rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

Petlyakov Pe-2 Aitfix 1/72

2021-12-30 14:29:30 | プラモデル

1939年に設計開発されたソ連の双発爆撃機で、ツポレフSB−2と同様高速性能を重視した多用途爆撃機でした。ウラジミール・ペトリヤコフによって設計され、1,100馬力V型12気筒の水冷クリモフM105Rエンジン2機を搭載して高度5,000mで時速540kmに達したと言われ、護衛の英国製のハリケーンは付いて行くのがやっとであったと記録されています。中低高度からの急降下爆撃を主任務として、両翼にドイツ軍のJu-87の様なダイブブレーキを装着していますが、その高速性能から偵察や戦闘機としても活用され、終戦までに11,427機も生産されました。乗員3名、武装は7.62mm機銃3丁、爆弾最大1,000kg搭載、航続距離は1,200kmでした。第二次大戦における戦勝への貢献度が高い割りに、現存する写真はあまり多くなく、プラモデルの種類もあまり出ていません。今回作ったairfix製プラモもデカールなどの装丁は2000年以降のものでしたが、金型は中学生時代に作った物と同じ60年代でした。

Pe-2の実機         Aifix 1/72 Petlyakov Pe-2 Czech Air Force late1940's ダイブブレーキの配置が良く解る。

第二次大戦を生き延びた大量のPe-2は、戦後もポーランドやチェコスロバキアに引き渡されて爆撃・練習機として活用されました。今回作ったのはプラモに設定されていた1940年代後半にチェコスロバキア空軍で使用された仕様で、上面ブルーグレー、下面ライトブルー塗装です。チェコの識別マークは国旗を象ったものですが、赤(血・ボヘミア)白(清潔・モラビア)青(空・スロバキア)を表す汎スラブ主義のマークとされますが、機内から見て国旗と同じ配置になる様に、胴体に向かって内側が赤になる左右別設定であることが珍しいと思います。今回はアンテナをミシン糸でなく0.1mmの鋼線を使用してみました。金型が古い事や凸モールド(2B鉛筆で筋書き)など、簡単でない所もありました。中学時代に作った(やや雑な)飛行姿勢のPe2と並べてみました。

国籍識別マークの配置が特有で面白いと思います。上面はブルーグレー

チェコスロバキアの複雑な歴史をすんなり説明できる日本人は少ないと思いますが、1918年の第一次大戦後に独立するまでは、チェコはオーストリア、スロバキアはハンガリーに属していました。50%がチェコ人、15%がスロバキア人で残りがチェコスロバキア国籍のドイツ、ハンガリー、ルテニア、ユダヤなどの多民族国家だったようです。1938年のミュンヘン協定をきっかけにチェコスロバキアは解体に進み、1939年にナチス・ドイツと結んだスロバキアが独立、チェコは分割占領されました。チェコとスロバキアは以降もわだかまりが残ることになって1944年にチェコスロバキアが再興(1948年チェコスロバキア社会主義共和国設立)された後も対立することになります。1968年のプラハの春ではスロバキア出身のドプチェクはチェコとスロバキアの対等な連邦化を目指しますが、ソ連の介入で頓挫します。1989年のビロード革命で共産党支配が排除され、民主的な連邦分離が決議されて1993年にチェコとスロバキアは平和的に再度分離独立(ビロード離婚)し、EUに属して現在に至ります。尚国旗は現在もチェコ共和国がチェコスロバキアと同じ物を使用しています。

同じ金型の昔作ったソ連空軍仕様      飛行姿勢のものもそれなりに形良いと思う。

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ワクチン2回接種とPCR陰性

2021-12-25 14:07:23 | 社会

現在、各種イベントなどに参加するにあたっては、新型コロナワクチン2回接種済みであるか、2-3日以内のPCR検査(等)陰性証明が必要とされることはニュース等で知らされています。しかしワクチン2回接種済みと数日以内のPCR検査陰性がイコールではないのに何故同じ扱いなのか疑問を呈するメディアはありません。

 

