rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

少し現実に向き合い始めたコロナ対策

2020-08-29 08:55:24 | 医療

2020年8月28日に安倍首相が辞任を発表し、世界の政界の図式が大きく変わって新しい時代が訪れる兆しが見えてきました。次の米国大統領は認知症のバイデン氏がセレブのカマラハリス女子を指名した事で一層の支持者離れが起きて「次もトランプ」に決まりでしょう。米国民主党が高齢ではありますがサンダース議員を指名し、その意をくんだ若手を副大統領候補に指名する「真の賢さ」があればトランプに勝ったでしょうし、21世紀も「米国が世界の手本」になる時代を築けたと思うと非常に残念に思います。所詮金銭欲と煩悩しかない「軍産/deep state」が米国支配を続けようとあがいている限り「欲による支配」しかできないからかつての覇権国、英国やスペイン同様に覇権の盛衰は必定と思います。

 

さて世界のコロナ感染症も病態の大勢において変わりがなく、その本性もほぼ分かってきたので、種々の対策見直しがなされてきました。ここに来て当初「ロックダウンで制圧したお手本」ともてはやされたオーストラリアやニュージーランドが経済再開した途端に感染が再開し、まるで2-3月頃の欧州の国々のような(強権コロナファシズム発動によって)ドタバタを始めているのは以前「彼らはむしろ負け組」と拙ブログで指摘した通りで「周回遅れの対応」であり哀れに見えます。

 

I.   2類感染症の見直し

 

新型コロナウイルス対策が経済を破壊して、社会に種々の不具合をもたらしている原因の一つがその悪性度に相応しない「2類感染症」としての扱いにあることは以前指摘しました。ここに来てやっと「医学的事実に基づいた社会に適合しえる対応」に変えてゆこうという動きが具体化し、厚生労働省は26日までに、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けの見直しを検討することを決めました。前から感染者で無症状の人はホテルや自宅で隔離という柔軟な対応にはしていましたが、感染を診断する簡易キットなどが開発されて、よりインフルと同等に一般医家で診断治療できる体制にしようと言う現実的な方向に向かっています。実際、季節性インフルが流行しだせば両者を厳密に分けて一方は5日休み、一方は専門機関に紹介した上で保健所に届けて2週間隔離という対応はできません。

新型コロナ感染症は風邪の一種であると厚労省も認めています。下にあるのは厚労省が2月の時点で作成したパンフレットですが、当時優秀な技官が新型コロナの病態を見て冷静な判断を下した上で作成したものと思います。私も同感です。

多くの人が感染症に罹って抗体ができ、その感染症の流行が止まる事を厳密な意味で「集団免疫」と言いますが、感冒(風邪)は同じ人が生涯何回も罹る様に、ウイルスによっては軽い変異で交叉耐性(似たウイルスへの抗体)や元々持っている自然免疫で重症化を防ぐ事で大流行を抑えてしまうのが普通であり、新型コロナもこの手の広い意味での集団免疫で対応(もともとどこにでもあるコロナウイルスの一種)可能と思います。特に感染力が強いウイルスほど弱毒化してゆくのが自然であり、もうその傾向は表れています。(いやこれから強毒化するのが現れる、と危惧する陰謀論もありますが)

 

II.   重傷者定義の不可解さ

 

治療に当たっている医療関係者の常識として、新型コロナ肺炎の中等症は「酸素吸入が必要な状態」を指し、重症の定義は「人工呼吸器(あるいはECMO装着)使用」になります。各都道府県では中等症、重症の人数を把握して毎日関係医療機関に報告しています。ICU(集中治療室)に入っているかどうかは問題ではありません。病院によって入室の基準が違うからです。HCU (High care unit)がある病院ではそこで人工呼吸器管理も可能ですし、一般病棟に重症室がある病院もあります。一時重傷者定義の問題で揉めていたようですが、病院を知らない医療の素人がいろいろ口出しすると理解不能になるという良い例でしょう。

 

