本書は,一橋大学が文科省から受託した研究プロジェクトの成果をまとめたものである。地震のリスクを踏まえて社会的に望ましい住宅政策を追求したもので,研究方法論として行動経済学,政策論としてナッジの考え方に基づく。
プロスペクト理論を考慮した選択モデルなど,マーケティング研究者にとっても興味深い研究が並ぶ。しかし最も驚かされたのが,マンション選択の分析にアイトラッキングを導入した研究だ。行動経済学はここまで来ているのだ!
心理的な側面を考慮した超マイクロな消費者行動の分析では,経済学者よりマーケティング研究者に一日の長があったはずなのだが,これからはそうも言っていられない。マーケ側も経済学者が驚くような研究を行いたいものだ。
プロスペクト理論を考慮した選択モデルなど,マーケティング研究者にとっても興味深い研究が並ぶ。しかし最も驚かされたのが,マンション選択の分析にアイトラッキングを導入した研究だ。行動経済学はここまで来ているのだ!
心理的な側面を考慮した超マイクロな消費者行動の分析では,経済学者よりマーケティング研究者に一日の長があったはずなのだが,これからはそうも言っていられない。マーケ側も経済学者が驚くような研究を行いたいものだ。
人間行動から考える地震リスクのマネジメント: 新しい社会制度を設計する | |
齋藤誠・中川雅之 | |
勁草書房 |