アンデルセン「裸の王様」か

デンマークの童話作家アンデルセンは1837年、人間心理の弱点(事実を言う事で大勢には逆らって酷い目にあうのは割に合わない)を突いた寓話として有名な「裸の王様」と言う作品を発表、世界中の人が知る代表作になりました。詐欺師達が「愚か者には見えない布地」で作った高価な服を贅沢な王に作り、パレードでお披露目をするのですが、大人達は誰も「王様は裸だ」と真実を言えないのに忖度のない子供が「何にも着ていない」と本当の事を言ってしまうが、王はパレードを続けるという話。

「ワクチンを2回打ってもコロナに罹患するし他人にも伝染す」は、今は常識で、だからこそ「3回目接種が必要」と言っているのですから、「2回接種済み」の証明が「今新型コロナウイルスを持っていない」の証明にはなっていない事は明らかです。渡航には流石にPCR陰性証明とすり抜けを考慮した隔離が必要とされますが、接種証明の普及に力を入れるのは、医学とは関係のない政治的理由があるからに他なりません。医学的に意味のないワクチン2回接種を陰性証明と同等に扱うのはおかしい、と何故言えないかは「裸の王様」と同じ理屈ではないでしょうか。

 

「コロナは風邪程度」と皆認識している(公言しないだけ)

 

新型コロナ感染症がエボラ出血熱と同様、罹れば命に関わる恐ろしい感染症であるという認識であれば「忖度で真実を言わないでおく」事はありえません。私もエボラが蔓延したら「徹底した検査」を行い、「封じ込め」を目指す事に異論はありません。副作用の強いワクチンでもエボラ出血熱の感染予防に効果があるならば子供も含めて全員が受けるべきだと考えます。しかし新型コロナ感染症について、「Breakthrough感染が普通に起こるワクチン接種歴とPCR陰性が同じ扱い」に疑問を持たないという事は、既にその人は「新型コロナは大した病気でない」と理解しているからそうなるのです。

中国や米国では、個人の社会的評価や資産状況をスコア化する信用会社が活躍しており、デジタル管理資本主義においては「信用スコア」の値がその人の価値を表すと言ってよい指標となります。特に中国では体制への順応度も重要なスコアになり、共産党体制に逆らう事は社会からの抹殺につながる(買い物を含む一切の経済活動ができない)とも言える恐ろしい基準になります。「スマホで管理するワクチン接種歴」は体制順応の社会的信用スコアの意味しか実はないのであり、それは店舗に要求される「感染予防対策」なるものが「体制への従順を示す指標」であるのと同じと言えます。その辺の事は膚感覚として全ての日本人は薄々感じているのではないかと思います(公言しないだけで)。

 

2021年M1グランプリ、錦鯉の見事なネタ

「お笑い」や川柳、狂歌は昔から「世相を皮肉る」庶民の知恵であったり、お上も認めるガス抜きであったりしたものですが、昨今のバラエティや娯楽はつまらない身内ネタばかりで「レベルが低い」と感じていました。それでも落語や独自の世界観を表現した「キラリと光る」コントなどは見ていて楽しい(2021年のキングオブコント優勝の空気階段とか)と思います。そんな中で、12月19日にM−1(漫才)グランプリを獲得した錦鯉の、特に2本目のネタは、徹底的にバカを演じているようでしっかり世相を皮肉っている(殆どの人は気付いてないみたい)内容で非常にクオリティの高い良い内容だと思いました。昨年は一生懸命馬鹿を演ずる中年という印象しかなかった(長谷川氏)のですが、今年は中年ならではの「バカに徹する意味」が出ていたと思います。

以下ネタバレになってしまいますが、「サルを捕まえる」という演題。テレビなどで話題になる「住宅街に逃げた猿を捕まえる騒動」のネタですが、初めは猿並みのバカを演じながら、森に帰った猿を追い続ける人間を演じて「本質を忘れて行動し続けるヒト」の愚かさ、次にヒト(じいさん)と猿の見分けがつかない(ヒトも猿並み)」を演じて、最後は「自分の仕掛けたワナに何度も自分が嵌り、終いに自滅」してしまう人類の愚かな様(今の世界そのものか)を演じながらlife is beautifulで締めくくる。サルが知恵を持つ所から始まる「2001年宇宙の旅」の世界かと私は思いました。よく4分の制限時間内で「バカを演じ続ける事」でここまで表現できたものだと感心します。ダントツの一位でしょう。

