仕事先のオバチャンに畑の隅のギンボ(ギボウシの若茎を山形では食べる。愛称は、ギボだったり、ギンボだったりー。生垣の若芽を食べたり、アケビの若芽を食べたりと、山のカモシカが真っ青の乱食ですー)を差し上げたら、コシアブラを頂いた。
山の若芽では、タラノメと双璧ですが、すこし山深く入らないと採れないので、貴重なものです。
とても綺麗な色で、早速にテンプラにしていただく。
超・美味ー!
久しぶりに食べましたが、一寸クセのある苦味とえぐみと、若芽のほのかな甘味ー。
そして、先日の娘たちとの山菜取りで採ったハリギリを思ひ出しました。
たくさん見つけたタラノメを夢中で採ってゐた娘が”お父さん! これ、コシアブラ?”と云った先に、確かにコシアブラそっくりな芽がありました。
小生、拙速にも”ウム、120%間違ひない!”と即断し、娘は喜び勇んで採りましたが、次のポイントへ向かふ車中で、スマホで検索してゐた娘が”なんか、一寸違ふー”と云ひだし、なるほどよく見ると、幹に棘がありました。
コシアブラの樹はツルッとしてゐますので、”ヤバイー”といふことになり、せっかく採ったハリギリを棄ててしまひました。
ーが、帰宅してよく調べると、ハリギリの若芽で、本当の山の若芽の王様と云はれる貴重なものでしたー!
幸いにも、タラノメに混ざって残ってゐた幾つかを頂き(ひとりにひとつでしたがー)、とてもコクのあるえぐみに感動したものです。
来週は、家人と山へ登りますが、この分では、途中で山菜取りになることは目に見へてゐます。