延ばし延ばしにしてゐた、イチゴの苗採りを朝6時から始めて、50株ほど作った。
時間がなかったせゐもありますが、昨年200株ほど苗を新たにしたにも関はらず、家人の”昔の豊作は、まう夢物語りね”の言葉に小心者の小生はいたくショックを受け、そして調べたら、昨年の苗の取る時期が早すぎた気配があり、今年は梅雨明けを待ってゐました。
第二、第三のランナーで取るとおそらく多くて150株が精一杯といふところでせうが、なんとか、友人に送れるほどの実の付きを願って苗をポットに入れてゐたら、頭上のツバメが騒がしい。
みると、母鳥が、盛んに巣からの飛び立ちを促してゐる。
巣からはみ出さんばかりに成長した三羽の子ツバメと盛んに話してゐる。
”アンタたち、いつまでも寝てゐないで、飛ぶ練習でもしたら!
ほら、かうやって!”
その声に促されて、巣の縁で羽根を広げるが、
”ダメだ、危ない、まだ、早いー。それに、暑いしィー。
そんなことより、母さん、腹へった!”
と、巣の中にこもってしまった。
しばらくすると、親ツバメがえさをくはへて来た。
”やりいー!”とえさを頬張る子供たち。
”アンタたちねえー”とその姿をみやる親の胴まはりは、げっそりと痩せてゐた。
自然界の営みは、さほど、変らない。