 

「人間社会の新型コロナの狂想曲」の姿、私はサルの事を笑えないのではないかと感じます。

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新しい資本主義とは何か

2021-12-20 19:22:20 | 政治

衆院選で善戦したとされる岸田政権は中核的スローガンに「新しい資本主義」を掲げて、公益資本主義に基づく体制づくりを「新しい資本主義実現会議」などに託し、模索し始めています。「公益資本主義」とはコクヨの創業者黒田善太郎氏の孫で内閣府参与などされた原丈人氏や大河で話題の渋澤栄一の玄孫にあたる渋澤健氏などが提唱する株価や利益第一の資本主義を改め、社会における役割を重視する資本主義であり世界のSDGsの流れに沿い、短期投資やヘッジファンドを規制するという内容です(雑誌選択2021年12月号72ページ{新しい資本主義に騙されるな}より)。以前ブログでも紹介したNHKBS「欲望の資本主義―特別編」でも紹介した、社会における目的を重視した会社経営や宇沢弘文氏の社会共通資本を生かす資本主義、或いは顧客目線を大事にする日本式経営につながる路線で一見大変結構な事のようにも感じます。しかしそのような一面も見出す事はできるかも知れませんが、「新しい資本主義の本質」とはそこではないと私は思います。そこでざっくりとした内容ですが、私が想像する新しい資本主義の姿を略図に示したいと思います。

 

貨幣のない「デジタル資本主義」こそが「新しい資本主義」の本質

 

「キャッシュレス社会の推進」が叫ばれて久しいのは周知のとおりですが、日本は紙幣・貨幣の信用が大きく今でもキャッシュレス決済は日常経済活動の20%程度と言われます。私も数万円以上の買い物やネット通販以外は未だにキャッシュで決済が普通であり、スマホやカードを使うことはありません(必要性を感じない)。細かな売り買いに自らのプライバシーを晒さない気軽さというのは失わないと気が付かないものかも知れません。外国でもちょっとした飲み食いやボーイさんにチップを払う習慣がデジタルになったらさぞや面倒だろうと思います。路上生活者やストリートミュージシャンにも心づけは〇〇ペイで課金というのは何だか嫌な気がします。しかし中国では政府発行の「デジタル人民元」が通用するようになり、自国通貨の信用がなく「米ドル」が流通している国々では「ビットコイン」を正式な通貨として扱うなど、世界は着々と貨幣紙幣をなくす方向に進んでいると言えます。自-国通貨に信用がある日本とドイツはキャッシュレス決済が進んでいませんが、中国や韓国は80-90%が〇〇ペイなど資金移動業者を介しての決済になってきているようです。

 

紙幣・貨幣に名札を付けろ

図に示す様に、従来の資本主義においては、一般社会で資本家が銀行から金を借りて経済活動を行い、価値を増やして利子を付けて返済し、実体経済が拡大して行きます。中央銀行は経済の状態を見ながら必要な紙幣を印刷して債権として市中銀行に貸付け、利子率を調節して経済のかじ取りをします。

学校で勉強する基本的な理解ではこうなりますが、資本主義が発達し、世界全体が資本主義に組み込まれて、行き詰ってきたのが現在の姿であり、図の様に政府が直接介入して「QE」とか「無限の金融緩和」とかありえない景気刺激策を続けてやっと株価を維持して実体経済を維持しているのが今の姿で、大量に刷り続ける紙幣は何故か一方通行でTax havenに塩漬けにされて蓄積されてゆき、実体経済と関係ない所で行き場のない大量の資金が唸りを上げているのが現在の資本主義の姿であると思います。ならば大量に刷り散らかした金全てに名札を付けて塩漬けにならない様に経済を回し続けたらどうか、というのは何となく理解できます。中国が目指すデジタル人民元による経済統治は、黒社会や贈賄、不正送金などをなくし、14億国民全てが富む社会にする、という習近平の目論みを達する方策としては有効な手段に思います。金の動き全てに「名札」が付いているのですから、不正蓄財はできません。究極の社会主義的管理資本主義と言えるかも知れません。