一方で感染陽性者が死亡すると、コロナウイルス肺炎で死亡した場合でなくても「コロナウイルス感染者の死亡」として統計に加えられます。私の知っている死亡患者も心不全による死亡でしたが「コロナ死」にカウントされています。これも2類感染症が本来死に直結する重い感染症である前提であるから「感染陽性者が死亡したらカウントする」と慣習的に決められている事の弊害です。一般病棟でコロナ中等症にも挙がっていなかった患者がいきなり「死者」に入ってしまう(日本でもかなりの死者がそれと思われる)のはそのためです。

 

III.   世界はワクチンのいかがわしさに気付き始めている

 

一般化されている毎年接種する季節性インフルエンザのワクチンは鶏卵を用いて実際のウイルスを増殖させ、エーテルなどで脂質を除く事で「不活化させたウイルスそのもの」を使用しています。つまり遺伝子も含まれますが、それは早々に各人の酵素で分解されて、主に外側のたんぱく質が抗原として作用し抗体が作られます。実験でRNAやDNAの抽出をしたことがある理系の方は知っているでしょうが、RNAは冷却(酵素を不活化)した状態で扱わないと早々に細胞内のRNAaseという酵素で分解されてしまいます。RNAウイルスは、RNAが壊されないようにタンパク質の外套(エンヴェロープ)の中で細胞外では生息し、感染し、細胞内に入ってからRNAのみになります。だから外套を破壊するアルコール(脂質を除去して構築を壊す)などが消毒として有効なのです。PCR検体採取を氷冷下で行わなくて良いのも、唾液で採取が可能であるのも外套内にRNAがあるからです(唾液だと長時間のうちにアミラーゼで蛋白が分解される可能性はありますが)。

今各国で開発中の遺伝子ワクチンというのは抗原にタンパク質を用いるのではなく、遺伝子そのものを使おうというものです。遺伝子を使うためにはそれがヒトの細胞内に感染してヒトが他の生物であるRNAを自分の物であるかのように増殖させて蛋白を生成し、排出してそれをまた自分の免疫細胞が異物と認識して抗体を作る必要があります。遺伝子だけ体に入れてもRNAaseですぐ壊されてしまうので、他の生物の遺伝子を自分の細胞に運び入れるために無害(とされる)のセンダイウイルスなどをベクター(仲介役)として使用する必要があります。これが、本当に安全な方法であるのか(自分の細胞が作った他人の蛋白を自分の免疫が排除する機構)、また感染症予防に本当に有効な方法なのかの長期フォローは一切行われていません。このような危なっかしい人体実験でしかないワクチンを受けるくらいなら「新型コロナに普通にかかって自分の免疫で治す方がまし」と自分でものを考えるヒトならば思うはずです。

 

IV.   混乱させる情報に注意を

 

1)ウイルスは存在しない?

新型コロナウイルスと5Gとの関連とか、ウイルス自体が存在しない、とする言質がネット上でにぎわっていますが、疫学的な証拠やPCR検査の現実からさすがにこれはデマだと断定できます。評判になっている徳島大の先生も、現役時代はウイルスやベクターを使用して実験をしていたはずで、中国で始めに特定されたウイルス遺伝子の配列が正しいか?という疑問は「あり」としてもウイルスの存在そのものまでは否定していないはずです。

 

2)うがい、マスクや手洗いは無意味?

うがい、手洗いは風邪、インフル予防の初歩であることは否定できません。我々外科医は手術の際普通にマスクをして(N95とかでなく)自分の唾液飛沫による患者への感染を防ぎ、患者の返り血を顔に浴びて自分が感染を起こすリスクを避けます。だからマスクも有効です。ウイルスは単体で空中を漂っているのではなく、飛沫などの水滴に含まれたり、手垢の一部に付着してドアやつり革などに固着した状態でヒトに感染してきます。だから飛沫を防ぐマスクで十分予防になりますし、他人の手垢を落とす手洗いが予防に有用なのです。ただし予防に有効と「完全滅菌」は別の話です。予防に有効な事は同時に「人体には無害」である必要条件があります。昆虫や他の生物、人体に有益な細菌まで殺してしまっては百害あって一利なし、本末転倒の結果になってしまいます。

 

