万葉文化館(飛鳥民俗資料館)の亀形石造物出土地脇の藪道を少し登っていくとこの酒船石が藪丘の少し開けたところにデンと座っています。
やっぱり、謎の石造物の一つで、長さ約2メートル、幅約2メートルの花崗岩に浅いくぼみを掘って細い溝でつないでいます。
正面から見ると何かしら擬人化した模様のようにも見えてくる。
酒を造ったのではないかとか、油を絞ったのではないかとかいわれていますが、現在のところどうゆう目的で作られたのかは分かっていないようです。
しかし何かの目的があって、こうして石を加工したものには違いなく、長い時間の経過は人々の記憶や記録を消し去ってしまうのだろうか??
最近この酒船石のある丘陵から石垣が発見され、また前述の亀形石造物も出土しています。
日本書紀の斉明2年(656年)の条に石垣を造ったという記述があり、最近発見された石垣のことではないかといわれているようです。
撮影2006.12.23