NHKの大河ドラマの初回がとても面白かったので、幾つか本を読みました。
三姉妹の長女(茶々)に較べると、次女(初)や今回のドラマの主人公の三女・江に関する本はまだ少ないやうですが、それでも、読み終はると、凄まじい時代の中で翻弄され、生きながらへていった彼女たちの勁き生き様に感動します。
(それぞれの本も、割と最近の歴史観にそってゐるので、以前の映画やTVドラマのやうなステレオタイプの解釈を避けてゐる)
長女は大阪で、家康の攻めにあって悲劇的に自刃しますが、その家康の息子である将軍の正室にまで上りつめた江の、その姉の悲劇を江戸で聞いたであらう心情を思ふと、胸が詰まります。
NHKのドラマでは、それなりのキャスティングで考へられたのでせうが、如何せん、実際は十数歳だったはずの年齢をすでに大人の女優たちが演じてゐるのは流石に違和感があります。
城の廊下を猫背気味で歩く江の姿が、のだめとダブってしまふのも、ちょっとー。
とまれ、あの、のだめの怪演技をみせてくれた上野 樹里さんですから、やがて快演をみせてくれることでせう。
また、宮沢りえさんが、キッとした淀様をみせてくれるだらうこともとても楽しみにしてゐる処、です。