rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

ZVEZDA ANT-5, MIG 3 1/72

2021-01-31 21:36:50 | プラモデル

ロシアの模型メーカーZVEZDAから出されている旧ソ連空軍の戦闘機ANT-5とMig-3を作りました。実は2ヶ月程前に途中まで製作していたのですが、ポルターガイスト(か猫)によって製作途中の机上から翼が消えて、他の部品は組み上がり途中で大破していて、しかも翼がどこを探しても出てこなかったので諦めていた物でした。前回製作したHorten 229も製作途中、ほんの1時間ほど目を離した隙にポルターガイスト(か猫)によって蝙蝠の様な翼が上半分突然消失する事態になって、あちこち探した所、4次元の入り口かも知れない家具の隙間から見つかり、前回消失していた翼も同じ場所から見つかったので無事完成したのでした。

初期型の実機で下翼がまだ大きめの機体             ANT-5の量産型は下翼が小さくなり爆弾架や翼にロケットランチャーが付く

ANT-5は1920年代前半にソ連の初めての全金属製戦闘機としてA.N. Tupolevによって製作されました。複葉機のデザインでしたが、下の翼は上翼の支柱を固定するのが主な目的であり、量産型のANT-5では短い物になり、369機が生産されました。エンジンはフランス製の480馬力ノームローンエンジンで英国製Vickers7.62mm機関銃2丁を装備しました。翼上にRS-82ロケットランチャー6器を装備しましたが、鈍足の大型爆撃機や飛行船でないと当たらなかったと思われます。時速は231km、航続距離は840kmで飛行高度7,200mでした。1929年供給開始となり、1934年から36年まで実働しましたが、直ぐに旧式機となり、一部スペイン内乱に参加した程度で実戦での活躍はなかったようです。

上面はオリーブドラブ、下面はライトブルー ユンカースの様な波板鋼板で作られている。

 

ZVEZDAの模型は樹脂が硬く、接着剤が乾いて固着するまで時間がかかります。複葉機の翼の固定は一苦労で瞬間接着剤などを多用しながら小道具を駆使しながら固定して固まらせて行くので、ポルターガイスト(か猫)で大破してしまった時はがっかりでした。しかし再度組み立てて何とか形にできて良かったです。

スマートで強力なエンジンを装備したMig-3 操縦席がかなり後方にあり、離陸や着陸は整地の悪いソ連の野戦飛行場では大変そう

 

Mig-3は第二次大戦初期のソ連戦闘機の中では1350馬力という強力なターボ過給器を付けた液冷ミクリーンAM-35エンジンを搭載し、最大速度640km、航続距離820km、実用上昇限度12,000mとう高性能の戦闘機で1941年初飛行を行い3,000機が生産されました。しかし高高度性能は良かったものの、東部戦線で重要な低高度の飛行性能が悪く、小回りが効かない、武装も12.7mm1丁と7.7mm2丁で20mm機関砲を装備し、低空性能が優れたドイツ戦闘機には歯が立たない状態でした。Mig 3はその高高度性能を生かして、後には偵察任務が多くなったと言われます。

高高度性能は抜群であったが、低高度での戦闘は苦手で加速もLagg3に劣ったという。

 

模型はやはりZVEZDAらしく、大雑把な感じでコックピットの中もあっさりしています。1970年代のレベルやアオシマ模型の感じですが、全体の雰囲気や造形はさすがに母国の戦闘機でもあり、しっかりできていると思いました。年代別にANT-5、ポリカルポフI-153、Mig-3を並べてみました。

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Horten Ho229A1 (HoIX) Pioneer 2 1/72

2021-01-30 18:34:28 | プラモデル

第二次大戦末期のナチスドイツにおける空軍試作機Horten Ho229 全翼機を作りました。いくつかの制作会社からプラモデルは発売されていますが、たまたま昔購入できたのがこれで、ずっと埋もれていました。

グライダー設計や操縦に興味のあったホルテン兄弟がアレクサンダー・リピッシュ博士の指導の下に1936年から38年に全翼機の開発を続け、ゲーリング元帥の推薦と資金的協力で飛行効率の良い全翼機の実用化に至ったのがHorten 229で、ゴータ社で生産予定だったようです。生産型は鋼管フレーム構造にベニア材と炭素塗料を多用し、ステルス制も兼ね備え、時速900kmに至る優れた性能を予定されました。全翼機の飛行効率の良さはその後米国ノースロップB−2爆撃機で実用化されています。魚のエイの様な形である全翼機は急旋回などには向かないものの、最も簡易な物はハンググライダーで使われている様に構造も単純で飛行効率が良いため、各国で研究されていました。ホルテン社は現在も自家用に全翼機を製作して実用化しています。

ドイツの全翼機表紙に使用されたレシプロエンジン搭載のHorten Vb    殆どUFOと言えそうな試作型Horten XIIIの飛行姿

現代のHorten社が市販する全翼機 (同社ホームページから)

モデルはあまりメジャーでない英国のPioneer2というメーカーですが、金型はトルコで生産されているようで、精巧な作りとは言えないものの、まあ問題ない状態でした。元々試作機であり、塗装は計画と想像上の物から示されているだけですが、米軍に接収された実機がスミソニアン博物館にあり、それらを元に各社模型を製作しているようです。上面はRLM02とダークグリーンの迷彩、下面はライトブルーです。スプリング式の射出座席だった由ですが、シートベルトは自作です。凸モールドなのでBの鉛筆で接合線をなぞって強調しています。ミュンヘンで購入した「ドイツの全翼機」(写真)によると、ホルテン兄弟の全翼機は19機が製作され、生産型とされたIX型は7機が製作され、version6の一機目はユンカースJumoジェットエンジンを2機搭載して何度か試験飛行をし、時速800kmを超える好記録を出したものの、エンジンの発火によって墜落し消失したということです。Version6の生産型は30mm機関砲2門、900kgの爆弾搭載が可能で、航続距離1,300km、上昇限度16,000mに及び、時速977kmでした。もう1-2年早く大量生産され、メッサーシュミット262と共に実戦に参加していたら戦況を大きく変えた可能性もありました。昔作った実用化されたロケット戦闘機Me163と並べてみました。Me163は生きて帰れる気がしないので、乗るならホルテンの方が良さそうに思います。

Horten IX 生産型が完成した場合の予想図             独特なフォルムだが早そうではある。

翼面が広いが、飛行効率は良さそう。現在の物は試作型XIIIに似た後退翼になり、最新型の旅客機の様に翼端が立てられており、より翼の効率が上がっているという。Me163よりも2周り位大きい。

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コロナワクチンは大丈夫だろうか

2021-01-30 00:03:42 | 医療

現在の新型コロナ感染症の動向

 

日本は新型コロナ感染症患者の増加を受けて、複数の地域で2回目の緊急事態宣言が発せられました。世界でも感染者数は1億人を突破し、増加し続けています。2020年暮れから、新型コロナウイルスに対するワクチンが実用化されて、世界では既に数百万人が投与されています。また感染力が強いと言われる変異種も欧州を中心に騒がれており、新型コロナウイルス感染症の話題は尽きることがない(ようにしている)と思われます。

 

rakitarouブログでは、当初から新型コロナウイルスに関する話題を取り上げる際は、世界の感染状況を客観的に把握する意味で、Corona world meterOur world in dataの統計図を引用してきましたが、今回も現在までの傾向と集計を載せます。下図に示す様に、感染者数は増減しながらもやや増加傾向ですが、回復者も増えており、致死率は低下したままであることが解ります。悪性度の高まった株は存在しません。

世界における毎日の感染者数と回復者数の増減           感染者が増加するにつれて回復率は高くなり、死亡率も低下する傾向が続く

 

