に続いて、先日、佐賀へと出掛けてゐた。

佐賀と云へば、以前長崎のハウステンボスへ行った時に、確か佐賀県の一部を通過したやうな記憶があります。

”土産は何がいい?”といふ娘の問ひに、”佐賀?”と全然想ひ浮かぶものがなく、ネットで調べて「マルボーロ」なるものを頼んだ。

娘は正直に、そのまま買ってきて「丸ぼうろ」といふものですが、しっとりとしたお菓子で、結構美味でした。
(以前、上の娘夫婦が大阪へ遊びに行ったとき、やはり”大阪の土産?”と調べてみたのですが、意外に、これといふものは想ひうかばず、案外、世間が狭いです)

夏には、神戸への出張があるさうですが、さて、神戸のお土産ってー?




日食

2012-05-21 | やまがた抄






山形市でも、かなりの日食が見られました。
(ピンホールカメラの原理で見ました)

まともに見たのは、小生初めてのことかもしれません。
貴重な体験でした。

太陽が欠け始めると、まずあたりの鳥たちの声が一斉に止み、シンと静まり返って、徐々に光がなくなってゆく。

たまに、能天気なカラスが一羽声をあげてゐましたが、光の減少とともに、肌寒さを感ずるほどになる。
7時半過ぎころでした。

昔人は、やはり、こんな現象を畏怖し、神の仕業だと思ったのも、納得致しました。

白鷹山

2012-05-20 | 再び、山…
今年の足慣らしで、白鷹山へ登ってきました。

信仰の山ですので、登山といふよりは、ハイキング程度ですが、今回は、昨年に亡くなった愛犬の写真と骨の一部を山頂に埋めたい、のと、孫を”山ガール”にさせたいので、家人と三人で登ってきました。

天気も、季節もよく、のんびりと新緑を満喫してきました。


駐車場はすでに満車で、諦めて降りてきた老夫婦の代はりに入れさせたもらひました。





山道で、水芭蕉が迎へてくれます。



思ひのほか、残雪もー。



きっと、今年の雪で大きく折れた山桜は、それでも、悲しいまでに、朽ち果てる前に、花を咲かせてゐました。





山頂です。
なんと、嬉しいことに、少し過ぎた山桜が迎へてくれました。
よい、桜でした。



















帰路は、むせ返るやうなブナの新緑を満喫しながら、のんびりと下山ー。















雪椿が、折れさうになりながら、必死に斜面にへばりついて花をつけてゐました。




よい、予感…

2012-05-17 | 大岡山界隈


イチゴ畑は小生の分野なので、確認にいったら、花付きもまあまあで、葉の茂りも元気でひと安心、です。
ひとところに150株ほど、ほかに50株ほどで、都合200株ほどです。

すでに、ランナーを延ばしてゐるものもあって、この夏には再度それらのランナーから稚苗をとって、倍の数にする予定です。
知人限定の、イチゴ狩りができるスペースになればと、ひそかに画策中ー。


そして、50株ほどの場所の横で、アスパラが出てゐました。



いまひとつ出が悪いのですが、それでも数日おきにサラダにするくらゐは採れて、重宝してゐます。


それぞれ、素敵で…

2012-05-15 | 音楽を
以前にも書いたと思ひますが、バッハの《マタイ受難曲》を初めて聴いたのは、25年以上前のことでした。

在京のころ、仕事しかしてゐない時期でした。
忘年会だったか、その前の飲み会だったか、新宿で大いに飲んで帰宅し、酩酊してゐたのですが、でも何故か眠れなくてFMをかけた。

なんの前触れもなく、突然こころに刺さる音楽が聞こへてきた。
手元にあったFM雑誌で番組を確認したら、バッハの《マタイ受難曲》だった。

ライプティヒ・ゲヴァントハウスでの演奏だった、と記憶してゐますが、詳細は失念してゐます。

そのまま、身じろぎもしないで、深夜の終章まで聴いた。
敬虔なクリスチャンでもなければ、仏教徒でもない人間が、散りばめられた幾度かのコラールのたびに、哀切なアリアのたびに、涙をこぼしてゐました。

実演に接したのは一度だけー。リリング指揮の日本フィルの演奏ー。

ある意味、キリストの教へを説く説教劇なのでせうが(むか~し、パリのノートルダム寺院に行きました。中に入ると、その巨大さもさることながら、その暗さに驚きました。そして、はるか高いところのステンドグラスから、計算された光が届くー。そんな中で、キリストの教へを説くために作られた気も致します)、勿論、バッハはその持てる技をすべて注ぎ込んで作曲したのでせうが、その次元をはるかに通り越して、人類が残せる唯一無二の”音楽”となってゐる。

(ダメ人間の小生には)拙かった人生を悔やみ、振り返り、けれど、その先もまた、拙いながらも、勁く生きてゆく覚悟を求める、そんな、試金石のやうな音楽です。



とまれ、BWV244で検索してゐたら、有名な演奏がたくさんありました。

発売時大いに話題になった、ヘルヴェッヘの革新的で、尚且つ美しい演奏ー。

Bach - St. Matthew Passion (Bostridge/Selig/Rubens/Scholl/G醇вa/Henschel/Herreweghe).




評判は左程ですが、結構面白いブリュッヘンの演奏ー(タダ、流石に、このエヴァンゲリストの声には違和感を感じます)。

J.S. Bach - St. Matthew Passion BWV 244 (1998)




そして、前から聴きたいと思ってゐた、そんなに有名ではない人たちの演奏ー。
(ネルソンといふ指揮者と、パリ室内管弦楽団、とふことでした。オックスフォードなんたらといふ合唱団が、皆若い方ばかりで、それゆゑの清冽な声が素敵でした)

Bach: (1/15) Matth醇Bus Passion, sacred oratorio, BWV 244 | John Nelson