rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

新たな局面に入ったウクライナ

2023-07-29 10:13:26 | 社会

しばらくウクライナ情勢の分析から遠ざかっていた間にウクライナ情勢は新たな局面に入ったと思われます。日本のメディアはウクライナについては虚報しか報じないので期待しようもありませんが、海外のサイトなどの情報を考察すると、ロシアはNATOが戦争に直接介入しない事を確認し、本格的にウクライナ戦争をまとめる方向に転じた事が推察されます。

 

I.  NATO首脳会談の結果

 

 2023年7月11日、リトアニアのヴィリニュスでNATO首脳会議が開かれましたが、春季攻勢で大損害を来し、劣勢のウクライナ軍にとって、NATO首脳会議でNATOがロシアとの戦争に加わる決定をすることがグローバリスト陣営にとって喫緊の課題でした。グローバリスト側はNATOを戦争に参加させるために(1)6月6日カホフカダムを破壊(ウクライナが管理するドニプロ川上流のダムを放水し続けていた)し、ロシアが破壊したと主張。(2)ロシアが管理するザポリジャ原発をロシアが屋根に爆発物を仕掛けて破壊して放射能汚染をしようとしていると執拗に主張してきました。下図に示す様に、ザポリジャ原発の原子炉を確実に破壊するには、屋根ではなく、内部の原子炉を直接破壊する必要があります。ウクライナ軍はTOCHKA-U短距離ミサイルに核汚染物を詰めてザポリジャ原発に向けて発射する計画まであった由ですが、ロシアは最精鋭部隊をザポリジャ原発周囲に配置し、徹底的にウクライナ軍の動きを制したために何事もなく過ぎました。

ロシアが(ウクライナがやるよの意)原発の屋根を爆破すると予告するゼレンスキー大統領 IAEAのグロッシ氏は記者会見で「ロシアにその兆候はないが、原発は攻撃すべきでない」と表明

この様な構造の原子炉の屋根に爆発物を仕掛けても意味ない      外から短距離ミサイルで放射能汚染物をぶちまける計画だったという

 

 米国務省序列3位のヴィクトリア・ヌーランドは「7月11日が第三次大戦開始の日である」と5月に開催されたフォーラムで述べ(現在ビデオは削除されている由)、首脳会談までにNATOが参戦せざるを得ない状況を作り出す方策を練っていました。彼女はオバマ時代にウクライナのマイダン革命を実施した黒幕であり、この「人相の悪い極悪女性」が米国民のためでなく、グローバリストの先兵として米国務省で並々ならぬ権力を行使している事実、ウクライナの多くの若者達のみならず、第三次大戦に至った際に犠牲になるであろう多くの人達の生殺与奪の実権を持ち続ける事を神が許している事に私は吐き気を覚えます。しかし神は「この女の第三次大戦を起こさせるたくらみ」は失敗に終わらせてくれた様です。

5月のウクライナ安全保障会議で7月NATO首脳会議(ヴィリニュス)における新展開を予告するヌーランド女子

 ヴィリニュスでは表に出ない様々な議論や約束がなされた事は間違いありませんが、明確に言える事は(1)NATOは参戦しない。(2)ウクライナは戦争が終わらない限りNATO加盟は認めない。という結論です。ウクライナがロシアに勝つ事は100%ない、が西側の共通認識ですから「ウクライナのNATO加盟は敗戦処理後」だという認識を示したことになります。

 

II.  既に終わっていると言い出した首脳達

 

痴呆が進むバイデン大統領には、側近達も「ウクライナは負ける」という真実を伝えられない様で、記者会見で「ウクライナは既に負けています。」とうっかり言ってしまわない様に「ロシアは既に負けています。」と伝えています。国家安全保障担当大統領補佐官のジェイク・サリバン氏は「米国の軍人がウクライナ戦線に直接参加することはない(no boots on the ground)」と明言し、ウクライナ戦争とは今後距離を置く方針を暗に認めました。ウクライナのゼレンスキー大統領はヴィリニュス首脳会談の結論を「馬鹿げている(absurd)」表現しましたが、会談後に話題になった写真からも明確に伝えられた結論が推察されます。

教えられたまま「プーチンは既に負けてます。」と記者会見で言ってしまうボケ大統領      米国は「援助するけど参戦はしません」と言い切るジェイク・サリバン補佐官

たまたまの図かも知れませんが、誰からも相手にされないゼレ氏 「馬鹿げた結論だ」と言い残して去る。

 

III.  ロシアの攻勢とポーランドの東進

 