100万人あたりの日ごとの新規感染者数の国際比較では、最も多いイスラエル、米国や英国、ドイツなどと共に、実は日本も1月半ばをもってピークアウトしつつあることが解ります。つまり世界的にやや感染は収束しつつある(ように見える)のが現在の状態です。ここでイスラエルを何故取り上げたかと言うと世界で最も早くワクチン接種を進めているからです。図に示す様に12月下旬からワクチン接種が進んでおり、10-20%の国民が少なくとも1回目のワクチン接種が終了しているという事です。米国、英国もワクチン接種が進んでいますが、1月をピークとした収束傾向がワクチン接種の効果かどうかは現在の所不明です。

各国の100万人あたりの日々の新規感染者数 世界的に1月中旬をピークに減少に転じている様に見える。 各国の新型コロナワクチン接種数(国民100人あたり1日の)緑色のイスラエルが突出して多い(感染も多かったが)

 

新型コロナ感染症は死者を増加させたか

 

感染症を抑制する究極の目的は感染症による死亡数を減らす事に尽きます。感染症が起こっても感冒の様に治ってしまうのであれば大騒ぎする必要はありません。また感染者がなくなったとしても、それが他の合併症によるものが主たる原因であるならば、感染による死亡とは言えません。そこで問題となる感染症による死亡者の増加の指標となるのが、例年の死亡者数と実際の死亡者数を比較した超過死亡の多寡の比較です。超過死亡数については統計を出している国が限定されているので国際比較が難しいのですが、米国、ドイツ、スウェーデン、英国の統計図を示します。いずれも昨年春に超過死亡のピークがあり、今回の冬も10-20%近くの超過死亡を記録しています。一時ほぼ完全に収束していたスウェーデンが、超過死亡が0になっていた時期と、再度流行した時期が超過死亡が増加していることからも、この超過死亡の増加はCovid-19感染症によるものだろうと推測されます。では欧米よりも感染者、死亡者が100分の一程度しかいない日本はどうかと言うと、厚労省として正式な統計は出していないのですが、池田信夫氏の記事を引用すると、図に示す様に日本の超過死亡はマイナスであり、例年よりも肺炎で亡くなる高齢者が減少していることから、コロナが流行したことでかえって死亡者が減っているのが現状です。

各国の超過死亡数の推移 2020年春は各国とも突出しているが、この冬は20%増程度      日本はマイナスの月が多く、年の集計ではマイナスだろう(文献7)

 

ワクチンの効果とリスク

 

世界では既に多数の人たちがワクチン接種を済ませています。mRNAを主体とする遺伝子ワクチンは今まで大規模な人体への投与は経験がなく、副反応も通常のインフルエンザなどに用いられる不活化ワクチンより強く、しかも高頻度であるという懸念があり、ほぼその予想通りの結果になっています(頭痛や倦怠感は50%以上)(文献3)。しかし非可逆的な後遺症が残る様な副反応の発生は想定以上ではないのが今までの結果です。今後1回目よりも非常に強い副反応が出るという2回目接種後の報告が増加するとどうなるか分かりませんが、新型コロナ感染症に罹る以上にワクチン接種の副反応の死亡率が高いという最悪の結果は出ていません。抗体依存性感染増強(antibody dependent enhancement)というワクチンによってかえって感染症に罹りやすくなるという、猫などのコロナワクチン接種で見られた(ワクチンで感染死亡率が高まる)作用も今の所報告はありません。論文では、猫のコロナは腸管感染であり、ヒトの気道感染と異なるので同じ副作用にはならないのではないかという考察はありましたが、ヒトでは起こらないという推論はできないので観察が必要という結論でした(文献2)。また下記の様に中和抗体が大量にできることが期待できる場合、ADEのリスクは減少するので、現状ではリスクが低いという考察もありました(文献1)。

 

ワクチンの効果についてはNEJMなどに報告された結果を見る限り、かなり有望であることが解ります。1回目投与から1週間目頃から明らかにプラセボ(非投与群)との差が現れて、ワクチンの効果で感染数が減少している事がわかります。また中和抗体を産生するTリンパ球の増加が確認されたという論文もあり(文献4)、ワクチンの効果は確実と私も思います。

New England Journal of Medicineに掲載されたワクチンの効果 プラセボ群(青□)が一定の率で感染者が増加しているが、投与群(赤丸)は抗体が効果を始める10日目頃から横ばいになった。

 

残る懸念は、私が以前から指摘している1)投与されたmRNAに反応して抗原を作る宿主の細胞は何かが明らかでない、2)通常速やかに細胞内で分解されるmRNAが大量にしかも分解されずに体内に非生理的な状態で注入され、存在することによる人体への影響はないのか、について答えがない事です。医学専門の論文検索であるPUBMEDなどでいくら検索しても全く出てこないということは、「世界中で誰も知らない」「結果は予測できないし、責任も取らない」事を意味します。心ある医師、科学者達は大規模な人体実験である遺伝子ワクチンの人類全体規模での使用に警鐘を鳴らし続けていますが、人類が歴史的に失敗するいつものパターンでその手の人たちは「変わり者」として扱われ「警鐘は無視」されています。まあ、人類は聡明な宇宙人達からの視線では「煽ってしまえば集団で嵐の海に飛び込んでゆく愚かな生き物」に見える存在であり、一歩止まって考えられない性分なので仕方ないでしょう。

 

 

(1)Arvin AM et al. A perspective on potential antibody-dependent enhancement of SARS-CoV-2. Nature 584. 353 2020

(2)Lee WS et al. Antibody-dependent enhancement and SARS-CoV-2 vaccines and therapies. Nature microbiology 5 1185-1191 2020

(3)Polack FP et al. Safety and efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 vaccine. New England Journal of Medicine DOI:10.1056/NEJMoa2034577

(4)Sahin U et al. Covid-19 vaccine BNT162b1 elicits human antibody and TH1Tcell responses. Nature 586 594 2020

(5)Knipe DM et al. Ensuring vaccine safety. Science 10.1126/science.abf0357(2020)

(6)Maruggi G et al. mRNA as a transformative technology for vaccine development to control infectious diseases. Molecular therapy 27(4) 757-772 2019

(7)Kurita J et al. Few excess mortality in Japan in August and October, 2020 since January, 2020. medRxiv doi:https://10.1101/2020.07.09.20143164

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Handley Page Halifax B.III Airfix 1/72

2021-01-17 20:30:26 | プラモデル

Handley Page Halifaxはスターリング、ランカスターと並ぶ英国重爆撃機3兄弟の一つであり、6,176機が終戦までに作られたと記録されています。ランカスターは7,366機、スターリングは2,383機が作られました。ハリファックスはこのB III系統が2,060機と最も多く作られ、主に夜間爆撃、1944年からは昼間爆撃にも使われました。ハリファックスとランカスターは元々双発機として設計されましたが、高出力を期待されたバルチャーエンジンの開発が間に合わず、急遽マーリンエンジン四基を搭載した4発重爆として設計しなおされて量産されました。スターリングは当初から4発機として設計されながら、使える飛行場などの制限から寸法や重さが制限だらけで、結局十分な性能を獲得できなかったのに比べ、ハリファックスとランカスターは制限なく4発化の転換が行われたので結果的に成功した機体になり、スターリングに代わる主力機として活躍しました。しかしランカスターには若干性能が劣るため、グライダー曳航などの雑用機としても多く使われる様になったと言われます。Mk IIIはマーリンエンジンではなく、英国の多くの爆撃機に使われたBristol Hercules XVIエンジンを装備し、1,675x4馬力、最高速度は451Km、航続距離は3,176km、爆弾搭載量は5,895kgで防御武装は機銃9丁で2つのボールトン・ポール旋回砲塔を装備しました。

