「仕事(≠研究)始め」からまだ1週間経っていないが,落ち着いて研究に取り組む時間は当面とれそうにない。卒論・修論,入試といったこの時期特有の要因もあるし,年度内に「執行」ないし「納品」しなくてはならない「業務」もある。そう考えると,いろいろな意味で,昨年暮れは奇跡のような日々だった・・・わずかな期間だったが・・・。
それでも,本だけは届く(そしてまた注文する)。
Andrew Hargadon, How Breakthroughs Happen: The Surprising Truth About How Companies Innovate, Harvard Business School Press
Mihaily Csikszentmihalyi, Creativity: Flow and the Psychology of Discoverr and Invention, HarperCollins
スティーブン D.ストラウス,世界のヒット商品はどんな「ひらめき」から生まれたのか? 主婦の友社
いずれも『イノベーションの神話』で薦めていた,事例中心の書。特に最初に本は,イノベーションは少数の天才の閃きから生まれるのではなく,様々な人間が関わり,一つひとつはありふれたアイデアが混合されて起きる,と主張している(ようだ)。
マイケル・マーモット,ステータス症候群 社会格差という病,日本評論社
金子義保,病み情報社会,新書館
この2冊のいう「病」は,比喩ではなく文字通りの病気のことだ。いずれも,社会が病気に大きな影響を与えているという。後者の著者は,東大病院の内科外来医長という,バリバリの臨床医だ。日経の書評で知ったのがきっかけだが,結局,何で買ったんだろう・・・だんだん,病気話が好きな年代に入ってきたということか。