rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

Hawker Sea Fury T-20 PM model 1/72

2021-07-26 22:49:04 | プラモデル

やや珍しい機種であるホーカー・シーヒューリーの複座練習機を作りました。第二次大戦初期に活躍したホーカー・ハリケーンは有名ですが、羽布張りの胴体で既に時代遅れであり、次世代のタイフーンはエンジンの不調などから戦闘機としての活躍よりも低空の運動性能を生かした戦闘爆撃機として活躍しました。改良型のテンペストは、性能は向上したものの機体が重く、ホーカー社は空軍向けに空冷エンジン(ブリストル・セントーラス18)のヒューリーを開発しました。しかし既に大戦は勝負がついていたので空軍向けはキャンセルされて海軍向けに改良したシーヒューリーが実用化されました。600機ほど生産され、戦後空母に積載されて朝鮮戦争には活躍する機会がありましたが、丈夫で性能が良かったため英国圏の多くの国で使用された他、民間に払い下げられてエアショーやレースで現在も活躍している機体があります。T-20は60機ほど生産された練習機で、後席キャノピー上部にトレーナー向けの爆撃照準用のスコープが付けられています。T20の実機の飛行はこの動画で見れますが、操縦性も良くなかなか安定した飛び方に見えます。

Sea fury T20の実機 英国のレストア機のhistoric flightの様子  2021年の新製品ドイツで標的曳航機として使われた赤い機体の塗装も選べる

模型はトルコ製で、2021年7月発売の新製品ながら1000円程度と比較的安価です。しかし日本製や他の老舗メーカーの模型に比べるとアバウトな作りで、コックピットも座席位しかありません。整合はまあまあでしたが、細かい作りこみをしたい通の方には物足りないと思われるでしょう。一応黒を地にスプレーしてからシルバーをスプレーし、凹モールに墨入れしてみました。翼は実機もテンペストの物を流用したということであり、昔作ったエアフィックスのテンペストと並べてみました。

アバウトな作りのPM modelにしてはプロペラのデカールまで付いていて良い。

翼の形などは基になったテンペストに類似している。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第一次世界大戦とコロナ戦争の類似点

2021-07-23 10:57:55 | 社会

20世紀初頭1914年から19年にかけて世界は第一次世界大戦という未曽有の混乱に巻き込まれました。当時の記録を見ると、誰もが平和を希求し、まさか世界中の人達が恨みもないのに5年近くも殺し合いをして7000万人が動員されて非戦闘員を含む1600万人が死亡することになるとは予想もしていませんでした。第一次大戦後の混乱が後の第二次大戦の原因となったことは周知のとおりですが、第二次大戦が一応「ファシズム対民主主義の戦い」という正義の戦争という意義付けが戦後なされたものの、第一次大戦は「一体なぜ戦争をしなければいけないのか」という根源的な問いの答えは出されないまま現在に至ります。私はどうもこの意味不明な第一次大戦なるものが、21世紀初頭の意味不明な「新型コロナ禍(あえて新型コロナ戦争と名付ける)」との類似点が多い様に思い、思いつくままにいくつか纏めてみることにしました。戦(第一次大戦)コ(コロナ戦争)

 

1) 些細な事から世界的戦争に発展する

(戦)ユーゴスラビアの民族主義者の1青年がサラエヴォでオーストリア・ハンガリーの皇位継承者フェルディナンド大公を暗殺したことがきっかけで世界中が戦争に。

(コ)中国武漢の病院で原因不明の新型肺炎が見つかり、地方病かと構えていたら瞬く間に世界中に広がり「パンデミック」になった。

 

2) 意味が理解できないまま全世界が巻き込まれる

(戦)オーストリア・ハンガリーとセルビアの間だけの諍いで済んだはずのものが、平和のために各国で締結していた軍事同盟のために次々と自動的に戦争に参加する国が増加し、世界を二分する戦いに発展。多くの国の国民にとっては命をかける戦争の意義は全くなかった。

(コ)感染力の強いウイルスなのでPCRをすればするほど感染者は多数出現、しかし発症者は一部で発症した患者の数パーセント、合併症のある人や高齢者が重症化するのみで世界経済をひっくり返す全世界への移動制限や全国民に対するロックダウンの必要性や意義は科学的に説明されることはないまま事態が進行。

 