初期型のMk IIの実機 スマートなマーリンエンジンを装着している。          Vickers Wellington Mk IIIとHalifax

 

模型は老舗のAirfix製ですが、デカールと説明書は新しいバージョンですが、金型は古く、作るのはけっこう大変でした。左右の整合や窓などの部品が合わない。極めつけは最後に風防を付ける段階で内部の隔壁が飛び出していて風防が浮いてしまうという大幅な調整が必要でした。しかしHalifaxの1/72は数少ないので貴重であり、出来上がってみると大きな堂々とした体躯が良く表現されていると感心しました。下面の黒を吹いてから上面のダークアースをスプレーし、茶の部分にマスキングゾルを塗ってから、ダークグリーンをスプレーしてみました。写真で拡大してみるとやや粗が目立ちますが古いモデルだったということでご容赦を。4発機が揃うまで爆撃機の主流であった双発機で籠型の胴体を持つウエリントンと並べてみました。

取りあえず下面から塗装してマスキングして上面をスプレーしました。

エルロンや車輪は可動するのですがその可動はいらないかも知れない。     搭乗員が付いているのは嬉しい。

古い模型で製作はやや難渋しましたが、堂々とした体躯は良く表現されていると思いました。

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機械が意思を持ち始める社会

2021-01-14 19:35:50 | 社会

奇才スタンリー・キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」では、猿人が武器を持ち始める瞬間、木星に向かって惑星旅行する宇宙船を統括するコンピュータHAL(IBMの1文字手前)が人格を持ち始めて人間を支配し始める瞬間が描かれ、そのイノベーションの象徴として黒い板状の金属柱「モノリス」が描かれていました。

Space odyssey 2001の猿人とモノリス      意思を持ち始めるコンピューターHAL

 

21世紀の現在、コンピュータは小学生でもスマホとして扱えるようになり、各人が情報を伝達、交換する手段として必須の道具として用いるようになりました。日用品の購入や仕事上の売買にも仮想空間が店舗の代わりとして使用され、現実社会の小売業のありようも変化しています。昨年来の新型コロナ感染症パンデミックは、実際の人の移動・往来まで制限するようになり、仮想空間における自分の存在はほぼ現実社会における存在と同等の価値を持つようになったと言えるでしょう。

 

その仮想空間におけるヒトの存在をあらしめる媒体は「アカウント」と呼ばれ、購買(アマゾンや楽天)、会議(ズーム)、情報発信と交換(電話番号、アドレス、ブログやツイッター、フェースブックなど)それぞれに「個人用のアカウントを設ける」事で「仮想空間における自分の存在をあらしめる事」が可能になっています。そのアカウントを作製する基盤となるものはIT企業が提供するプラットフォームと呼ばれるシステムで、誰でも容易に利用できることでその業種における標準(スタンダード)になり、そのプラットフォームに広告を他の企業が出したり、広告費用として検索した際に上位に結果として出るようにしてもらうことで提供するIT企業は莫大な収入を得ています。

 

我々は各人が操るコンピュータ(スマホも)という人格のない機械を相手にしているので、ネット上にアカウントを設ける事もほぼ機械的操作のみで完了すると考えています。またアカウント上で自分がどう振舞うかも自分の意思でコンピュータを操作することでコントロールできると考えています。うまく行かない場合はシステムの不具合か、自分の操作方法が悪いせいだろうと考え、機械が意思を持ってこちらの操作を妨害しているなど「ありえない」と考えます。ネット空間を利用するにしても、悪意あるウイルスや詐欺目的のメール、ウェブサイトなど注意する必要があり、また個人が情報発信する際にも社会常識的な制限は当然守らなければいけません。ただこれらはコンピュータを操る本人が認識してコントロールできるものです。

 

