やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

熊野神社の種蒔き櫻

2012-04-28 | 櫻探訪


えっ!
 
山形市内に、こんな立派な種蒔き櫻があった、とはー!!

昨日、地元のTVが、熊野神社の櫻が久しぶりに見事に咲いてゐます、と伝へてゐて、早速に見に行きました。

しばらく花付きが悪くなってゐて、根元を保護したら、再び花付きがよくなり、今年は久しぶりに見事に咲いたのだといふ。
(まったく基本的な保護の仕方ですが、花回廊と名乗って、商売けを存分に出し、車や人を根元近くまで寄せ入れ、今や見る影もなくなってしまった白鷹町の名木・釜の越櫻の荒れ様の責任は、誰がとってくれるのでせうかー!)

もちろん、江戸彼岸。
樹齢500年前後、だといふ。
幹廻りの直径1.5mほど。
主幹は、落雷かなにかでせうか、大きく欠損してゐますが、樹盛は充分にあり、幹の肌も元気です。

街中の神社の境内の一角ですので、遠望ができないのが至極残念ですが、この春、嬉しい一本です。

同じ境内に、樹齢100年ほどの江戸彼岸もあり、先が楽しみな場所、です。












今年は、近所で…Ⅱ

2009-04-19 | 櫻探訪
来週末、南陽市の烏帽子山公園で、櫻吹雪きと共に、知人の三回忌を予定してゐる。

ので、行くつもりは無かったのですが、新聞とネットで置賜地方の開花情報が五分咲きとでてゐたので、カメラだけ持って出かける。



遠目にもすっかり人間に囲まれてゐる久保の櫻の横を過ぎて草岡へ向ふ。

街中で、鮮やかな色の櫻が目に入り、立ち寄り。
大山櫻、だといふ。
京都から運んだといふもみじとのコントラストが美しい。









久しぶりに、草岡の櫻の横の駐車場へ入ると(以前は、ただの空き地でしたがー)、すでに多くの観光客。
以前は、1mほどのあぜ道だったところはすっかりと整備され、いつの間にか千二百年櫻とされた(おそらくは、八百年前後程でせう)草岡の櫻が、翔と立ってゐる。

さほど痛んではゐない姿にすこし安心する。











十二の櫻に立ち寄ったのも、7,8年ぶりかー。
三代目といふ、樹齢二百年ほどの江戸彼岸が田園のなかに凛と立ってゐる。










奨学櫻
といふ、樹齢八十年の染井吉野。
姿は、美しい。





子守堂の櫻
以前よりは、花付きが悪くなったやうな気がして、すこし心つらいものがある。




以前でしたら、見る人もまばらだった赤坂の櫻にも、近くに大きな駐車場スペースができ、やはり多くの方が来てゐました。
この櫻も、7、8年ぶりに逢ふ。
千年前後の樹齢といはれてゐるが、その細い枝先に渾身の花を咲かせてゐる。
その姿をみると、なるほど、この櫻は、神に近くなってゐる、と思ふ。








今年は、近所で…

2009-04-18 | 櫻探訪
急に登場の花咲か爺さんの実力で、開花即満開の状態になり、
すっかりスケジュールも狂ひ、公私の調整もつかず、残念ながら、今年は近所の櫻だけになりさうな気配、です。

車で15分ほどの、見滝寺へ行きました。
満開の、吾妻彼岸の枝垂れ、です。

来られる人もまばらで、いつもながら、至福のひと時、です。























帰路、一寸寄り道で山寺へー。

まだ五分咲きほどの染井吉野でしたが、ずゐぶんと多くの観光客に愛でられてゐました。
(台湾の方が多いのには、一寸驚きでした)







櫻の死

2009-04-02 | 櫻探訪
十日ほど前でしたか、新聞の山形版が一本の櫻の死を報じてゐました。
昨年はまったく花が咲かず、すでに枯死してゐる、との記事でした。

中山町にある、お達磨の櫻、です。
以来、気になってゐて、やっと見に行く時間がとれました。

その姿に、悄然としました。










そぼ降る冷たい雨のなかで、立ちつくすその姿に、声もでませんでした。
樹齢500年とも、600年とも云はれた名櫻でしたが、今、この春に、人は(小生も含めて)一本の櫻を死に追ひやってしまったことの罪を感じます。

近くに高速道路が出来たので、水みちを切ってしまったのかもしれません。
周りの若木の櫻は根を延ばせたのかもしれませんが、老いた彼には、すでにその力もなく、もはやこれまで、と生きる力を断ってしまったやうです。

3年前に行った時も、その痛々しいほどの姿に涙し、見に来てゐた老婆が涙を流さんばかりに「痛ましい…」と声を上げてゐました。

3年前の写真が↓です。
6年前には、けれどしかし、老いてなほ、江戸彼岸らしい、ちいさく強靭な花を付けてゐたのですがー。















大山桜

2008-05-02 | 櫻探訪
街はすでに、花水木とライラックの季節ですが、
山形市西蔵王の高原では、まだ、櫻が開花したばかり、です。

大山櫻です。

二年ぶり、でせうか。
最近、すっかり有名になったせゐか、午前中の早い時間にも関はらず、ふもとの駐車場はすでに満車状態。

息せき切って登りつめ、変はらぬ木々と対峙しました。
(それでも、幾本かの樹は、花付きが悪くなってゐて心配です)
一年に一度、この櫻の園に来られるのは、小さな幸せでせうか。

























長井の櫻 2

2008-04-28 | 櫻探訪
殿入りの櫻、です。

樹齢600年を越す、江戸彼岸。
5,6年ぶりに逢ひました。

以前見たときには、樹勢がなくなったやうな趣きで、花の付きもよくなかった気がしましたが、
久しぶりの姿は、いやいや、見事な咲きぶりでした。

何かで、この地域のかつての花見の様子を、セピア色の写真で見たことがありますが、この櫻を取り囲んで(その写真では、もっと見事な枝ぶりでした)、時代が隆起してゐるやうな力強いものでした。






















腹も空いたので、近くにある、小生気に入りの蕎麦屋へ入りました。
資産家だった方の敷地を蕎麦屋さんにしてゐるのですが、
蕎麦の旨いのは勿論のこと、時間が止まったやうな建物が素敵です。

庭の蔵の横に、主人を失った木蓮の大木が、妙に赤い色をみせてゐます。











長井の櫻 1

2008-04-27 | 櫻探訪

伊佐沢の久保櫻、です。

今年の櫻は、あっといふまに咲かされ、そしてすぐ雨に打たれ、受難の春でしたが、例年より一週間も早い久保の櫻の姿を見ることができました。

逢ったのは、3、4年ぶりでせうか。
樹医の手をかり、数千万円の大治療のせゐか、樹に勢ひが戻り、花の色も数も復活してゐました。

樹齢1、000年を越す、まさに、千年櫻、です。
その歳月を乗り越えたものだけがもつ、有無を言はさない圧倒的な存在感があります。

ただ、数年ぶりに訪れた周りの景色はかなり変はってしまってゐて、
(見事な咲きぶりに嬉しくなり、地元のボランティアの方と話をしましたが、地元でも観光客の急な増加に戸惑ってゐるやうでした)
第二の三春の櫻にならないことだけを願ってきました。
























駐車場の片隅に、根尾の薄墨櫻の幼木が花を咲かせてゐます。
確かに、くすんだ白の花です。




久しぶりに、長井の街をみてー。






愛宕山の枝垂れ櫻

2008-04-23 | 櫻探訪





昨年のうちから、予定してゐた櫻でした。
大石田町の街中、高台の神社の際にありました。

樹齢300年前後とのことですが、
枝の痛みがひどく、樹形に大きな傷をつくってしまってゐます。

それでも、櫻の根元にあった、赤と白の椿のコントラストがとても美しく、
地元の種蒔き櫻だったといふことですが、
家屋が少なかった昔は、きっと、最上川あたりからもその姿が望めてゐたのかもしれません。


















見滝寺の枝垂れ櫻

2008-04-22 | 櫻探訪

強い雨の直後、初夏のやうな気温に追はれて、
街中の櫻(染井吉野)は、膨らまし粉をかけられたやうに咲いてしまひました。

すっかり予定が狂ってしまって、それでも華を見たくて、今年の第一弾は
山形市東部の見滝寺の枝垂れ櫻を見てきました。

ここ数年、通ってゐる樹です。

樹齢200年ほどの、江戸彼岸系の枝垂れ。
文句のつけやうもない、一本、です。





















湯殿山の桜

2007-05-08 | 櫻探訪

注連寺の七五三掛桜

今年最後の、桜めぐり、です。
湯殿山注連寺の境内にある七五三掛(しめかけ)桜。

樹齢200年ほどの、カスミ桜、です。
まったくに雪深い山郷に(まだ境内には雪も残り、桜の近くでは水芭蕉も見頃でした)、すっくと白い花を見せてゐました。

咲き始めは白く、散り際には桜色になるといふ桜です。
いつの日にか、その、色のついた姿をみたいと思ひつつ、またの楽しみを残してきました。


































境内の東側から、森 敦氏が見た月山と湯殿山が望めます。



途中の山道で見た、雪間の山桜。