rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

領土問題を教科書に書く意義

2008-05-18 15:31:53 | 政治
竹島は「我が国固有の領土」…新指導要領解説書に明記へ
(5月18日3時2分配信 読売新聞)

 文部科学省は17日、中学校社会科の新学習指導要領の解説書に、韓国と領有権を巡って争いのある竹島を「我が国固有の領土」として新たに明記する方針を固めた。

 これまで指導要領や解説書には北方領土に関する記述はあったが、竹島の記述は日韓関係への配慮などで見送られてきた。
(以下略)

 日本のものを日本のものと記述することがニュースになること自体がおかしな話である。この手の話題はひたすら中韓の言いなりになるのが左翼、楯突くのは右翼という誰が定義づけた訳でもない暗黙の色分けがなされてきた。中国韓国の強烈な国粋主義者達はこの定義からゆくと右翼なのだが、中国では共産党員だったり、韓国では韓国という国家を絶対視するのでなく朝鮮民族を絶対視していたりして右翼だか左翼だか民族主義者だかわからない。

 北方領土にしても竹島にしても、日本固有の領土であることを中高生達に教えることは大切である。それは左翼反日工作員の方達が期待するような「日本の領土を不法占領する悪の国々を懲罰するために君たち若者は戦わなければならない」という教育をするためではなく、「国家や領土とは何か」、また「何故これらの島々は日本の領土であるのに他国が軍事侵攻してまで占領しているか」を考えさせる材料になるからである。

 世界の国々で領土問題を抱えない国は殆どない。それ以上に一国一民族でない国、宗教で国内同士で対立している国家など種々の問題をかかえる国は多い。我々日本人が外国に行ったときに、こういった微妙な問題を殆ど理解していないことから国際感覚のなさを痛感することが多いと思う。

 ちなみに竹島は韓国が占領した上で「もともと自分の物だったもん」と言い張っている以上返す気はなく、また帰ってくることもないように思う。しかし「対馬ももともと韓国のもの」等と言い出していることから「竹島がもともとは韓国のものでなかったのを自分のものだと言って軍事占領したという経緯」は認めているのだと証明される。

 私は、韓国人が国連事務総長をしている間に国際裁判所へ提訴することが最も有効な手立てであると思う(勝ち目がないから韓国は嫌がっているが、平和的な国際紛争の解決の困難さについても中高生達にしっかり教えなければならない)。慰安婦決議のお返しにアメリカの下院に不法占領を非難する決議をしてもらうのも金はかかるけれど一つの手である。これ位のいやらしさをもたなければ戦争を放棄して国際問題を解決するなどという高尚な理想を掲げる資格はない。国際問題というのはいやらしいものなのである。

 北方領土は第二次大戦終末期にソ連が占領して立ち退かなかった経緯をアメリカはじめ世界中が知っているからさすがにロシアも「もともと自分のものでした」とは言ってない。その分粘り強く交渉すれば中露の交渉で領土を半々で分け合って解決したようにwin-winの決着をつけることは可能のように思う。その際には、かつて二島返還で話が進んだときにアメリカが横槍を入れてきて四島返還に方針転換させ、話をぶちこわしたような内政干渉を許さない決意も必要ではないかと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする