Mizuno on Marketing

あるマーケティング研究者の思考と行動

TTJW@GSSM 2日目

2006-12-16 17:40:09 | Weblog
Gary Russel は,ジョイントスペース+空間的自己相関二項ロジットによるリコメンダーの話。協調フィルタリングを空間的自己相関で,というのは確かにあり得る話だ。この領域は,基本的な発想はすで出揃っていて,あとは技術の競争になっているような印象を受ける・・・今後ブレイクスルーがあり得るのだろうか。

Barbara Kahn は,たとえば癌に備えて早期検診を受けるかどうかといった,確率は小さいが被害は深刻なリスクに対する人間の知覚と態度の実験について報告した。しかし,早口であるというだけでなく,出てくる用語自体がわからないし,枠組みも複雑。フロアから質問がなく,本来司会者として質問すべきがそれもできず・・・。

昨夜彼女から聞いた話では,米国ではヘルスケア・マーケティングが一大分野になっているという。ヘルスケアはリスク選好,時間選好と不可分の関係にあるから,BDTの適用分野として有望であるのは間違いない。米国での研究結果はどこまで日本に適用可能なのだろう・・・日本で行動経済学やBDTがいまいちなのは,そこに違いがあるからか,単なる層の薄さの問題なのか。

で,Greg の指摘にどう対応するか。ともかく論文を書き上げるという戦略もある。早く仕上げることが重要だ。終わらせるべきものは終わらせて,新たに始めるべきことを始めたい。どうするか・・・。

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