米国では2021年1月6日の大統領選挙の選挙人票集計における上下両院合同会議において、トランプ支持者が議事堂に乱入したとされる事を受けて、トランプ氏、側近、その支持者達に対しても本来機械的存在で意思を持っていないと考えていたプラットフォームが意思を持って特定の思想、思考を持つヒトや意見を排除するということを始めました。「暴力やテロを防ぐ」というもっともらしい理由は付いていますが、排除の選別方法は「機械的」であり、始めに記したキューブリックのコンピュータの暴走と変わりません。

 

合法性や処罰の判断は、「裁判」であれば原告側に検事、被告側に弁護人、中立の判事がいて、それぞれの言い分を法に照らした上で中立な判事が判定して客観的に裁定されるのでどのような結果でも「まあ納得」がゆくものです。しかし行政罰にもその面がありますが、この機械による排除は「執行する側である検事と裁判官が同一」であり、しかも弁護士はいません。これは「非常に危険な状態である」とまともな思考ができるヒトであれば考えます。2001年宇宙の旅では、HALに声を聞かれないようにカプセル宇宙船に入って人間同士が相談しますが、HALに唇の動きを読まれて気付かれてしまいます。You Tubeではトランプを虎とか寅とか言い換えて不正選挙も別の言い方にするなどして「機械」を騙そうと努力していますが、deep learningの進んだコンピュータに対しては限界があるようです。我々はこれから先「意志を持った機械」と対峙して生きてゆかねばならない時代に突入したようです。

生活に必要な物資の購入も、現在は機械的にできていますが、今後「特定の思想や思考をするヒトには物を売らない」という判断をプラットフォームがしてくる可能性もあります。「そんな馬鹿な」と現在は思うでしょうが、1年前までは海外旅行や国内旅行まで自由にできなくなると言えば「そんな馬鹿な」と言ってたはずです。2020年の状況をrakitarouは「仮想の現実化」と「現実の中国化」と表現しましたが、検事と判事を同一にして弁護人を付けずに思想を機械的に取り締まるのはまさに共産中国のやり方です。この現実に危機感と異議を表明せず、「自分の嫌いなトランプが締め出されているから別に良いじゃん」と考えている様なレベルの人は、知性が劣化した本格的な阿呆であり、今後どんな偉そうな事を言っても私は言論人として認めません。

2020年に米国の砂漠に出現したモノリス    カリフォルニアに出現した第三のモノリス       ルーマニアに出現したモノリス

 

「機械が意志を持ち始める」というイノベーションを象徴したのか、昨年暮れに世界各地で「モノリス」様の建造物が出現して話題になりました。それらは自然に消失してしまったようですが、真に象徴的な出来事であったと思います。

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デタラメが通用する社会

2021-01-03 14:37:53 | 社会

2020年を一言で表すとすれば「デタラメが通用する社会」だったと私は思います。法治国家においては法を遵守すること(コンプライアンス)が大事とされ、ことさら一般庶民は「コンプライアンスの遵守」をうるさい程強調されてきました。それは本来社会の指導的立場にある人達がきっちりとコンプライアンスを遵守して初めて一般庶民にも強要できる事です。日本社会における指導的立場の人達がコンプライアンスを遵守してきたかどうかはモリカケサクラ他、元法務大臣の様々な問題で明らかではあったのですが、まあこれらは一般庶民や国家の存在に直接関係がない瑣末な問題(それでも良い事ではありませんが)であり、行政や司法の「ありよう」である「社会の大きな枠組みの中」では法に従って社会が動いてきたと信じています。しかし2020年を襲った「コロナ騒動」や「米国大統領選」は「法の遵守」や「科学的論理的思考」を無視したデタラメが通用し、社会はデタラメに振り回されてズタズタになってしまいました。

 

運命の1月6日

 