3)消毒すれば良いという勘違い

消毒にはオートクレーブ(高圧蒸気による滅菌)、ガス滅菌、薬液消毒、古くはホルマリンなどが医学的な完全滅菌のために使われていました。これは細菌、カビ、ウイルスを完全に除去する有効な手段です。しかし顔に消毒薬やアルコールを噴霧してもヒトの皮膚、目や呼吸器の粘膜に有毒であってもウイルスの完全滅菌など行なわれません。「おまじない」でしかない処置、しかも人体に有害な可能性があるものをあちこちで真面目にやっている事を科学的思考ができる専門家は注意すべきです。本当にあれで細菌やウイルスが死んで感染拡大の予防になるか、少し考えれば判りそうなものです。あんな消毒で手術をすれば全員細菌感染起こして死にます。その程度の「あたりまえ」の事が何故わからないのでしょう。空から害虫駆除の如くに消毒薬を撒いたり、道路に消毒薬を噴霧するのも昆虫、鳥、ヒトに有害なだけでウイルス完全消失などにはなりません。

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Short Sunderland III  Airfix 1/72

2020-08-24 17:10:13 | プラモデル

1960年代の古い金型ですが、大分前に購入していたAirfix 1/72のSunderland IIIを作りました。大きなモデルで元々が大まかな作りなので製作にも時間がかかり、気合いが必要と時期を見ていたのですが、7月の連休から作り始めて8月までかかりました。

ASVを装備した実機の写真(機首のアンテナは微妙に曲がっている。また無線用の張線も機首のアンテナから出ているように見える。)と本に掲載されていた図版

Short Sunderlandは1938年から沿岸警備隊の哨戒任務につきその後現役で大戦後含めて21年使われたほぼ唯一成功した大型飛行艇です。1939年には早速魚雷で沈められた貨物船の乗員34名を救出する戦功をあげました。1945年まで739機作られたSunderlandのうち、MkIIIは456機作られ、エンジンは1065馬力のブリストルペガサス4機を擁し、910kgの爆弾、爆雷、機雷など搭載できました。最大時速330km、航続距離は2,800kmあり、広範囲の対潜哨戒、救助任務にあたりました。ASV Iあるいは(Air to surface vessel radar II) ASV IIレーダーを装着して大戦中は対U boat戦闘に活躍しました。ASV Iレーダーは900mの高度から10kの距離の探査が可能であった所、改良型のASV IIは600mの高度で37kmの探査が可能になるまで進歩しました。(Aggressors vol 4 Howell Press 1993)U-boat側もレーダー探知機を備えるようになると、レーダー波を感知すると同時に潜航するようになり、哨戒機との追いかけっこが続くのですが、潜水艦にとってかなりの行動制限を強いられることになり、攻撃される輸送船にとっては強い味方になったと思われます。

翼端のフロート鋼線も写真など見て自作してみました。 船底部はエアクラフトグレーを使用

モデルは古かったのでまず洗剤で洗って劣化したプラスチックの澱や埃を落とす事から始めて、白い機体には少し船っぽい汚れが透けるような接合部に茶の塗装をしてから白を吹いてみました。上面はエクストラダークシーグレーとダークスレートグレーの迷彩ですが、スレートグレーの色味にいつも苦労するので、某所で見つけたフィールドグレー+オリーブドラブ1:1という配合で作ってみました。結果的には英国機用のダークグリーンに似た色になったのですが今回はこれで通しました。今回はこの機体にAggressorに掲載されていたASV II radar を付けて製作してみました。写真や図、Airfix 1/72のArmstrong whitworth whitleyに付いているASV IIの部品の大きさを参考にライナーと真鍮線で自作してみました。まあまあそれらしい出来にはなったように思います。プラモデルではイタレリやスペシャルホビーからもSunderlandが出ていますが、ASVが付いているのはAirfixのモデルを元にしたCorgiの完成品のみの様に思います。ロンドンの英国空軍博物館にSunderlandの実機が展示されていて、近くで観覧できますが、やはり大きさに圧倒された覚えがあります。

哨戒任務ではやや先輩格のロッキードハドソンと比較しても機体の大きさが分かる。

機首にはアンカーを取り付ける引き込み式の杭があったのでそれも付けてみました。やはり堂々とした体躯です。英国空軍博物館に展示されているのはMk V (rakitarou撮影)

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コロナファシズムの行方(3)

2020-08-14 23:23:37 | 社会

本末転倒に見える感染症コントロール

 

公衆衛生学の存在意義は「国民の生活の安定と福祉の向上」にあると教科書にあります。その中でも伝染病予防の目的は、「伝染病が個人的にも社会的にも害を及ぼすことを防止し、もって公共の福祉を増進する事」を目的とすると、現在も生きている「1897年に制定された伝染病予防法」に規定されています。つまり、感染症をコントロールすることで「国民の生活、社会が安定し、健康が増進されて公共の福祉増進に資する」結果を得なければならないのです。現在のコロナ対策というのはこの結果を産む見通しがあるでしょうか、また確実にこの結果を得られる事を予想した制度設計の下に決められているでしょうか。

 

「コロナ後の世界」などと勝手に生き方を決めるな、と誰も言わない不思議

 

2020年の3月の時点で、「新型コロナ感染症で人類が滅びる事はない」と医学的な結論は出ていた事は世界中の医学者達は知っていました。私も医師としてブログでそのように記載しました。しかし世界の政治指導者達はコロナ感染症のコントロール目的のために、科学的エビデンスがないのに経済社会活動をロックダウンしてしまいました。感染症では人類は滅びないけれども、世界の経済は瀕死の重傷を負う道を自ら選んでしまったのです。これは前にも指摘したように、「中国が専制国家として行ったロックダウン政策をエビデンスがないのに盲目的に欧州諸国が左へ習え」をした結果に過ぎません。欧州の感染症疫学者達はロックダウンには効果がない事を主張したにも関わらず、政府が聞く耳を持たず、その政策を取ってしまったのであり、冷静にエビデンスに従って行動したのは皆が批判しているスウエーデンのみという結果でした。結果的には、コロナ感染症はロックダウンを行おうが行うまいが、同じような病態で広く流行し、多くの感染者、死者を出し、6月には一度収束しました。

7-8月になって感染者は再び増加傾向を見せていますが、「コロナ後の世界」の過ごし方を勝手に規定され、ほぼ皆がその過ごし方を強制されているにも関わらず感染者数は増加しています。性懲りもなく為政者はまた経済を止めれば感染者が減ると勘違いした政策を取ろうとしているようです。いい加減「コロナ感染症など季節性インフルエンザと同様に基本的な予防のみ奨励して放っておくしかない」事に気が付いたらどうかと私は思います。

 

感染症としては軽症者ばかりなのに「コロナ鬱」の重症が増加

 

コロナが怖くて外に出られないあなたはほぼ確実に「コロナ鬱」です。感染症で人類は滅びないのに人類は経済を瀕死の重傷にしてしまった様に、コロナで死ぬことはほぼないのに、「コロナ鬱」のためにメタボは悪化し、体力と免疫力は弱り、人生の楽しみを失って不健康(=病気)になっています。雑誌「Will増刊号」で精神科医の和田秀樹氏が注意喚起しているように、感染症よりもコロナ鬱の方が、健康被害が大きいのが現在の状態であり、まさに「本末転倒の感染症コントロール」と言えます。

先日、二十歳の女子短大生が自宅のクローゼットで首を吊って自死をしたという話を聞きました。2年間の大学生活の半分を「自粛による自宅学習」を強いられ、就職活動もままならない毎日でした。もしかすると某有名俳優の自死もきっかけになったのかも知れません。しかし大学に通って友人と話をする機会があれば自死という選択をしなかった可能性が高いのではないかと私は想像します。その若者の死は「コロナ感染症」による死であればゴールデンタイムの全国ニュースで繰り返し報道されたでしょうが、「コロナ自粛による犠牲」なので新聞の地方版に載ることもありませんでした。将来のある大切な若者の命がこのような形で失われてしまう事は大変残念であり、若者に安易に「自粛」を求める事の罪の深さを感じざるを得ません。実質彼らは感染しても重症化や死に至る事はほぼ0%なのです。「年寄りや免疫の弱い人のために犠牲になれ」と簡単に言いますが、笑って耐えられる強い若者ばかりではないということを理解してやるべきです。

