やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

コシアブラ

2014-05-16 | やまがた抄


仕事先のオバチャンに畑の隅のギンボ(ギボウシの若茎を山形では食べる。愛称は、ギボだったり、ギンボだったりー。生垣の若芽を食べたり、アケビの若芽を食べたりと、山のカモシカが真っ青の乱食ですー)を差し上げたら、コシアブラを頂いた。

山の若芽では、タラノメと双璧ですが、すこし山深く入らないと採れないので、貴重なものです。
とても綺麗な色で、早速にテンプラにしていただく。

超・美味ー!
久しぶりに食べましたが、一寸クセのある苦味とえぐみと、若芽のほのかな甘味ー。


そして、先日の娘たちとの山菜取りで採ったハリギリを思ひ出しました。



たくさん見つけたタラノメを夢中で採ってゐた娘が”お父さん! これ、コシアブラ?”と云った先に、確かにコシアブラそっくりな芽がありました。

小生、拙速にも”ウム、120%間違ひない!”と即断し、娘は喜び勇んで採りましたが、次のポイントへ向かふ車中で、スマホで検索してゐた娘が”なんか、一寸違ふー”と云ひだし、なるほどよく見ると、幹に棘がありました。
コシアブラの樹はツルッとしてゐますので、”ヤバイー”といふことになり、せっかく採ったハリギリを棄ててしまひました。

ーが、帰宅してよく調べると、ハリギリの若芽で、本当の山の若芽の王様と云はれる貴重なものでしたー!

幸いにも、タラノメに混ざって残ってゐた幾つかを頂き(ひとりにひとつでしたがー)、とてもコクのあるえぐみに感動したものです。


来週は、家人と山へ登りますが、この分では、途中で山菜取りになることは目に見へてゐます。



忙しく…

2014-05-15 | 畑仕事
ほとんど畑仕事初心者の小生は、すでに、幾つかの初歩的なミスをおかしてゐました。

隣家の大型耕運機で耕された土がフカフカになったので、早速計画してゐた区画を余りにも細かく作りすぎて、端から端まで行くのに、まるで迷路のやうな形になってしまひ、何よりも、各区画の畝を高くしすぎて(城郭の石垣ではないーのに!)乾燥がひどくなってしまひました。

いつも朝に挨拶を交はす先輩格の方に、”んだなァ、一寸高けえなァ”と笑はれてしまひました。
結局、ほとんどの畝は高さ修正をして、けれど、すでに種を蒔いてしまったところは仕方がないのでポットに仮移植し、現在養生中ー。



庭の一角は、まるで、ホームセンターの店先状態、です。

初心者にありがちな、なんでも手をだし、現在、イチゴ(結局、200株近くになってしまひ、でも、予想外に多くの花をつけてゐる)、スイカ、カボチャ、キャベツ、オクラ、ナス、キュウリ、トマト、トウモロコシ、エダマメ、ジャガイモ、サトイモ、ゴーヤ、モロヘイヤ、ニンジン、ピーマン、葉物、と忙しい毎日です。

そして、耕運機で粉々になったかに見へたアスパラガスの根から、細い再生の印が出てきてゐました。
ウム、やはり、植物は強いー。






J. S. BACH St Matthew Passion BWV 244

2014-05-13 | 音楽を
J. S. BACH St Matthew Passion BWV 244 [Part One]


先日、小生所有と同じジャケットのクレンペラーによる《マタイ受難曲》のディスクが動画上にアップされてゐたので、つい嬉しくなって全曲を聴く。

以前も書きましたが、幾十組あるかもわからない棚のマタイの中で、その遅さ巨大さでクレンペラーを越えるものはなく、以前はリヒターの58年の録音も聴いてゐましたが、最近はヘルヴェッヘの切り込んだ演奏が新鮮で、リヒターはベストスリーからは脱落ー。
2位は、やはり、ミシェル・コルボズのものでせう。

しかし、聴くたびにそのテンポの異常さがまず耳につく。
余りの遅さに、合唱がうまくかみ合はないやうなところも散在してゐが、当のクレンペラー爺さんは意に介さないらしく、曲を大河のやうにひたすらひたすらゆっくりと進ませる。

春先のやうなコルボスの演奏、初夏のやうなヘルヴェッヘの演奏だとすれば、クレンペラーの演奏は、晩秋の霙が落ちてくる季節のやうな、重く、重く、暗い、ある意味絶望的な演奏ですー。

長く引っ張ったコラールには、そこには美しさは微塵もなく、あるのは、声も絶え絶えな合唱から起き上がる何かに、わが罪を思ひ出し、そして、懺悔することのみである。

おそらく、演奏史上、録音史上でも最長の録音でせうが、クレンペラー盤は4時間近くかかり、次のヘルヴェッヘの新しい録音は、2時間40分く位だといふー。

大型化されたオーケストラの人員、すでに、超常現象的なクレンペラーの志向と指揮の曲作りー。
昨今の、ピリオド奏者には見向きもされない”骨董品”のやうな演奏ですが、この演奏のもつ、きっと、演奏中に一度神の化身となったクレンペラ-の演奏は、やわな批判は受け付ける隙間さへ持ってゐない。


ちなみに、ヘルヴェッヘの美しく、カチッとまとまった、まあ、今風の演奏ー。

BWV244 Matthaus-Passion Philippe Herreweghe 1998














ワラビが…

2014-05-11 | やまがた抄


先日のタラノメは当夜のテンプラで全て食べてしまひ、ワラビも汁物や家人が漬けた一本漬けも食べてしまひ、”まう、ないんだー?”との話で、それでは再度採りにゆくしかない、と小生は遅番でしたので、朝の6時から家人と出発ー。

数ケ所のポイントとも、先日の時点ではまだ早かったので、丁度採りごろかしらんと思ってゐたのですが、すこし気温が低めなのと雨が少なかったので、最初のポイントは期待はずれでしたが、最後の場所で大きなワラビをゲットー!
シーズン的には残りのタラノメもすこし頂きました。

3時間ほどの忙しさでしたが、充分一本漬けにできる大きさで、家人ともども大満足。
そして、家人曰く、”まだ、あそこ、採れさうー!”。


小さな園

2014-05-09 | 大岡山界隈
椿の下のイカリソウを取ってゐたら、ぽろぽろと、黒侘助の花が肩に当たりながらちてきた。

振り返ってみると、双子のやうに地面に花を並べてゐた」。

この花は、ほとんど形を崩さないで落ちるので、樹の下は、小さな”落花園”になってゐます。






以前に較べて、ずゐぶんと赤みのましてしまった花ですが、咲き始めはまだ、チュコレヰト色を見せて楽しませてくれます。




一寸、お休みを…

2014-05-07 | やまがた抄
前半の連休と後半連休ピーク時は出勤し、なんとか無事に山を乗り越へましたので、5、6はお休みを頂きました。

5日は孫娘に乗馬をさせたくて、山形市の野草園へ行き、成馬に乗れた孫は大満足でした。
小生は、山櫻が見られるかしらん、と思ってゐたのですが、残念ながら花は過ぎ、まだ春浅い園内を皆で散策ー。













か弱い風情の(実は、とても強靭なのですがー)雪椿にこころ動かされる。


一方、家人とわが娘は、早春の花を見るのもそっちのけで、園内のタラノメとワラビの発見に全力を注ぎ、勿論採ることは出来ませんので、翌日の6日には急遽、山菜取りに急行ー!

小生の知ってゐる白鷹方面の幾つかのポイントをめぐって、タラノメもワラビも大収穫でした(写真は取り忘れー)。

蔵王が一望できる東屋で、絶景を見ながらの昼食は他には変へがたいものです。









連休前に…

2014-05-01 | 畑仕事
G・W中はほとんど仕事なので、一寸早めながら、買ってきた苗を植ゑる。

ナスとキュウリとジャガイモは老母に任せたので、小生は、トマトにカボチャに里芋ー。

種から育てたキュウリとカボチャとオクラとコーンも順調に芽をだし、追っかけそちらも植ゑなければなりません。

ひと通り済ませ、見やるとイチゴの苗に結構花が咲いてゐる。



今年は実を採るためではなく、ランナーを採るために都合100株以上を移植したのですが、それでも1/3くらゐは実がなると嬉しいな、と家人と話してゐたのですが、丁度そのくらゐの花の付き様です。

すでに幾つかの初歩的ミスをしでかしてゐますが、なんとか、畑仕事も面白くなってゐます。
裏山をみたら、麓の櫻は終って、山櫻が山を駆け上ってゐました。