やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

再逢ひ

2013-08-20 | やまがた抄


チケットを頂いてゐながら雑用に追はれ、すっかり会期末が近くなってしまったので、休日の今日、篠突く雨を押して美術館へゆきました。

”ウッドワン美術館”って、アメリカのどこかの小さな美術館なのだらうー、と勝手に思ってゐましたら、なんと、国内の建材メーカーの”ウッドワン”所有の作品を見せるといふものでしたー。

ですから、特別にコンセプトがあるわけでもなく、名品ずらりー、といった趣でしたが、例によってブラリと見はじめましたが、結構楽しめました。

江戸末期から昭和にかけての有名な画家の絵が、数点ずつではありましたが羅列されてをり、それを予測もしないで見歩くといふのは、意外に面白いものでした。

時間の過ぎ去りとは面白いもので、昔はとても好きだった画家のものでも興味がなくなったり、やはり昔、拾ふやうにあちらこちらで見たものは、やはり今でも好きだったりー。

そして、本当に嬉しいことに、そんな今でも好きな、長谷川利行、村山槐多、なんと、靉光、なんと、鴨居玲、らの作品が展示されてゐまして、すっかり嬉しくなってしまひました。

とても気分がよくなったので、普段は行かない常設室にも足を運び、そこでも、ヴラマンクの絵に逢ったりして、酷暑の合間の夏のひととき、素敵な時間が過ごせました。


1000m

2013-08-17 | やまがた抄
まとまったお盆休みといふものはないので、逆にこの時期はとても忙しいので、何も予定はなかったのですが、休日だった昨日、蔵王の坊平高原へゆきました。

一週間ほど前に娘が、孫娘を坊平に虫取りにつれて行ってー、と云ってゐたので、盆休みの家人ともども、二年ぶりに行きました。

山形市は35度の暑さでしたが、上る途中から外の空気は涼しくなりはじめ、エアコンを切って車の窓を全開すると、すっかり高原気分ー。

流石に標高1,000メートル!

湿度の少ない風が吹きぬけ、空にはハングライダーが数多く舞ひ、木陰に陣取って、お弁当を広げると本当に別世界ー。

小生と孫娘はセミや蝶やバッタを追ひかけ、またこの場所は結構有名なクロスカントリーの練習場になってゐるのであちらこちらに野外のストレッチ施設があり、そこで固くなった身体を伸ばし、娘と家人はまだ残ってゐたワラビ採りに夢中になり、ひとり木陰に置き去りにされた赤子は快適度120%なのでせうひたすらベビーカーの中で眠り続けー。

とまれ、すでに高原には、秋の花が咲き始め、炎暑の夏とは無縁の世界でした。










秋葵

2013-08-06 | やまがた抄


昔から、野菜の花は好きでした。

生存を維持・継続してゆく為に咲く花々ながら、食用の野菜の花々は、最初からその子孫を残すといふ天命を剥奪された、とても哀しい存在です。

我が家の、借りてゐる150坪ほどの畑にも、日々色々な花が咲きます。
基本的に、その畑は、老母の趣味とボケ防止のためにあるのですが、一角には、小生の管理するイチゴ畑と、今年は、トウモロコシを10本ほど、スイカ一株、モロヘイヤを5、6株植ゑました。

そして、駐車場の横につくったネズミの額ほどのミニ畑には、中玉トマト、ゴーヤ、バジル、等に混ざってオクラを数本植ゑました。

小生は差ほど好きではないのですが、ネバネバ系を愛する家人とその娘の要望でした。

いちど生りををひそめてゐたオクラが(今年の長雨のせゐもあるのでせうがー)再びムッムッと大きくなり、また実をつけだしました。

そして、まじまじと見ると、その花の美しいことー!
アオイのやうだ…、と思って調べましたら、アオイの種類らしいー。

家人は、家の近くにあるオクラ畑の立派な姿を知ってゐて、”ウチのはなんでこんなに小さいの!?”と彼らと小生に不満を云ってゐますが、彼らも小生も、一所懸命なのですが…。


やっと、東北地方も梅雨あけをし、いま、山形は祭りのシーズン、です。