3) 個人の選択が許されない総力戦に発展する

(戦)兵士と銃後の区別がなくなり、女性も兵器工場に動員される「総力戦」が開始された。戦場のみでなく都市への爆撃や輸送船への攻撃による兵糧攻めも普通に。

(コ)with coronaの生活、自粛、マスク、ワクチン接種、ワクチンパスポートへと個人の選択が許されない総力戦であることは明らか。

第一次大戦は人類史上なかった国家をあげての総力戦で女性も兵器製造に駆り出される

 

4) 戦争の意義や戦う事の正統性を誰も答えられない

(戦)誰もが数か月で終わる短期決戦と考えていたが、総力戦で5年も続いた。途中「馬鹿馬鹿しいからやめようぜ」という民の声は無視され、国家指導者は休戦を考えずに戦意を鼓舞し続けた。何故自分の平和な生活を捨てて戦争に行かねばならないのか、誰も答えてくれず、答えられない。

(コ)はじめは数か月で収束すると誰もが予想していたが、戦争は年余にわたり続きそうである。何故コロナを封じ込めないといけないのか、誰も答えられない。何故飲食店が犠牲になるのか、普通に生活していると人類が滅びるのか(滅びない事は明白)誰も答えられない。戦う事の正統性が不明なまま戦いだけが延々と行われ続けている。

1914年のベルギー戦線ではクリスマスに休戦してフランスとドイツの兵士達が一緒に御祝いをして、サッカーの試合まで行われたという。(その際の写真)

 

5) 戦争を早く終結させるためと称して科学を駆使した新兵器が続々登場

(戦)毒ガス、戦車、飛行機といった科学を駆使した新兵器が続々登場。開発者たちは「これで自国の兵士の犠牲が減り、戦争が早く終わる。」と考えたが、単に戦争が悲惨になり、犠牲者が増えるだけであった。

(コ)安い薬を使うと「フェイク」だの「危険」だのと非難される。高い薬や誰も使ったことがない「遺伝子ワクチン」は戦争を早く終わらせるという名目で率先してほぼ強制的に使われる。結果がどうなるかは多分第一次大戦と同じ予感がする。

 

6) 日本の立ち位置はどこか第三者的

(戦)英国と同盟を組んでいた日本はドイツに宣戦布告して中国の青島などを攻撃、動員兵力は80万人で死傷者1970名、(0.2%)、ドイツ・オーストリアは動員二千万人で死傷者920万人(46%)、英仏は動員1570万人、死傷者850万人(54%)、どう見ても日本は傍観者的だった。

(コ)欧米と比較した日本の感染者数、死者数は1/10以下であり、ロックダウンも緩め、ワクチン導入も様子見てから。戦争最前線ではない感じ。

 

7) 革命が転機になるか

(戦)大戦では1917年2月(旧暦)に厭戦気分も手伝ってロシア革命が勃発、実質戦争からロシアが手を引く事になり、一方で米国が参戦してこう着状態であった戦争が動きだし、結局1919年までかかりますが、ヴェルサイユ講和条約で戦争が終わります。

(コ)日本では報じられませんが、欧米ではコロナ戦争への厭戦気分が高まり、ワクチン強制などへのデモや怒りの表明が強まっています。英国「普通の生活」宣言も背景にはこれらの動きがあり、英国やイスラエルは変異株の感染者はワクチン接種者の方が多くなっている現実があります(重傷者は少ない)。米国では共和党優位の州で脱コロナと選挙見直しの動きが強まっていて、ある意味「民衆の意識革命」が起こりつつあるように見えます。時間はかかるでしょうが、日本も様子を見ながらそちらが大勢になれば脱コロナに乗り換えるでしょう。

 

8) 戦後世界は余り幸せでない

(戦)拙い戦後処理は後に「20年の休戦状態」と呼ばれ、大不況やファシズムの台頭を生んで第二次大戦に突入して行きます。未だに続く中東の混乱もこの時の戦後処理に原因があります。

(コ)全世界の人達が既に遺伝子ワクチンを打ってしまい(中国製だけは何故か昔ながらのワクチン)、ワクチンパスポートが生活に必要とされる既成事実ができつつあります。経済のK字回復でも述べた様にグレートリセットはある程度達成されてしまうでしょう。各国で積上った莫大な国家負債は、国民をデジタル経済で管理することでしかマネージできなくなり、いずれベーシックインカムの導入(全国民がデジタル経済管理になる必要)が実現しそうです。いずれにしてもディストピア的であまり幸せな展開ではなさそうに思います。

一部の者が景気回復の恩恵を受けるとするk字回復

 

