安土城考古博物館に付随する近江風土記の丘に移築保存されている旧宮地家住宅。
残念ながら民家としての役目を終え、哀しいかな今は抜け殻の展示物だが・・・・まあ、それでも無いよりはマシ。
説明板に依ると、この建物は長浜市国友町からこの地に移築されました。
一区の際に見つかった墨書から江戸中期の宝暦4年(1754)の建築であることが分かって居ます。
入母屋の葺き下ろし茅葺き屋根を持ち、下屋の大部分を土壁仕上げとして居る
光は妻入りの入口と奥の間にバッタリ雨縁のある縁側ぐらい。
防寒には良いのかも知れないが、外部の光入りづらく暮らしにくいものだったに違いない。
土間の奥に「にうじ」という一家団らんの場所がありますが、これは、地面に20センチほど籾殻を敷詰めその上に藁筵を敷いた居間で、「土座住まい」と呼ばれる湖北地方独特の生活形態をしのばせるものだそうです。
昭和43年、国の重要文化財に指定されています。
撮影2014.3.19