やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

早いものです

2012-06-30 | やまがた抄


友人の、七回忌でした。

送ったのは盛夏の頃でしたが、今日も、当日と同じやうな青い空と、暑い日ざしでした。





初めて彼の菩提寺に入り、風の吹き抜ける堂内で供養がおこなはれました。

境内には苔むした庭があり、花を終へた九輪草が、その実の姿も九輪のままに残ってゐて、それを見やる集まった友人たちと、ひととき、話の花が咲き、時間の経ったことに、それぞれに人が想ひを寄せる。

垂涎の…、竹の子!

2012-06-29 | やまがた抄


娘が、極上の竹の子をもらってきた。

出所を明かさないが、わが娘は、親に似てか、よく頂き物をする。
以前は、海産系で、1m以上もの寒ブリや、極上の黒あわびをもらった。

最近は、山菜系で、以前も竹の子をもらってきたが、今回のものは、見ただけで涎がでる代物ー。
(つまりは、彼氏が変った、といふことでせうー)


実は、最近、山でワラビや竹の子を採ってくるたびに、嫁いだ娘に”私も行きたかった、のにー!”と不満を云はれてゐて(我が家は、昔からアウトドア派で、子供達ともテントと飯ごうだけのシンプルな野営をしてゐて、もちろん山菜採りもずゐぶんとしましたので、それが刷り込まれてゐるらしいー)、来年は、嫁ぎ先のご両親ともども、月山竹を採りにゆく計画を立ててゐました。

その矢先の、ザ・竹の子、です。

早速、太いものは焼いて、他は炊き込みか煮て食する予定です。


低さと、拙さ…

2012-06-27 | やまがた抄
サクランボ需要がピークで、色々なところで、臨戦態勢の毎日で、小生も忙しい日々でした。

気がついたら、夏椿はすでに半分ほど散ってしまひ、その横で、アマチャの花が咲き出し、



ドクダミの花も咲き誇り、



そして、チャッチャと巣を完成させたツバメ達が、まう産卵したのか、巣守りに入ってゐました。



自然界は、気負ひもてらひもなく自らの営みを続けてゐるのに、ここ数日の騒ぎにあるやうに、この国の政治屋さんたちの、低くて、拙い姿ばかりが目に付き、そして三年前のかすかなリセット希望は消えて、そして、増税が残る…。


期待通りに…

2012-06-20 | やまがた抄


親戚の果樹園にサクランボの詰め方に行った娘が、期待通りに、サクランボを頂いてきた。

ボール一杯ほど頂いて、そしたら、翌日には、隣家の農家の方から”Sだけど、食ふかぁ~?”と、やはりボール一杯ほど頂いた。ともに佐藤錦ですが、まだ採り始めなので、微妙に酸味があり、小生はこのくらゐが一番すきです。

我が家には、ほとんど初物だったので、あっといふまに無くなってしまひ、残りのわずかを写真にとる。

胸算用では、あと、数回は頂き物が来る予定ですが、これで我が家の今年のサクランボは、まう、充分です。
あとは、贈答用の依頼をするのみ、です。





寒風山

2012-06-17 | 再び、山…
予定は置賜地区の山だったのですが、天候が悪いため、急遽山形県と宮城県の県境にある寒風山に行きました。

関山のトンネルを抜けるとすぐに車を止め、そこから一気にひたすら登ります。













尾根にでると、あとは小さなアップダウンで頂上を目指すのですが、天候も回復せず、同行の家人は一気の登りに疲れたと云ひ、それより何より、途中で出会った草払ひのボランティアの方々(ご苦労さま、です…)が、すでにその仕事を終へて、タケノコ採りに入ってゐたので、またもや急遽、山頂前のピークで折り返し、帰路はひたすらタケノコ採りー。
と、相変はらずの軟弱登山、です。











すでにピークを過ぎたタケノコを採り(ボランティアの方がいふには、先週が、採りごろだった、らしい)、今回の温泉は、河北町の”ひなの湯”で疲れを落とす。






桜桃の頃

2012-06-14 | やまがた抄


通勤途中の道端は、紅くなり始めた桜桃(これからは、本命の佐藤錦ー)が、これ見よがしにその実を見せてゐます。

この写真の樹は、無防備に道路わきに1本あり、その奥は、完全にネットに包まれてゐて、対盗難の逆手なのかもしれません(この時期、サクランボ畑の近辺でウロウロしてゐると、怪しまれますー)。

親戚から、摘み取りの手伝ひの依頼もあったのですが、日当よりも、帰り際にドッサリと頂ける”クズ”と呼ばれるSサイズの小粒のサクランボには大きな魅力があるのですが、今年は、仕事と、法事と、山登りの予定でほとんど週末は一杯で、やむなく、お断りしました。
(後は、手伝ひに行くと云ってゐた娘の”成果”に期待するしかありませんー)