9) 戦争の最初の犠牲者は真実

(戦)第一次大戦中における報道の乱れはすさまじく、戦後米上院議員のジョンソン氏がギリシャの思想家アイスキュロスの言葉を引用して「戦争の最初の犠牲者は真実だ」と述べたほどでっちあげの報道ばかりであったという。特に連合軍側はドイツ兵が赤ん坊を投げ上げて銃剣で刺し殺して食べたとか(同じフレーズは第二次大戦の日本兵にも使われた)敵への憎しみを増し、味方の優勢を説く虚報がメディアで汎用された由です。

(コ)新型コロナウイルスの起源を巡るファウチ氏や中国の嘘の付き合い、科学を名乗りながら不確かな科学的情報について一方的な見方のみ発信し、都合が悪い反論はまともな科学者の物であっても圧殺するメディアやビッグテックの対応は正に「戦争における真実が犠牲になる姿」そのものです。

コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Caudron C445 Goeland RS models 1/72, Me262B Hasegawa 1/72

2021-07-17 05:46:40 | プラモデル

コードロン C445ゲラン RSモデルズ1/72を作りました。コードロンC445は第二次大戦前にフランスで民間機として作られたC440輸送機を軍用として製造、使用したもので主に枢軸軍、ドイツ、スロバキア、ビシーフランス政府などで使用されました。機首やエンジンナセル以外は木製で比較的軽く、時速300km程度であったものの客席4席、胴体後部にトイレなども用意されていて人員輸送などに汎用されたようです。

コードロンC445の実機 扱いやすく汎用された。  北アフリカ戦線仕様の塗装にしてみました。

RSモデルズはチェコの模型メーカーで割と手堅く日本機を含むバラエティに富む機首の模型作りをするメーカーです。日本製ほどの完成度はありませんが、左右で型が大きくずれているような事はありません。この模型もレジン部品を用いて見えない機内客室の椅子なども用意されていて思わず製作中に写真に撮りました。機体は1941年北アフリカ戦線の第一群所属の物で、上面サンディブラウン(RLM79)にオリーブグリーン(RLM80)の斑点迷彩です。上部のアンテナは箱絵も実物も二重になっているので苦戦しながら0.1mm真鍮線とライナーで作ってみました。

作ると見えなくなるが、機内の座席や通信機や机などもレジン部品で再現されている。 やや苦心して2重線のアンテナを作ってみました。

メッサーシュミットMe262Bは言わずと知れたドイツの実用ジェット戦闘爆撃機ですが、この実用的でない爆撃をさせず戦闘機として2年早く実用化されていれば大戦の様相が変わったろうと言われている通りです。Bは複座として夜間用のレーダーを備えた機体ですが大きな活躍までは至らなかった様です。模型は大学の頃製作して大破していたものをレストアしたものです。キャノピーは紛失していたのですが、ハセガワ模型にハガキで問い合わせた所、部品があるという返事だったので有償で取り寄せました。夜間用レーダーは一から作り直してあれこれ調整して無事完成しました。機体は割と気合を入れて塗装していたので(この頃は防虫剤を撒く時の様な手押しの塗装ハンドスプレーを使用していた)復活して満足です。

Me262Bの実機 模型は古い金型ながら今の基準でみても良くできていると思います。

メッサーシュミットと比較してもコードロンC445は割とコンパクトな機体だと解ります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デルタ株とCovid19の現在

2021-07-16 12:02:03 | 医療

新型コロナ感染症は新たな局面を迎えていると考えられ、現在世界中でワクチン接種は進んでいるものの、流行しているのはインドから発生したとされる変異種のデルタ株であり、この対応に世界は一貫性を欠いている状態と言えそうです。世界の現状、デルタ株の特性、ワクチンとの兼ね合いについて2021年7月初旬の段階で分かっている事をまとめます。

 

一度落ち着いた感染者数は再度増加傾向にあるが、重症化率や死亡率は増加していない。

いつも引用するCorona World MeterとDataのグラフを載せます。変異種が流行の主体となっても、同じ新型コロナウイルス感染症であり、一貫して回復率は改善、死亡率は低下し続けている事がわかります。新型コロナウイルス感染症の毒性の主体はスパイク蛋白が細血管に作用し、血栓形成などの反応を引き起こして間質性肺炎やサイトカインストームが起こる事であると判明しています。従ってスパイク蛋白の宿主細胞への親和性が変異種によって増加することで「急な重症化」や免疫的にやや強靭であった若い人も「発症」しやすくなったことは事実ですが、発症後の病態自体は同じであり、毒性自体に変化はないと言えます。

