Mizuno on Marketing

あるマーケティング研究者の思考と行動

シグマなしの統計学?

2008-04-26 10:10:08 | Weblog
昨日,統計学の授業の3日目。分散,標準偏差の講義なので,シグマの計算がどんどん出てくる。たとえば,分散計算の「簡便法」(分散=二乗の平均-平均の二乗)を理解するには,基本的なシグマの算法の知識が前提となる。たかがシグマ…単なる足し算…なのだが,されどシグマ,かもしれない。

授業のあとのゼミで,ある学生から,統計学の授業の内容がチンプンカンプンだと聞かされた。もう何年も数学の勉強から遠ざかっているので,シグマの計算が全く頭に入ってこない,ということらしい。理解している風で聴いている学生もいるが,全体としてこうした声が多いとしたら,何か手を打つ必要がある。

次回は連休明けになる。とりあえず「復習」から入るとして,シグマなしで統計学を教えることは可能だろうか? それはもちろん,何をどこまで理解してもらいたいかによる。ロジックはすべてブラックボックス,エクセルで初歩的な計算ができればいい,というのなら,それは可能だろう。レベルの設定が難しい。

ゼミでは,まずパワーポイントの使い方から。2年生のうち,パワポの利用経験者は4分の1程度。修学旅行の報告をパワポでやらせている中学校もあるから,ちょっとしたデジタルデバイドだ。もちろん,みんなワード,エクセルは使ったことがあるし,自宅の PC でインターネットにアクセスしているようなので,そう深刻な溝ではない。

しばらく試行錯誤が続く。

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