イノベーションの経済学に関する書物は世にあふれている。イノベーションの結果が累積したといえる経済成長の軌跡を,経済学は合理的選択と均衡の帰結として,事後的に見事に説明するかもしれない。しかし,これから何かを生み出そうとするとき,そこから役に立つ知識が得られるだろうか?あるいは,サービスという,形がなく不確実で複雑な価値のイノベーションに,何か意味のあることを語れるだろうか?
個人の過度の合理性や均衡論を前提としない非主流派の経済学,たとえば「進化経済学」にはその可能性がある。Journal of Evolutionary Economics, 2009年4月号 では,何とサービス・イノベーションを特集している! ただし,ここで扱われているのは B2B サービスばかりだ。消費者研究の欠落は,マーケティング研究者が補うしかない。もちろん,進化経済学や行動経済学とスピリットを共有できるという条件で。
![](https://commerce.metapress.com/content/100519/cover-medium.jpg)
個人の過度の合理性や均衡論を前提としない非主流派の経済学,たとえば「進化経済学」にはその可能性がある。Journal of Evolutionary Economics, 2009年4月号 では,何とサービス・イノベーションを特集している! ただし,ここで扱われているのは B2B サービスばかりだ。消費者研究の欠落は,マーケティング研究者が補うしかない。もちろん,進化経済学や行動経済学とスピリットを共有できるという条件で。
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