とまれ、これからの一ヶ月が、全ての分野で山形が一番忙しい時期になります。

県外の方へー

果樹園での食べ放題はあまりお勧めしませんが(お腹をこはします)、桜桃がたわわに実ってゐる景色を、ぜひ一度ご覧になってください






albert ayler / spiritual unity

2012-06-13 | 書棚のジャズアルバムから
albert ayler / spiritual unity


来月が、ジョン・コルトレーンの命日月だからといふわけでもないのですが(すでに、彼の没後45年にもなってゐるー。40過ぎで癌で果てた彼の祈りのやうな音楽は、今もって果てることはないー)、彼の1960年以前の悪戦苦闘の時代の演奏と、レギュラー・カルテットの解散前後の演奏を、改めて聴いてゐる。

そして、調べ事をしてゐたら、アルバート・アイラーにぶつかって、久しぶりに『spiritual unity』を聴いた。

アイラーの初期の、絶品作です。

アイラーの初期の作品は、ほとんどがあったはずですが、いち連気軽に聴けるものでもないので、それに、小生がトンガッテゐた頃に集めたものなので、すっかりマルくなってしまった昨今では、聴く機会もなくなってゐました。

コルトレーンが挑み、そして失敗した”フリー・ジャズ”とかの範疇に収まるやうな音楽ではない。
アイラーの持つ天性の音楽は、黒人ながらタキシードに身を固め(させられ)、白人のダンスのバック音楽を勤めたやうなジャズでは、ない。

そんなものは、はるかに突き抜け、奴隷びととしてアメリカの地へ来た先人たちの、アフリカの地を想ひながら、絶望し、その大地を踏んで歌った音楽を思ひだし、けれどその音楽のやうにあくまでアッケラカンとした希望も持ってゐるー。
それを、1本のサックスで、語るやうに吹く。

コルトレーンが、高僧のやうに、常に高みにある、まるで”悟り”のやうな境地を求めてゐるのに対して(それゆゑ、彼のバラッドは、得もいはれない静寂に満ちてゐるのですがー)、アイラーは、自らの足元の大地をほじくり返すやうに、深く深く沈んでゆく。


遅くなって…

2012-06-12 | 大岡山界隈


今年は、ツバメは来ないのかしらん? と、老母と話してゐた。

一ヶ月ほど前でしたか、偵察隊の一行が飛来してゐましたが、その後、とんと音沙汰なしで、彼らに”ダメだ、こりゃ!”と嫌はれたやうだ、と一寸悲しんでゐました。

でも、買ひ物から帰って、車を入れやうとしたら、忙しく飛び交ふつがひの姿がありました。
その姿に、今年は、なぜか、とても嬉しい。

”今年は、遅いねー”
と聞くと、
”いやー、野暮用が多くてー。おおきに、遅くなりました。

 それに、ベトナムの仲間達が、まだ、日本は、昨年の大きな地震から少しも立ち直っ てをらず、放射線量も高い、といふので、実は、二の足を踏んでゐたんだ。
 オレ達が冬に住むベトナムあたりと違って、先祖様が昔から夏の間だけお世話になる 日本といふ国は、アジアでも最先端の国だといふ話だったけれども、その現実は、だ うしてなんだらうね?
 やはり、何かねー、国のリーダーの力不足ってヤツかね?

 でも、昨年山形に来た親戚から、山形は大丈夫だよといふので、さうか、と慌てて旅 支度をしてきました!”
と、忙しい巣作りのさなか、話してくれた。

”まだ、イチゴが畑に残ってゐるから、デザートに如何?”
と、いふと、
”ご親切にー。でも、スズメぢぁないから、食はないんだ!”
と、笑ってゐた。

彼らの、巣作りと巣立ちを、見守りたい。


まう、梅雨入り?

2012-06-10 | やまがた抄
今年は早くも、東北南部も、梅雨入りした、といふ。
といふことは、山形県も、でせうー。

何か、とても早いやうな気がする。

毎年のことながら、気象庁の発表の”違ってゐも、オレ、知らねーよ!”的な、”梅雨入りしたと思はれる”などといふ、無責任極まる表現でー。

なるほど、気がつけば、庭のシャクヤクも花を開き始め、雪ノ下の花も満開、です。





確かに、”梅雨入りしたと思ひました”。


イチゴを摘みに、遊びに来た孫と畑に行くと、葉の上にテンタウ虫が休んでゐた。



”これ、なに?”と聞くので、”テンタウ虫!”と教へると、”テンテン虫々! テンテン虫々!”と云ひながら、違ふ唄を歌ってゐた。


野菜の花

2012-06-09 | 大岡山界隈
我が家の畑の、ジャガイモの花が咲き始めてゐます。



絹サヤの花も盛り、です。



彼等、野菜の花は、本当に美しい。

ただただ、己が生存のために咲くだけの、まったく媚を売らないその姿が美しい。


ただしかし、今年の畑は異変が多く、ナスも、サトイモも、その出来が怪しいー。
老母が自ら、”連作はよくないー”と云ひながら、気がつけば、昨年とまったく同じところに、同じものを植ゑてゐる。

イチゴとトマト以外は(酸味のあるものは嫌ひなのださうです)全て彼女の好きなやうに作ってゐますが、
明らかに、その生育が弱弱しいものが多い。

昨年の愛犬の死以来、娘達も”明らかに変った”といふその変化(決して好ましい変化ではないー)が、畑の手入れに微妙なズレをおこし始めてゐる。