 プリゴジン=ワグネルの反乱らしきものは、西側を欺いてロシア軍を再配置する撹乱作戦であったことはほぼ明確になりました。ワグネルの高級将校達はロシア政府と会談調整した後、ロシア軍に編入され、一部はベラルーシに留まり弱体であったベラルーシ軍の補強に使われる様です。というのもポーランドが正規軍をベラルーシ国境に終結させており、NATO参戦が決定されればそのままベラルーシに進撃する構えを見せていたからです。ポーランドは以前報じた様に外国軍傭兵の形でウクライナに万単位の兵を送っており、数千の戦死を数えています。ポーランドの反ロシア思想はソ連時代に多くの領土を奪われて以来続いており、今回のウクライナ戦争を機会に再び20世紀初頭まで領土であったベラルーシを含むウクライナ領のリヴィウ周辺までの奪還を画策していると考えられます。「他国の戦争にヒトを送る」とはそう言う事を意味します。

ポーランド軍がベラルーシ国境に軍を集結させているというロイターの記事(2023年7月21日)

 

一方、ロシアは10万の空挺部隊を含む精鋭正規軍、900両の戦車をウクライナ東北部のハリコフ方面に終結させており、同部からキエフに向かって新たな攻勢を始めました。ウクライナが大々的に宣伝して南部で大損害を出した春期攻勢の戦力を超える内容で、1979年にアフガニスタンをソ連が侵略した際と同等の戦力です。

100m進むのに4-5名が犠牲になると苦戦を伝えるキエフポスト(2023年7月22日)  欧米供与の戦車群の残骸(既に供与レオパルトなど半数は破壊か?と言われる)

「精鋭ロシア軍が集結して攻勢に出た」とウクライナ情報部が伝えるロイター記事(2023年7月17日)

 

IV.  今後の展開予想

 

 米軍情報部では既に「戦後処理をどうするか」が検討され始めている様です。ウクライナが形だけでも国家として残るか、残るとしても莫大な戦争費用と戦後処理費用を欧米の巨大資本に搾取され続ける運命にあるでしょうが。ロシアはオデッサを含むドンバス領域を中立地帯を含む親ロシア領域として確保することを望むでしょう。これらの地域には中国資本も大量に投入されることが予想されます。多分日本は復興資金としてまた大金を巻き上げられます。

 8月にはBRICS諸国が金を担保にした貿易決済用の新通貨を制定すると言われており、サウジアラビアなど中東諸国も賛成していると言われます。結果的には石油を担保とした米ドル通貨体制(ペトロダラーシステム)が終焉を迎える可能性が高くなってくるでしょう。

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Dassault Aviation Breguet Atlantic 1 “Italian Eagle” Revell 1/72

2023-07-23 20:50:59 | プラモデル

ドイツレベルから2021年に再販となったブレゲー・アトランティック1を作りました。ブレゲー・アトランティックは、フランス・ブレゲー社によって1959年から開発が始まり、欧州諸国の共同開発で1965年からNATO各国で就役しました。対戦哨戒機P−2ネプチューンの後継機とされ、アトランティック1は2019年頃まで、フランスが採用した外形が同じのアトランティック2は現役でNATO海軍の守護神として活躍中であり、2023年春のNATO演習中にバルト海でロシア領に近づきすぎて緊急発進したロシア空軍のスホイ戦闘機に追撃されたというニュースがありました。

イタリアン・イーグル実機                ブレゲー・アトランティック1 ドイツレベル1/72

乗員12名、全長31m、全幅36mと大型の機体で、1/72の模型も翼幅50cm近い大型の模型です。エンジンは小型で構造が単純な上高出力が可能なターボプロップエンジン(ロールスロイス・タインRTy20 5,500馬力)2機を装備し、最高速度658kmで航続距離9,000kmと18時間の連続哨戒任務が可能です。電子機器は米国製で、2重バレル型の胴体の乗員が搭乗する上方が与圧式になっています。1は87機が生産されました。Mk46魚雷8、機雷、爆雷など搭載可能で2型はフランス空軍のエクゾセミサイルも搭載可能です。米軍、海自でも使用しているP-3Cも1962年就役の息の長い機で、やはりターボプロップ4発エンジンで航続距離は6,700kmです。海自は国産でターボファンエンジン搭載のP-1に換装されつつあります。