「良い悪い」の倫理的判断は別として、今世界が向かっている「新しい資本主義」とはデジタル管理資本主義ではないかと思います。多分後戻りはできない所まで既に来ているように思います。マネーロンダリングは全ての経済活動に名札が付くのでできませんが、他人に成りすます事で、他人名義で悪事は可能(架空の人物を創造したり、死人を生きた人として活動させれば)でしょう。そういった闇ビジネスは盛んになるかもしれません。こういった社会を想定させる参考文献としてNHK出版655 堤美果 著 2021年「デジタル・ファシズム」日本の資産と主権が消える、祥伝社 副島隆彦 著 2021年「コロナ対策経済で大不況に突入する社会」がお勧めです。

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Dornier Do 17-Z10 ドイツレベル1/72

2021-12-06 18:29:04 | プラモデル

胴体の細さから空飛ぶ鉛筆の異名を取ったドルニエ Do-17を作りました。爆撃機として使用されたZ型のうち、Z10は主に夜間戦闘機として使用された型です。もともと郵便輸送用に高速機として設計されたドルニエは1936年に量産型EF型が生産される時には再軍備に伴う爆撃機として生産されました。しかし改良を重ねたものの、メッサーシュミット用の水冷ダイムラーDB601 1,100馬力が戦闘機に優先されて配備されたため、空冷Bramo323を使用することになり、速度、爆弾搭載量でユンカース88やハインケル111に劣る中途半端な機種になってしまいました。それでも1940年Battle of Britainでは英本土空襲にも使用され、それなりに活躍します。Z型は913機生産されました。1940年ルール地方への夜間空爆が本格化し、ドイツ空軍も夜間戦闘機の必要性を認識して、Z10の機首に赤外線照射装置と風防に受光装置を取り付けたKauz IIと呼ばれる機体を開発し、夜間爆撃を行った英軍機を追跡して撃墜する長距離野戦戦闘爆撃機が開発されます。機首にFuG202と呼ばれるテレビアンテナの様なレーダーを装着したタイプもあります。また敵航空基地に焼夷弾を投下する事も行いました。今回作ったのはそのタイプです。

機首にレーダーを装着したタイプの実機       機首に赤外線照射装置、風防が強化ガラスが追加されて受光装置が付いている。

 

模型は新しい金型でドイツレベルと言いながら中身はウクライナのICM製のロゴがあります。見えない所まで良く作りこまれていて、見えなくなるのはもったいないので製作途中で胴体内の梁やパイロット席の計器の写真を撮りました。爆弾や風防など爆撃機タイプのZ2型も作れる内容の部品が揃っていましたが、説明書通りにZ10で作成、全面黒の塗装は面白くないので説明図にあった上面ダークグリーンとブラックグリーンの折れ線迷彩、下面ライトブルーの機体を作りました。Do-17の発展型であるDo217と並べてみました。

内部部品も良く作られている。戦闘機型は爆弾槽に895Lの追加燃料タンクを備える。胴体の細さが絞り込まれた形状から解る。

塗装はRLM70、71と65下面をスプレー塗装しました。鍵十字はみりたり奄さんのを使用。

発展型のDo217と比べると217の爆弾搭載量はかなり改善されたとされるが、形や大きさはよく似ているのが解る。

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疾患の性質を見極める事が大事という話

2021-12-04 15:05:39 | 医療

新型コロナウイルスの新しい変異種「オミクロン株」については、どの専門家も「性質の見極めが重要で結論は出せない。」とするコメントが多い状況です。これはその通りと思います。しかし以前から指摘しているように「そもそも新型コロナ感染症は初代SARS型の封じ込めが必要な感染症か?」という根源的な問いについては誰も答えようとしません。

 

疾患の本質(重篤性)を見極める重要性

 