 

「次の世代に社会を明け渡す」という概念の大切さ

 

今社会を動かす決定権を持っているのは50-60台の年齢層の人たちだと思います。自分もその年齢層に入ります。現在の社会は明治・大正・昭和初期の人たちがそれなりに失敗や苦労を重ねながら今の日本の社会を我々に明け渡してくれた結果としてあります。同様に我々は今の40台以下の若い人たちに今後の日本の社会を託し、明け渡す必要があります。そのためには若気の至りで若者たちが多少「おバカ」な失敗をして我々が尻ぬぐいを強いられる事も認めてやらねば、一人前の社会を背負って立つ責任世代に彼らが育ってゆくことができません。我々も若い時分には「おバカ」な事をして当時の昭和初期生まれの親分世代に迷惑をかけてきた事と同じです。今、若者たちに学生らしい生き方を許さず、自粛ばかりを要請する事は、それが本当に日本の社会が滅亡しないために必須の事項ならば仕方がありませんが、エビデンスもなく単に政治的な成り行きや流れで強制しているなら余りに残酷です。どこぞの都知事が勝ち誇った自信満々の顔で「自粛を!」と宣う様を見る度に「あなたは社会を明け渡す度量があるのか?」と問いただしたい気持ちになります。中高年の諸兄は「将来日本を背負って立つ若い人たちのために多少自分たちが犠牲になる事も厭わない」位の気構えを持ってほしいと私は思います。

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体験的くるま論 メルセデスベンツC220d AMG line エンジン編

2020-08-11 16:14:54 | くるま

通勤用に使用していたマツダ・アクセラ(ハイブリッド)が12万キロに達して、1年位前からハイブリッドのコンデンサーによるものか、キーンという高周波の耳鳴りが乗車すると起こるようになってきたので、暫く1600ccガソリン車のベンツBで通っていたのですが新車に換えました。種々迷ったのですが、耳鳴りのするハイブリッドは止めて近年進歩が著しいディーゼル乗用車、ベンツCクラスにしました。

2018年にマイナーチェンジ(フェイスリフトと言っている)をして、マイナーと言えない6000か所以上の新型部品を使用し、ガソリン、ディーゼル共に新型エンジンにした殆ど新型と言ってよい変化を遂げたCクラスですが、近々新型も出ると思われ、型終盤の買い物です。1か月程乗ってみて流石にメルセデスの標準と思わせる作りなのですが、今回は久々のディーゼル車なのでエンジンについて体験的なレポートです。

 

メルセデスベンツ新型直列4気筒クリーンディーゼルエンジン

もうすぐ新型が出そうなCクラス (色はグリーン)         メルセデス・クリーンディーゼルのやや複雑な排気ガス処理システム

私は1985年に最初に購入した車が中古のいすゞジェミニディーゼル1800ccで、2代目がトヨタビスタディーゼル(2200ccのマニュアル車)だったので元もとディーゼル好き人間でした。自然発火でトルクが強く、当時軽油はリッター50円、街乗りで18km/Lという燃費だったこともあり、環境問題はまだ取りざたされていない時代かなり気に入って乗っていました。グローランプで予熱してからエンジン始動、インパネに燃料濃度を調節するチヨークが付いている時代で、単純な機構で故障知らずのディーゼルエンジンは車を手入れしない若い医者には重宝しました。現在のディーゼルエンジンは環境対策で数々の複雑な機構を備えるようになり、それなりの知識がないと??な事も多くなりました。しかしディーゼルのトルクフルな所やガソリンに比べて軽油が安価なので燃費が良い上に費用を考えなくても良い点は変わりません。