世界における感染者数の推移 7月に入って増加傾向        死亡率は下降し、回復率は上昇している傾向に変わりはない。

 

デルタ株の特性

変異種で問題になるもの(Variant of Concern VOCと呼ばれる)は全て細胞と結合するスパイクタンパク質のアミノ酸構造が変化を起こしたものです。現在猛威を振るっているのはデルタ株と呼ばれるもので、米国CDCのサイトによると伝搬力は高く、既存の抗体治療、ワクチンにより誘導された中和抗体いずれも効果が落ちるとされています。昨年10月に初めて検出された変異種で、スパイク蛋白中のE484QとL452Rという感染に関わる部位2か所が同時に変異しているのが特徴とされます。ただ今年3-4月頃酸素が足りなくなるほど発症者が増加していたインドでは、世界では「安い薬が効いてしまうのは困る」という理由で禁止されている「イベルメクチン」を多用し始めてから最下の図の様に急速に患者数が減少し、ほぼ収束に向かっています。You tubeなどではイベルメクチンの効用は「不都合な真実」として削除されまくっていますが、重傷者には効かないものの、初期に使えば効果があるイベルメクチンの効果は、いずれ「隠しきれない」として世界に広まって行くでしょう。

CDCサイトのVOCに相当する株のまとめ 最近はWHOの名称が使われることが多い。

 

免疫で大切なのは細胞性免疫

今までの拙ブログで、免疫機構で大切なのは感染してから液性免疫を動員して重症化対応をする基礎となる細胞性免疫である、中和抗体の多寡を議論する液性免疫にだけ注目してはいけないという点を説明してきました。感染症による死から守ってくれるのはT細胞を主体とする細胞性免疫であって、無理やり2回目のワクチンブースターで大量生産された中和抗体はいずれ減少してゆくものであって、大量にある時は感染そのものから守ってくれるかもしれませんが、抗体の作用部位が菌やウイルスの蛋白変異によって変わってしまえば効果が薄れてしまう事は免疫学を知る者であれば基本的な常識です。ワクチンの効果として紹介されているものは判定の難しい細胞性免疫の効果ではなく、下論文に示す様に、全て検体血清内にある中和抗体の量を反映した評価になっていることに注目してください。この論文でも最後の考察の所で「抗体量で比較したに過ぎず、細胞性免疫についての比較は行われていない」点を強調しています。

ワクチンの効果として権威ある雑誌からの引用で使われるNatureの論文(2021年7月8日発行)

 

イギリスの対応とワクチンの効果

イギリスは感染者数が日本の10倍近く増加しているものの、重症化を抑制するワクチンの効果があるので大事にはならないというボリス・ジョンソン首相の判断で新型コロナに対する社会的規制を7月19日から撤廃するという英断を下しました。現に新規感染者数は連日3万人を超えていますが、死者数は40人未満の低い水準で推移しています。

英国政府は定期的に国内のコロナ感染症の状態をレポートの形で公開していますが、最新の#18にはデルタ株による死者とその内訳としてワクチン接種後に感染して重症化したり死亡した人数も公開されています。同報告によると、デルタ株の死亡率は0.2%とα株1.9%、β株1.4%と比較して特に大きくないことが解ります。一方ワクチン2回接種後に救急治療を要したか死亡した例は10384名/123620名(8.4%)、1回接種後3週以上経過は17933/123620(14.5%)、非接種者は71932/123620(58%)で全体の母集団数は未定ながら、ワクチン接種しても重症化したり亡くなる人はいますが、1回でも接種するとデルタ株であってもそれなりに効果はありそうだと言えます。ワクチン接種をすればパンデミックが収まるというのは既にフェイクニュースとなっていますが、重症化を予防する上で1回でも接種をすれば効果がある(細胞性免疫が感作されるので)というのは現状サイエンスとして説得力がありそうです。

上記レポート内にある変異株毎の死亡率の表とワクチン接種者と非接種者の救急治療を要したか死亡した例数を比較した表

国別の感染者数(100万人あたり)の推移 7月に入って英国の伸びが目立つ。イスラエルも増加中でデルタ発祥のインドは減少著しい。   国別ワクチン接種率 英国、イスラエルのワクチン接種率は60%を超える

国別死亡者数の推移 英国も感染者は増加しても死亡者数は増えていない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする