20世紀初頭1914年から19年にかけて世界は第一次世界大戦という未曽有の混乱に巻き込まれました。当時の記録を見ると、誰もが平和を希求し、まさか世界中の人達が恨みもないのに5年近くも殺し合いをして7000万人が動員されて非戦闘員を含む1600万人が死亡することになるとは予想もしていませんでした。第一次大戦後の混乱が後の第二次大戦の原因となったことは周知のとおりですが、第二次大戦が一応「ファシズム対民主主義の戦い」という正義の戦争という意義付けが戦後なされたものの、第一次大戦は「一体なぜ戦争をしなければいけないのか」という根源的な問いの答えは出されないまま現在に至ります。私はどうもこの意味不明な第一次大戦なるものが、21世紀初頭の意味不明な「新型コロナ禍(あえて新型コロナ戦争と名付ける)」との類似点が多い様に思い、思いつくままにいくつか纏めてみることにしました。戦(第一次大戦)コ(コロナ戦争)
1) 些細な事から世界的戦争に発展する
(戦)ユーゴスラビアの民族主義者の1青年がサラエヴォでオーストリア・ハンガリーの皇位継承者フェルディナンド大公を暗殺したことがきっかけで世界中が戦争に。
(コ)中国武漢の病院で原因不明の新型肺炎が見つかり、地方病かと構えていたら瞬く間に世界中に広がり「パンデミック」になった。
2) 意味が理解できないまま全世界が巻き込まれる
(戦)オーストリア・ハンガリーとセルビアの間だけの諍いで済んだはずのものが、平和のために各国で締結していた軍事同盟のために次々と自動的に戦争に参加する国が増加し、世界を二分する戦いに発展。多くの国の国民にとっては命をかける戦争の意義は全くなかった。
(コ)感染力の強いウイルスなのでPCRをすればするほど感染者は多数出現、しかし発症者は一部で発症した患者の数パーセント、合併症のある人や高齢者が重症化するのみで世界経済をひっくり返す全世界への移動制限や全国民に対するロックダウンの必要性や意義は科学的に説明されることはないまま事態が進行。
3) 個人の選択が許されない総力戦に発展する
(戦)兵士と銃後の区別がなくなり、女性も兵器工場に動員される「総力戦」が開始された。戦場のみでなく都市への爆撃や輸送船への攻撃による兵糧攻めも普通に。
(コ)with coronaの生活、自粛、マスク、ワクチン接種、ワクチンパスポートへと個人の選択が許されない総力戦であることは明らか。
第一次大戦は人類史上なかった国家をあげての総力戦で女性も兵器製造に駆り出される
4) 戦争の意義や戦う事の正統性を誰も答えられない
(戦)誰もが数か月で終わる短期決戦と考えていたが、総力戦で5年も続いた。途中「馬鹿馬鹿しいからやめようぜ」という民の声は無視され、国家指導者は休戦を考えずに戦意を鼓舞し続けた。何故自分の平和な生活を捨てて戦争に行かねばならないのか、誰も答えてくれず、答えられない。
(コ)はじめは数か月で収束すると誰もが予想していたが、戦争は年余にわたり続きそうである。何故コロナを封じ込めないといけないのか、誰も答えられない。何故飲食店が犠牲になるのか、普通に生活していると人類が滅びるのか(滅びない事は明白)誰も答えられない。戦う事の正統性が不明なまま戦いだけが延々と行われ続けている。
1914年のベルギー戦線ではクリスマスに休戦してフランスとドイツの兵士達が一緒に御祝いをして、サッカーの試合まで行われたという。(その際の写真)
5) 戦争を早く終結させるためと称して科学を駆使した新兵器が続々登場
(戦)毒ガス、戦車、飛行機といった科学を駆使した新兵器が続々登場。開発者たちは「これで自国の兵士の犠牲が減り、戦争が早く終わる。」と考えたが、単に戦争が悲惨になり、犠牲者が増えるだけであった。
(コ)安い薬を使うと「フェイク」だの「危険」だのと非難される。高い薬や誰も使ったことがない「遺伝子ワクチン」は戦争を早く終わらせるという名目で率先してほぼ強制的に使われる。結果がどうなるかは多分第一次大戦と同じ予感がする。
6) 日本の立ち位置はどこか第三者的
(戦)英国と同盟を組んでいた日本はドイツに宣戦布告して中国の青島などを攻撃、動員兵力は80万人で死傷者1970名、(0.2%)、ドイツ・オーストリアは動員二千万人で死傷者920万人(46%)、英仏は動員1570万人、死傷者850万人(54%)、どう見ても日本は傍観者的だった。
(コ)欧米と比較した日本の感染者数、死者数は1/10以下であり、ロックダウンも緩め、ワクチン導入も様子見てから。戦争最前線ではない感じ。
7) 革命が転機になるか
(戦)大戦では1917年2月(旧暦)に厭戦気分も手伝ってロシア革命が勃発、実質戦争からロシアが手を引く事になり、一方で米国が参戦してこう着状態であった戦争が動きだし、結局1919年までかかりますが、ヴェルサイユ講和条約で戦争が終わります。
(コ)日本では報じられませんが、欧米ではコロナ戦争への厭戦気分が高まり、ワクチン強制などへのデモや怒りの表明が強まっています。英国「普通の生活」宣言も背景にはこれらの動きがあり、英国やイスラエルは変異株の感染者はワクチン接種者の方が多くなっている現実があります(重傷者は少ない)。米国では共和党優位の州で脱コロナと選挙見直しの動きが強まっていて、ある意味「民衆の意識革命」が起こりつつあるように見えます。時間はかかるでしょうが、日本も様子を見ながらそちらが大勢になれば脱コロナに乗り換えるでしょう。
8) 戦後世界は余り幸せでない
(戦)拙い戦後処理は後に「20年の休戦状態」と呼ばれ、大不況やファシズムの台頭を生んで第二次大戦に突入して行きます。未だに続く中東の混乱もこの時の戦後処理に原因があります。
(コ)全世界の人達が既に遺伝子ワクチンを打ってしまい(中国製だけは何故か昔ながらのワクチン)、ワクチンパスポートが生活に必要とされる既成事実ができつつあります。経済のK字回復でも述べた様にグレートリセットはある程度達成されてしまうでしょう。各国で積上った莫大な国家負債は、国民をデジタル経済で管理することでしかマネージできなくなり、いずれベーシックインカムの導入(全国民がデジタル経済管理になる必要)が実現しそうです。いずれにしてもディストピア的であまり幸せな展開ではなさそうに思います。
一部の者が景気回復の恩恵を受けるとするk字回復
9) 戦争の最初の犠牲者は真実
(戦)第一次大戦中における報道の乱れはすさまじく、戦後米上院議員のジョンソン氏がギリシャの思想家アイスキュロスの言葉を引用して「戦争の最初の犠牲者は真実だ」と述べたほどでっちあげの報道ばかりであったという。特に連合軍側はドイツ兵が赤ん坊を投げ上げて銃剣で刺し殺して食べたとか(同じフレーズは第二次大戦の日本兵にも使われた)敵への憎しみを増し、味方の優勢を説く虚報がメディアで汎用された由です。
(コ)新型コロナウイルスの起源を巡るファウチ氏や中国の嘘の付き合い、科学を名乗りながら不確かな科学的情報について一方的な見方のみ発信し、都合が悪い反論はまともな科学者の物であっても圧殺するメディアやビッグテックの対応は正に「戦争における真実が犠牲になる姿」そのものです。