排出ガス規制が厳しくなってから作られた新しいディーゼルエンジンは排出される黒煙(Diesel particle)と窒素酸化物(NOx)を徹底的に除去する機構がエンジンから排出された後に付けられています。DPF(Diesel particle filter)とSCR (selective catalytic reduction選択的触媒還元)と呼ばれる機構で、SCRには尿素(アドブルー)を噴霧するのが普通です。メルセデスのOM654という新しいクリーンディーゼルはEクラスから最新のA・Bクラスにまで搭載されている信頼性の高いディーゼルですが、通常のDPFとSCRだけでなく、排気を循環させて黒煙をより完全燃焼させたり、DPFとSCRを一体化させて処理した後に再度SCR処理をしてNOxを処理して余剰なアンモニアはアンモニアスリップ触媒(ASC)で処理してから外気に出すという念の入れ方をしています(図)。クリーンディーゼルはある程度エンジンを回してやらないと黒煙がフィルターにすぐ詰まってしまい、高熱の排気ガスで焼く「自動再生作業」を行う機構がありますが、ベンツも1000kmに15kmくらいこの作業で燃費が悪くなる時間があります。しかしその作業中もドライブ感覚はいつもと変わらないので瞬間燃費計でも見ないと気が付かないと思います。ちなみに通勤で毎日100km近く運転しますが、夜間早朝で一般道ながら空いている時間帯であり、渋滞がなく流れも早いため燃費は20km/Lが平均です。ガソリン車のベンツのBでは18km/Lだったので1Lあたり30円安い軽油は家計にも優しいです。満タン(66L)にすると走行可能距離は1300km以上とメーターに出ます。

購入を検討した事があるマツダのクリーンディーゼルは、低圧でディーゼルを自然発火させるスカイアクティブ技術でSCR不要(アドブルー要らず)という優れものですが、その分黒煙が多く発生するためにDPFが詰まりやすいという欠点があります。頻繁に高速道をバンバン走るような人には何の問題もありませんが、街乗り中心の人には余りお勧めではないようです。

私の買ったCクラスはスライディングルーフなども付いていて、総重量は1.8トンです。EクラスやSクラスなどの上級機種はもう少し重いし、A・Bクラスは1.6トン程度で200kgは軽いので同じエンジンでも走りが違うと思いますが、OM654ディーゼルは最高出力が194馬力で低速回転でもトルクが大きい(400N)ので回し始めてからの加速は凄いです。1600CCのガソリンターボのBクラスにも乗ってますが、こちらも80km位までスムーズな加速感はあるのですがCクラスの加速感はその倍位あって、2000回転程度、数秒で80kmに達します。静粛性も大したもので、エンジン始動時に車体が少し揺れる程度で後はガソリン車のBクラスと同じです。ロードノイズはBよりも当然少ないし、タイヤ径と幅も大きく、何より上級車種と同じエアマチックサス(マルチリンクサスの上に風船)が付いているので乗り心地はクルーザー感覚です。エンジンのメンテナンスに関してはまだ乗り始めて3000km程度なので何とも言えませんが、例えばアドブルーは1万キロ毎に点検があるので、その度工場で補充するから自分で入れる必要はないと言われました(1万キロで10L位の消費で20Lタンクがある)。ディーゼルトラックなどはそれなりに知識がないとメンテができない様ですが、一通り最新のディーゼルについて自分なりに勉強はしてみましたが、ベンツについてはただ乗っているだけでも良さそうに思いました。

次の機会にはドライブ感覚、乗り心地など〇と×に分けて報告します。

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コロナファシズムの行方(2)

2020-08-03 18:12:29 | 医療

前回専門家内においても、種々の意見があって当然であるのに、新型コロナ感染症に対して既定路線のみを世の中に強いる政治はファッショであると言いましたが、現行その方策は継続されているように見えます。むしろ一層強化されてきたと言えるかも知れません。既成メディアにおいて、統一した見解しか述べられないのはマスゴミと揶揄されようと、権威に阿る事しかできなくなったことに諦観しかありませんでしたが、ネットにおいては玉石混交ながら自由な意見交換が可能と思っていました。しかしSNSやyou tubeにおいても提供する側がWHOや政府の見解に沿わない内容は検索から排除、削除するといったファッショ礼賛を始めてしまい、世界の中国化(共産党政権化)が一層進みました。

 

