やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

ラフマニノフ:交響曲第2番 第3,4楽章,サイモン・ラトル&ベルリンフィル

2013-05-31 | 音楽を

知り合ひから、アスパラガスを頂いた。
大きくなりすぎた、規格外ものだといふ。
なるほど、滅多にみられない大きなアスパラガスで、早速半分はサラダで食し、写真は、小生がテンプラにあげる前の半分のものです。

採りたてなので、滅法美味しく、我が家の妻楊子のやうなアスパラとは比較にもなりません。


一週間ほど前から、嫁いだ娘が出産のために里帰りしてゐます。
久しびりににぎやかで結構なのですが、仕事も忙しく、なんだかとても疲れてゐて、甘いものが食べたいな亜、と思って、ラフマニノフをいつくか聴いてゐました。

特に、2番の交響曲ー。
この、あまたある交響曲歴史史上、最高の甘美さを誇るこの曲は、おそらく、ラフマニノフの苦悩と絶望のなかで書かれたものなのでせうが、それゆゑか、すこしへこんだ気持ちには、天日の水のやうにしみこんできます。

ラフマニノフ:交響曲第2番 第3,4楽章,サイモン・ラトル&ベルリンフィル



タラの樹を植ゑる

2013-05-29 | やまがた抄


親戚へ遊びに行った娘が、タラの木のひこばえをもらってきて、”これで、毎年タラノメを食べられるやうに育ててー!”と差し出した。

その親戚宅には、畑の小屋の裏に樹の太さが40センチ位の巨大なタラの樹があり、以前にも書きましたが、それがタラの樹であることがほんの数年前にわかり、その確認に小生も足を運び、”間違ひない!”と認定代としてたくさんのタラノメを頂いたものです。

小生は、余りに見事なので、市か県の指定樹木にしたら? と云ったのですが、面倒だー! のひとことでそのままになってゐます。

数日前に行った娘の話では、以来話を聞きつけた色々なひとが新芽(タラノメ)を好き勝手に採ってゐるので、樹がひどく弱ってゐた、とのことー。
ひこばえが多くなるのは、親樹を見捨ててゐるからなのかもしれず、ひどく心配してゐます。

娘は、”タラノメ、来年は、沢山取れる?”と素っ頓狂な質問をしてゐましたが、無事に根付けば数年先には、二つや三つの我が家の! タラノメが食べられるかもしれません。
すこし、楽しみです。



鉄仙と二人静

2013-05-28 | やまがた抄




春浅いころ、雪の中から福寿草を掘り出して、仕事場に飾った。
暖かな室内なのであっといふまに咲き、皆に喜ばれた。

以来ずっと、自然と花の係りが小生になった。
若い人が多い職場なので、無関心や花の名前を知らない人が多く、自ずと、特にオバチャンたちに喜ばれてゐる。

まあ、庭にある花々を持ってゆくだけなので特に手間はかからない。
先日は、鉄仙と二人静を一輪ずつ活けた。
ともに、凛と咲いてゐる。

(おそらく我が家の鉄仙は、鉄仙ではなく、風車なのでせうが、小生は、鉄仙でやりとうしてゐます!)



「春の祭典(ストラヴィンスキー)」 東京バレエ団

2013-05-23 | 音楽を
「春の祭典(ストラヴィンスキー)」 東京バレエ団


休みの日には、TVのハードディスクに録画されてゐる番組を見るのに追はれます。
最近は、外国語講座もとても面白いので、英語、韓国語、中国語、イタリア語、ドイツ語の番組も片端から予約をいれてゐるせゐで、メニュウをみるとずらーと色々な番組が録画されてゐて、見るのにひと苦労です。

NHKで、バレエ特集をしてゐたので、それを早送りで見て、目当ての”春の祭典”を見始めて、固まってしまひました。

なんて素晴らしい演出なの!?ー、と思ったら、有名なベジャールの振り付けによるものでした。

いはゆる、優雅なバレエには興味はないのですが、現代バレエ(といふのかしらんー)は好きでして、その解釈に興味津々です。

そして、そのNHKの番組が、早くも動画に流れてゐました。

圧倒的!! です。
鹿の交尾をみてヒントを得たといふ(その発想自体天才的ですがー)その振り付けは、野生的で暴力的でセクシャルで、有名なニジンスキーのやや田舎臭い演出を、はるかに超越してしまってゐます。

Ⅰ部では、オスとしての男たちの戦ひ、Ⅱ部ではメスの園を襲ふオスたちの凶状ぶりとみたてたその振り付けは、細部にわたって暴力的で美しく、それを演じた日本の若いダンサーに拍手、です。