イタレリのNATO航空要員を流用(見えなくなりますが)             デカールは大きく長い物が多く、皺が出ない様貼るにはコツが要ります。

モデルは再販は2021年と新しく、デカールの出来は良好でしたが、金型自体は20年近く経過していて接合も最近のコンピューターで設計するairfixのモデルの様にはぴたりとは合いません。製作難度も5と銘打つだけあり、細かい部分や、制作図を型取りしてスプレーするなどかなり手間がかかりました。派手な鷹の模様は色塗りの部分と頭や爪の部分のデカール貼付部が混在しており、デカールの色に合わせて胴体を塗らねばならず、クレオスのブラックグレーに黒を加えて調整するなどの手間が必要でした。また前輪降着の例に漏れず、機首側に120gも錘を入れねばならず、空間は大きな胴体だから十分あるものの、機体自体が大変重い物になってしまい、車輪が破損しないか心配なほどでした。説明書などのサンプルカラーに合わせて、機体はライトグレー、下面はクレオスのスカイブルー、機体内部はタミヤカラーのライトサンドを使いました。操縦手などは付いていなかったのでイタレリのNATO空軍兵セットから流用してイタリア海軍航空隊のグリーンの服に塗装してみました。イタリアン・イーグルは2006年のイタリア41航空隊88群所属の機体で、平和な時代を象徴してか国籍識別記号がこれで良いのかというほど小さい替わりに、ドームにFIFA world cupのイタリア優勝トロフィーが国籍マークより大きく描かれています。1957年から84年に自衛隊で活躍したグラマンS2F-1トラッカー対戦哨戒機と並べてみました。S2Fは艦載機とはいえアトランティックの大きさが解ります。

とにかく出来上がりも大きい。

S2Fトラッカーと並べると親子の様。

コメント (2)
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彦星ズ始末記

2023-07-19 17:29:16 | その他

今回は肩の凝らない「強運の猫」の話題。

 

2023年7月7日、近所のしばらく留守にしている家の軒下に生後1か月ほどの幼猫2匹が1日以上ニャーニャー泣き続けていると話題になり、放っておけない家内と動物病院に勤める長女が我が家に保護してきました。暑い中放置されて、大分弱っていたものの、勤めている動物病院で診察してもらった所「軽い猫風邪程度」と診断されてそのまま我が家でとりあえず飼育することになりました。しかし我が家には先住猫が4匹いて(いずれも保護猫ですが)、犬も一匹(保護犬15歳の老犬)いてウイルス検査を受けていない2匹と一緒にする事はできず、玄関のケージで別飼いになりました。生後1か月だと幼猫用のフードとミルクを一日4-5回食べさせる必要がありますが、幸い自分からワシワシ食べてくれる二人だったので世話は楽で、1週間で体重も痩せていた350グラムから450グラム位に増えました。

額の白が広い「星」君と狭い「彦」君

どちらも似たような雑種の黒白のオスであり、良い里親が見つかれば譲渡したいと考えて、額の白が狭い方を七夕にちなんで「ヒコ」、額の白がやや広い方を「ボシ」と名付けました。我が家に拾われた時点でかなり「強運」の彦星ズでしたが、その後も彼らの強運は続きました。

先住の猫たちとは別にしてケージで遊ぶ2匹、保護翌日からかなり元気

保護した翌日、私の古い友達で、長年拾った猫を名古屋に転居後も飼い続けて、2-3年前に亡くなり、夫婦ともさみしい思いをしているという医師に「子猫を保護した」とメールを送った所、5分も経たないうちに電話がかかってきて「家内の食いつきが非常に良い、是非写真を送ってくれ」という反応。結局1週間後に名古屋から新幹線で上京して猫を引き取る事になりました。私と同じ齢ながら、複数透析施設を経営する法人の理事長で、名古屋市内のマンションのペントハウスに住んでいる「旦那さん」なので、新たな子猫のために「ケージ」やら「移動用バッグ」、毛布などまで準備する手厚さで、7月15日に彦星ズの「ボシ」君を連れて、新幹線グリーン車で名古屋にご帰還、となりました。

里親の下でも元気な様子でこちらも安心です。

さて、もう一匹の「ヒコ」君も家内の友人つながりで、欲しいと言ってくれる人がやはり保護翌日に見つかり、7月17日に無事埼玉県の里親さんに譲渡されました。どちらも先住猫がいないので別飼いの必要がなく、リビングなどを自由に動き回っている由で、早速ヘソを天井に向けてあおむけで寝ている写真などが送られてきて安心しています。

 

昔から「強運の動物を大事にすると良い事がある」と言われますが、血統の良い犬猫であっても売れ残るなどして悲惨な結末を迎える例が多数あると聞きます。増してその辺に捨てられた雑種たちが良い環境で長生きできる事は稀です。拾った我々から見ても「何とも強運」の彦星ズは類まれな例と思いました。これからも強運を持ち続けて長生きし、飼い主さんにも強運を分けて欲しいと思いました。

オマケ 我が家の強運と思われる先住達

左上 レオン(雑種犬) 15歳 夜は玄関で失禁するのでオムツ生活。

中上 ういろうー黒スケ 2歳 1年前に名古屋の保護施設からもらわれてきた(新幹線移動)

左下 ジョリー (茶白) 9歳 幼猫の時、我が家の駐車場に何故かいた。今糖尿病で毎日インシュリン6単位

中下 ちゅら 5歳 沖縄出身でハブに噛まれて九死に一生を得た。保護施設から飛行機で内地にきて我が家にたどり着いた。

右 メリー 14歳 近くの里山に捨てられていたのを保護された。ラキタロウ、ハピタロウ亡き後の長老。

コメント (2)
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