新しい病気、感染症が出現した時、それが罹患したら急いで対処、治療を要する性質なのか、必要に応じて対応すれば大事に至らないものかを見極める必要があることは異論がない事と思います。2019年12月に中国武漢でSARSに似た新しい肺炎を呈する感染症が出現し、世界に広がる懸念が生じて、私も「新型コロナウイルスとパンデミック予測」(2020年1月28日)と題してブログに記しました。この時はまだ新型コロナ感染症なるものが、エボラ出血熱の様に放置すると人類滅亡の危機に至るウイルスか、2009年の豚インフルの様に適宜対応してゆけば普通の風邪として扱えるものか不明でした。但し弱毒ウイルスによるパンデミックで世界経済が大混乱になるという2019年10月に米国Johns Hopkins大学のCenter for health securityで行われたEvent201というシミュレーションがあまりにタイミングが良かったので嫌な予感はしていましたが。

その後私は「新型コロナの収束はSARS型か豚インフル型か」(2020年3月3日)、「勝ち組となるコロナ手段免疫獲得国家群」(2020年5月2日)で既に言及した様に、新型コロナウイルスで人類が滅亡することはないし、日本国が滅びることもないと見極めてきました(これは既にほぼ全ての人が気付いている様に思う)。だから新しい感染症といっても、程度や状況によって対応すれば良い感染症であり、いずれ豚インフルエンザの様に継続はしながらも受け入れられて行く病気なのだと判断しました。これをエボラと同様に無理矢理「徹底した対処が必要な疾患」に仕立て上げたために経済の大混乱(これが目的?)が生じ、つじつま合わせのためのデタラメとも言える新しい概念「検査が陽性だけど健康なヒトを無症状感染者と定義」「ワクチンが効かないだけなのにbreakthrough感染と造語」をする羽目になっているのです。

迅速徹底した対処が必要な疾患とそうでない疾患について、解り易い例をあげて説明します。急性心筋梗塞は発症後速やかに対応しないと命に関わる病気で、治療の甲斐なく死亡する方も沢山いる事は承知と思います。胸痛などの症状が出たら救急病院を受診し、心電図異常があれば採血でトロポニンT(簡易型の陽性陰性判定キットがある)を検査して速やかに心臓カテーテル治療を行います。心カテ治療は侵襲の大きな検査で、リスクも高い(治療中心停止もある)ですが、必要な処置であり、一昔前までは冠血管の移植手術を緊急で行っていました。トロポニンTは心肺停止で心マッサージなどすると上がって擬陽性になることもありますが、心筋梗塞の診断においては+か、マイナス(50ng/ml以上を+とする)さえ解れば良く、それ以上の詳しい値は必要ありません。

一方、メタボ健診などで問題になる高脂血症はどうでしょう。コレステロール220mg/dl(もっと厳しい基準もありますが)以上を異常とした時、221から上を全て+、以下をマイナスで判定して+を全て病人として治療対象にしたらどうなるでしょう。高脂血症の患者さんも一部は心筋梗塞や脳梗塞など重篤な疾患につながりますが、多くの人は直ぐには何も起こりません。何も起きない人を入院や隔離の対象にしたら「医療崩壊」が起こるのは確実です。また高脂血症があり、心筋梗塞などの症状が出た人は「直ぐにどの医療機関でも受診」できなければ手遅れになってしまいます。いちいち保健所に相談して病院を探してもらっていたら間に合いません。エボラなどの致死性の高い感染症と、症状のない場合も多いと言われる新型コロナを一緒の扱いにしてはならない理由が理解できると思います。PCR検査を発明したキャリー・マリス博士が、陰性患者が多い感染スクリーニングにプラスマイナスしか判定できないPCRを使うべきでないと警告した理由もそこにあります。

 

高脂血症を予防する毒性の高い薬を国民全員に強制投与する愚作

 

ワクチン投与後に血栓症を発症して死に至る例が因果関係は証明されない(永久に証明などされない)が一定数ある、事は世界でもほぼ常識となっています。また若年者には心筋炎をまれに起こすはCDCやEMA(欧州医薬品局)でも周知の事実とされています。多くの人が39度の熱を出して仕事を休まねばならないワクチン(という薬)を国民全員に強制する愚作は、高脂血症を予防するために毒性の高い薬を子供を含む国民全員に強制投与する事と同じではないでしょうか。

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