一寸調べましたら、色々な演出があるやうですので、時間をかけて色々とみてみたいものです。


 

大輪

2013-05-22 | やまがた抄


自宅の紅いハナミズキの下で、牡丹が咲いてゐました。

白の大輪の花です。
小生、性格が暗いので、大輪系の花は好きではないのですが、この牡丹は仕事でとてもお世話になったお宅のお爺さんから”大事にしろよー”と頂いたものです。

とても素敵な方でしたが、さういふ訳でもないのですが、勿論選定や花芽の管理もして、毎年無事に咲かせてゐます。

花は、初夏の風と光をそよかに浴びて、とても仕合せさうに咲いてゐました。


もしかして、今年は…

2013-05-20 | 大岡山界隈


畑の一角に、スイカと、オクラの苗を植ゑにに行ったら、イチゴの花が盛りでした。

三ヶ所ほどに分散されてゐるイチゴ畑は、全部で10帖ほどの広さだらうかー。
その全てが、今年は、たくさん花が咲き、実を付け始めてゐる。

畑の管理者の老母は、一番広い場所へ沢山肥料を撒いたからー、と得意げに話してゐたが、それ以外のところも充分に花が咲いてゐて、今年は、当たり年なのかもしれません。

ランナーからの株採りは一昨年でしたから、ほとんど手入れもされてゐないイチゴたちは、”まあ、実をならせるのは、一年おきでいいや!”とサボタージュしてゐるのかもしれません。

うまくゆけば、今年は、知人を誘ってのイチゴ狩りや、おすそ分けもできるかもしれませんー。


初夏…

2013-05-12 | 大岡山界隈


今年は、庭の椿がどれもよく咲いてゐる。

やっと、黒侘助の花も盛りになり、年々その黒味が少なくなってきて残念がってゐますが(以前は、本当に、テョコレヰト色でした…)、でも元気に花をつけてくれてゐるのが、とても嬉しい。

暖かくなって、山菜採りにでかけたいなぁー、と思ってゐたら、隣家の方から、ワラビを頂いた。



1本漬けにして、とても美味しく頂きましたが、
ウムー、でも自分で、採りたいー!!


水晶山

2013-05-10 | 再び、山…
4月の予定が雨で延びてゐて、やっと足慣らしのために水晶山へ行ってきました。

以前、石の鳥居を見に行った時から興味があった山岳信仰の山ですが、のんびりと初夏の低山を歩いてきました。









杉木立は羽黒のそれを想ひおこすやうな雰囲気で、なるほど、遥か昔に山岳信仰の小さな砦があったことを彷彿とさせます。
嬉しいことに、”ダツエバ”婆さんにも逢へました!









七曲りの登りを過ぎると見晴台。

好天の元、月山や葉山が美しく、また、彼方に、鳥海山の姿もくっきりと望めました。















残りの山櫻や、咲き始めたタムシバを見ながら、あっといふ間に山頂です。















平日なので、誰に会ふこともなく、頂上からの景色を独り占めしながらオニギリを頬張り、蔵王権現に模してゐるといふ大岩の彼方に見へる蔵王の残雪を楽しんで下山。
なるほど、よく道端の石を見ると、水晶らしきものも見へましたが、それより、芽吹きだしたタラノメが気になってゐましたが、まあ、樹も小さいので採取せずに、他のひとにむやみに採られるなよ、と声をかけて足慣らしを終了ー。






早や、初夏に…

2013-05-09 | やまがた抄


連休時のハードなシフトの疲れが残ってゐて、気がついたら、早や櫻もすっかり見送ってしまって、初夏の植木市が始まってしまひました。





老母の”行きたいなあ…!”の言葉に連れ出してみましたが、おそらく今年が最後の植木市になるかもしれない、と感じる。
昨年に較べて、格段に歩く力がなくなってゐて、連れ出したことを後悔するほどでした。

4月から、山形市のプレ介護施設に行くやうにしたのですが、申し込み書類を持ってきた職員が”事前の書類審査では、すでに次の段階では…”といふ言葉を圧して通ってゐるのですが、すでに色々な問題が起きてをり、老母のボケは日々静かにけれど深く進んでゐるやうで、ワンクールが終る秋口には、次の判断をしなければならないかもしれません。

それでも、なんとか人混みの中を歩いて、小さな鉢をすこし買って、TVで報じてゐた”キンギョツバキ”を眺めながら、老いた母と初夏を楽しむ。