前回6月23日のコロナファシズムの行方で指摘した内容は8月に入った現在も何ら変わっていません。ウイルスは弱毒化し、改訂版world meterの図の様に、新規感染者は増加しても回復者も増加し、死亡率は低下し続けています。現在PCR検査を増やし、PCR感度も以前は検体内にRNA断片が10コピーはないと検出できなかったものが、2コピー以上で陽性になると感染研の説明にも明記されています。PCR検査は一検体1万6千円かかりますが、検査すればするほど「低い情報価値(ある刹那にその数の人間にRNA断片が2コピー以上あるかを見ているだけ)」の割に国費がどんどん消耗されてゆく(毎日約1万人検査なので検査だけで1億6千万円かかり、別に病気が治る訳でもない)、日本弱体化を図る人達の思い通りの展開になっています。

前回掲載以降もウイルスが弱毒化しているという感染症の傾向は変わっていない。検査陽性者(患者ではない)の数しか言及しないのはそれ以外の数値が不都合な真実だからであろう。

 

今後も2類感染症である必要があるか

 

毎年3000名の死亡が出る季節性インフルエンザは、梅毒やクラミジア感染症、AIDSと同じ5類感染症であり、人数の把握、感染対策は必要ですが、通常の医療の一環として対応します。2003年のSARSや鳥インフル(人にうつるもの)は新型コロナと同様2類感染症、明らかに社会の滅亡にかかわるエボラやペストは1類感染症に分類されます。この2類感染症である、という事が外国からの入国制限や感染者の隔離、医療費や検査の公費負担の法的源泉になっています。一方で、検査は一定の設備(認可された場所)で行い、検体は三重に密閉し、陸路でのみ輸送可能といったテロ対策を考慮した各種の「縛り」も伴う事になります。現在ウイルスの蛋白を調べる「抗原検査」は1時間ほどで結果が出てしかも検体移送が不要で各施設で行えてPCRより安価になりましたが、何故かPCR真理教とでも言うか「PCRで調べないとダメ」という人たちがいて、PCR検査数を増やす事が感染を早く見つけるより大事(本末転倒)という思惑が進んでいます。私はもう季節性インフルと同様に症状が出た人を検査して、発症したら適切に治療で良いとずっと思っていますが、「世界の経済が破綻し、世界中の人がワクチンを進んで受けるまでは騒ぎを止めない」と決めている人たちは許さないでしょう。

 

緩やかな感染者数の増加は第二波ではなく、既定路線ではなかったか

 

メディアには都合が悪いので触れたがらないスウエーデンの現在と優等生とされるドイツ、そして日本の新規感染者数、死亡者数の1月末からの動向を示します。ロックダウン対策を取らない(皆と歩調をあわせないとは許せん!)と散々罵詈雑言を浴びせられたスウエーデンは確かに感染者や死者は多かったですが、現在は落ち着いています。日本は緊急事態宣言で見かけ上抑え込んでいたものが解除になって、しかも検査数を増やしたことで第一波の時に感染すべき人たちが経済再開したことで現在緩やかに増加傾向にあるという解釈ではいけないのでしょうか。もう2類感染症の縛りを解除して、5類にしても良い時期ではないでしょうか。(他国のメディアが早いと文句を言うので怖くてできない人多数とは思いますが)秋以降は通常の季節性インフルと症状の見分けがつかない状態で再度患者が増加すると言われています。インフルと同様一部に病態が悪化する人は出るでしょうが、その都度対応すれば良いですし、保険適応の上でインフルの抗体検査、コロナの抗原検査を各施設(クリニックで可能)インフルにも効くアビガン(ロシアでは正式に投与認めた)を早期投与すれば医療崩壊など起きません。現在新型コロナ感染症の死者は累計でも1000人程度です。しかも本当の死因が別(心不全の高齢者)でも感染+ならばコロナ死として扱われます(私の知っている死亡例もこれでしたし、他国も同じ状態と聞いている)。地に足のついた対応をすることが本当の医療崩壊を防ぐ正しい対応だと私は思います(いまだに踊り狂っている人が多いから無理だろうなあ)。

感染者数については日本が後から他国に追いついている様にも見えるが、死亡者数はどの国も増えておらず、本当に第二波などと言えるのかサイエンスとして極めて疑問である。

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