愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

橿原市中町 浄楽寺釈迦如来石仏

2015年05月13日 | 石仏:奈良

 

奈良、橿原市中町の常楽寺門前に安置された如来石仏。

中町は橿原市の北端に近い準農耕地帯の一角、現在は新旧一体化した住宅街に成っているが、少し前までは古い農村だったことを窺わせる佇まい。

そんな集落の檀那寺である浄楽寺の門前辻の角に石祠が二つ並び建ち、向かって右手の石祠には中型の如来石仏、他方には小石仏が五体ほどが安置されて居る。

石祠は新しく大谷石で加工されたものだろうが??なかに安置された石仏はかなり古そう・・・

高さ約1m足らず、舟形光背を負い蓮華座に端座する右手施無畏印、左手与願印の釈迦如来を丸掘りに近く厚肉で刻み出す。

信仰篤かったと見えて目鼻立ちは無く見事にツンツルテン・・・・蓮座は供台に隠れて見えず造立年代確定には欠けるが、室町後期の作風だとされて居ます。

撮影2012.12.14