1月3日にこの駄文を公表しようと思ったのは1月6日がデタラメな米国大統領選がデタラメなまま通ってバイデン氏が新大統領に選出されるか、歴代最多を得票したトランプ氏が再選されるかの分かれ道だからです。現在の所、鍵を握るペンス副大統領は不正が取り出たされる激戦州の選挙人票を正規の票として扱うか否かについて一切のコメントを避けています。それはどちらの側に立っても民主党派の実動部隊であるAntifaやBLMがテロを起こしたり、ペンス氏などへの暗殺や脅迫が執拗に行われる事が明らかであり、トランプ派からも激しい圧力がかかることが必至だからです。共和党のジョージア州ケンプ知事は、票の再集計を行う方向で検討し始めた所、娘さんのボーイフレンドが交通事故で爆殺され(周りの車から爆発したように見えたと)、次は娘だといわんばかりの脅迫に翌日「票の再集計は行わない」という結論を出したほどです。

選挙区毎の集票結果はほとんどトランプ氏の勝利(以前途中経過で出したFoxの図)

 

バイデン氏は空前の8,100万票を獲得して時期大統領に選出されたことになっていますが、以前表示した郡(カウンティ)毎の獲得数では7,400万票獲得したトランプ氏が2,497郡(選挙区)を獲得しているのに対してバイデン氏は477郡しか獲得していません。今までで集票第一位であったオバマ大統領は6,900万票獲得し、873郡で勝利していました。オバマ氏の半数の選挙区しか勝っていないバイデン氏が5倍の選挙区で勝利したトランプ氏を700万票も抜いて史上最多の票を獲得したとするのは嘘にも無理があるというものです。

 

「不正選挙の具体的な証拠を示していない」と散々批判していた主流メディアは、トランプ陣営がドミニオン社製集票器械の不具合やビデオによる違法な票追加の動かぬ証拠を追加してからは不正選挙という話題自体に触れなくなりました。テキサス州やシドニー・パウエル氏が連邦最高裁に選挙結果の不正を判定するよう提出した訴訟はペドフィリアのエプスタイン島との関与が示唆されたジョン・ロバーツ主席判事のかたくなな拒否によって棄却されたことが報道されました。これらの経過から解る事は、米国においても、権力者達は「恣意的に法を解釈・運用することは自由だ」と考えている事です。そして厳しく追及するべきメディアは、一部の極右などとレッテルを貼られた弱小メディアを除いて主流メディアは沈黙を保っています。

 

科学的・論理的思考を無視したコロナ騒ぎは続く

 

毎年3,000名以上が死亡し、数百万人が罹患する5類感染症である季節性インフルエンザで医療崩壊が取り出たされた事は一度もありません。12月31日に全国1億二千万人のうち4,500人が感染した新型コロナで日本は医療崩壊の危機が叫ばれ、緊急事態宣言が必要だと気が狂った様に騒ぐ人が続出しています(2類感染症をやめてインフルエンザの様にどの医療機関でも診療できるようにすれば欧米の100分の一しか患者がいないのですから医療崩壊などしない)。コロナ騒ぎは、世界経済がダボス会議の主張する「グレートリセット」の状態になるまで続けると決まっているのですから、権力者の思惑通りに自ら行動するようなみっともない事は止めたらどうかと思います。種々の危険性が指摘されている遺伝子ワクチンも大きな副作用や効果が疑問視されているにも関わらず大規模な投与が始まってしまいました。死人が出ても騒ぐなというお達しまで出ています。

コロナ騒ぎで経済が疲弊したベラルーシに対して、世界銀行はコロナ対策の「融資が欲しければ厳しいロックダウンと国民が規制に従う警察国家を実現しろ」と条件を出されてルカシェンコ大統領は断ったという報道もありました。

年が開けてもコロナ騒ぎはダボス会議が目指す経済のリセットがある程度完了するまでは続く(日本だけ終わらせる事は現状できない)と思われます。米国が陰の支配者(deep state)からの脱却をすればコロナ騒ぎも新しい局面を迎えることができると思いますが、今後の展開を見て行くしか一庶民としては選択肢はありません。

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